| 令和7年9月1日 |
| 壽崎育英財団奨学生の皆様へ |
| 理事長 米澤 房朝 |
早いものでもう9月に入りました。今年の夏はかなり厳しい暑さとなりましたので、涼しい季節が待ち遠しいものです。
近況報告頂いている中から、抜粋させていただきます。皆様へ良い刺激になればと思います。いつものように冒頭の挨拶文などは割愛させていただいております。ご了承下さいませ。では、
◯6月にあった出来事を2つお知らせいたします。
まず1つ目は、兄の誕生日があったことです。兄は学校と福岡での1人暮らしに忙しく、実家には年に1度しか帰ってこないため、疎遠です。そこで今年は兄の誕生日に福岡へ出向き一緒に食事をしました。久々に会う兄は昔と変わらず、やんちゃで危なっかしく、頼りない兄のままでした。しかし、車を上手に運転する姿や、アルバイトから帰ってから夜遅くまで勉強に励む姿は、とても格好よく、やはり私の兄だと嬉しく思いました。周囲の人や兄自身からは頻繁に「妹のほうがしっかりしていて年上みたいだ」と言われますが、私はいつも笑顔でいざというときは真剣な態度を見せる兄が、誰がなんと言おうと私の憧れで、私の兄です。私は今年の兄の誕生日を家族で過ごし、兄弟がずっと仲良くいるということは親孝行に繋がると思いました。そのため、来年も兄の誕生日には一緒に食事をして、親孝行はもちろんだが兄弟孝行もしていきたいと思いました。
2つ目は6月20日にあった司法予備試験の全国模試についてです。今回受けた全国模試は7月20日の司法予備試験に対する最後の試験でした。ちょうど本番の一カ月前の模試だったからか、会場は集合時間の30分前から既に受験者でいっぱいでした。過去に4回模試は受けてきましたが、今回の全国模試は過去最大の母集団だと瞬時に分かり、はじめは怯んでしまいました。しかし、周囲に座る受験者に目を向けると、私と同じ教材を持ってきて復習をしている人や。同じ予備校に通う仲間であり、ライバルの姿もあり、「私は1人じゃない。あの教材は私も読んだ。みんな合格のために同じことをしている。怖がる必要はない、胸をはればいいのだ」と逆に他の受験者に励まされました。今まで、自分は間違った方向に努力をしてしまっているのではないかと不安でいたため、数ある教材の中で同じ参考書を手に持つ人を見たり、試験後に予備校の仲間とどんな勉強をしてきたのか、本番までの残り1ヶ月はどのように過ごすのかを話すこことができて、今までの不安が解消され、今後の勉強の指針もしっかり定めることができました。今回の全国模試では、改めて、仲間と一緒に勉強することの重要性や、勉強を長期にわたって続けていく中で、メンタルをいかに維持するかという自分の感情との向き合い方を知ることができました。試験本番まで1ヶ月を切りましたが、気は決して緩めず、合格できるように励みます。
本番はもうこの時期には終わっていらっしゃることでしょう。結果が気になりますが、きちんと向き合って対策をされていたようですので、合格されていることでしょう。報告お待ちしております。ありがとうございました。
◯現在看護師を目指して日々勉学に励んでいます。看護の学びを深めていくほどに、責任の重さや人の命に関わる緊張感をより強く感じるようになりました。しかし同時に、人に寄り添い、力になれることの尊さを実感する場面も増えており、「この道を選んで良かった」と思える日々を送っています。奨学金という心強いご支援をいただいているおかげで、経済的な不安を抱えることなく、学業に集中できています。ご支援いただいていることへの感謝の気持ちを忘れずに、より一層努力を重ね、将来立派な看護師として社会に貢献できるよう、今後も精進してまいります。
今年度は、いよいよ看護師になるための実践力が本格的に問われる後期実習に向け、看護過程の展開や技術の習得に日々取り組んでいます。看護過程の展開に関しましては、授業やグループワークを通して患者さんの全体像を的確に捉え、アセスメントから計画立案までを、論理的に考える力を身に付けるように努めています。授業で学んだ知識をもとに、情報を整理・分析し、根拠を持って看護を組み立てる難しさと向き合う毎日です。教科書上の知識をただ覚えるのではなく、「この患者さんに必要なケアは何か」を主体的に考える力を養うことが、今後の実習や臨床の場において不可欠だと実感しています。
技術面においても、後期実習に向けて基礎技術の復習を重点的に行っています。バイタルサイン測定、注射・採血、吸引、清拭などの手技は、実践的な技術演習を通じて、正確かつ安全に行えるよう繰り返し練習しています。特に、技術を行う際の「観察力」や「声かけのタイミング」「患者さんの気持ちに寄り添う姿勢」といった、コミュニケーションを含めた総合的な対応力が求められることを痛感し、知識と技術の連携を大切にしています。また今期は防水訓練にも参加し、災害時に求められる安全管理や迅速な対応、チームワークの重要性について学びました。限られた資源の中でいかに的確に行動できるかという視点を、体験を通して学ぶことができ、大変貴重な機会となりました。さらに、避難されてきた方々を対象にした健康診断の補助活動にも携わりました。体調面の聞き取りやバイタルサインの測定などを通して、被災された方々の不安に寄り添い、信頼関係を築くことの大切さを肌で感じました。実際の地域住民の方との関りの中で、臨床とはまた異なる看護の在り方を学ぶことができ、特別な経験となりました。
日々の学びを通して、看護師として必要な知識・技術はもちろんですが、それ以上に「人と向き合う姿勢」や「言葉にならない想いを受け止める力」が大切であることを実感しています。まだまだ未熟ではありますが、目の前の学びに真摯に取り組み、一歩ずつ成長していきたいと思います。
自発的にご自分からいろいろな学びを吸収しようという姿勢がすごく感じられる内容です。ご自分で必要なものを積極的に学んでいくお考えに感銘を受けました。きっと素晴らしい看護師になられることでしょう。将来が楽しみです。ありがとうございました。
◯先日は素敵な交流会を催してくださり、ありがとうございました。夢につい話されておりました。自分自身も夢を持つこと・語ることの大切さを今一度実感しました。他の奨学生と接する場があることで、「自分も見習わなくては」と己を律することができます。また、皆様方の話を聞き、新たな知見も得られます。交流会で、自分がアップデートされていく感覚を持てました。上でも記述しましたが、夢を持ち、人に語ることを大切にしようと改めて思いました。私は現在自分の夢が定まっていない状態です。心理学を大学では学んでいます。将来的には、院に進もうと思っています。人間の心の仕組みを学ぶのはとても面白いですが、自分に向いているのか否か不安になることも多々あります。この要因もあり、再来月にインターンシップに参加しようと考えています。公務員、企業に赴く予定です。自分に向いている職は何か、軸を決められる1年にしたいです。そして、交流会でも話されていた夢を語りたいです。
近況報告ですが、大学1年生から手話の地域講座に通っています。毎週月曜日に行われています。現在、手話通訳Uの段階に進みました。講座を受ける人は、5人となってしまいました。人数が減ってしまった悲しさもありますが、一致団結して努力し続けたいです。また、講座の内容もさらに難しくなりました。内容としては、「読み取り手話」と「聞き取り手話」の2つです。前者は教材のDVDを用いて、手話を見て何を伝えているのか話します。後者は、音声を聞き自分自身で手話を表出します。自分の単語力(語彙力)の無さを痛感します。手話では目線や表情も必要な要素です。前回の講義で、この点を褒められたので嬉しかったです。手話検定を今年も受験して。自分の実力を図りたいです。
次に大学での生活について報告させていただきます。自分が進みたいコースに分かれたこともあり、より専門性の高い講義を受けています。実際にクライアントをカウンセラー、保護者役などと決めてロールプレイングを行うこともあります。非言語的コミュニケーション(表情、相槌など)を意識することが求められます。自分がどのような声掛けをするのが適切なのか悩むことが多いです。1人1人求める言葉、必要な療法が異なるからこそ支援が難しいと思います。後期には実習もあります。前期の講義は残り少ないですが、少しでも多くの対応の仕方を学べるようより一層努力していきたいです。演習だけでなく、実験を通して自己理解を深めていく講義もあります。先日、自分の偏差値を、検査を通して学びました。教授は『偏差値は考えなくていい。どの要素が低くて、また高いかを見てください』と話されました。その点を注目して、考察し、レポートにまとめました。私は空間把握能が苦手で、文章から推測することは得意であることを知りました。苦手な要素は克服し、得意なことは伸ばすよう心がけたいです。そのために、様々な文献を読み対策を練ろうと考えています。
最後に、奨学金は学費や様々な検定の教材費・検定料に充てたいと考えています。奨学生としての自覚を持ち、自分自身を向上させるためにも努力し続けたいです。
奨学生指導会に参加していただくと、先生方からの貴重なお話、奨学生の近況報告からも刺激をうけることができます。お忙しいとは思いますが、なかなかできない貴重な体験ができますので、是非時間の都合をつけてお越しいただきたいです。この方も大変喜んでいただき嬉しい限りです。こちらの意図がきちんと伝わって、開催して良かったと思えます。ありがとうございました。
◯現在私は、英語、中国語、スペイン語の3つの言語の授業を受けています。今まで英語は長年勉強してきました。新たに始まった中国語とスペイン語の授業が非常に楽しいです。中国語は英語と同じ文法のため比較的学びやすいと感じます。しかし、発音が難しいです。同じ発音でも声の高さ(声調)が異なると違う意味の言葉になってしまいます。繰り返しお手本の音声を聞き、正しい発音ができるよう練習していきたいと思います。スペイン語は、ヨーロッパの言語のため、発音が英語と似ているものが多いです。しかし男性名詞や女性名詞、人称によって活用の仕方が6つもあるため覚えるのが大変です。これから不規則変形動詞も出てくるため、予習と復習をしっかり行い、身につけていきたいです。また英語の授業の中で発音の授業があります。今までの自分の発音が間違っていたことに気づき、正しい発音ができるようになってきました。正しい発音を学ぶことは、スピーキングのみならず、リスニング力も高められそうなので重点的に頑張っていきたいです。
次はアルバイトについてです。
5月末から中央駅にある飲食店のホールスタッフとして働きはじめました。駅の中ということもあり、県外のお客様や外国人観光客のお客様も多く来店されます。県外のお客様からは鹿児島のことについて質問されることが多いため、鹿児島のどんなところがおすすめか、郷土料理にはどんなのがあるか、方言はどのような言い回しがあるかなど地元鹿児島についてより一層詳しく知ることができました。また、外国人のお客様には、授業で習ったことが生かされる場面が多く、メニューについて説明できるようになりました。英語で話されるお客様には対応できるものの、中国語を話されるお客様に対応できず悔しかったです。アルバイトを通して、他言語を話せるようになりたいという気持ちが大きくなりました。このモチベーションを維持してアルバイトも勉強も頑張っていこうと思います。
次はサークルについてです。
現在私は、大学のダンスサークルK.U.Dに所属しています。インターカレッジという形で所属しています。大学生だけでなく、短大生や専門学生、他大学の学生も多く所属しているため、多くの友達ができました。6月28日にK.U.Dのイベントがあり、今はイベントに向け練習を重ねています。私は今まで“ガールズ”というジャンルしかやってこなかったのですが、新たに“ハウス”・“ロック”・“ワック”という3つのジャンルに挑戦中です。うまく踊れず悔しいですが、イベントまでに自分の最大限の努力をしてステージで踊りたいです。
最後は4月から始めた取り組みについてです。
4月から毎日15分本を読み始めました。本を読むことは語彙力の向上や、スマホ時間を減らしたり、リラックスできたりなど多くのメリットがあります。これからもっと多くの本に出会ってさまざまな感情や価値観を学んでいければいいなと思います。また、弁当作りに励んでいます。毎日メニューを考えるのは大変だし、一旦冷ましてからおかずとごはんを詰め、おはしを忘れずに入れる。高校3年間毎日朝早くに起きてお弁当を持たせてくれていた母に頭が上がりません。1人暮らしの練習だと思い、続けられるように頑張ります
最後に夏に挑戦したいことです。
まずは自動車学校へ行き、免許を取得することです。短期間プランで申し込んでいるため、交通ルールをしっかりと学び夏の内に取得したいです。2つ目はダンスコンテストに応募し、入賞することです。高校生の時にも挑戦しましたが、入賞できなかったため、スキル磨きリベンジを果たしたいです。3つ目はTOEICと英検です。4〜6月は学校の宿題に追われ、資格の勉強が少ししかできなかったため、夏休みにコツコツ毎日勉強し、秋の試験で結果を出したいと考えています。大学の夏休みは長いので有意義な過ごし方をしたいと思います。
勉強はもちろんのこと、その他の事についても積極的に取り組まれていらっしゃいます。大学生活をおおいに満喫しておられます。また、盛りだくさんの近況報告お待ちしております。ありがとうございました。
◯現在私は、歯学部の4年生で、1年から3年までは解剖学や生理学といった、人体の構造、機能を学ぶ基礎医学が学習のメインでしたが、今は臨床現場での歯科治療を主に学んでいます。具体的には、保存修復学、歯周病学、有床義歯補綴学、口腔外科学、歯科矯正学などがあり、これらを4年生で全て学び終わるカリキュラムになっています。そして来年の6月にはCBT,OSCEという共用試験があり、これにパスすると歯科医師免許がない状態でも実際に患者さんの治療が行えるようになります。この試験では今まで習ってきた内容が全て問われるので、目の前の定期試験と並行して少しずつ準備を進めています。授業では座学だけでなく、実習の時間で、治療の練習を行う時間が増えてきました。あと1年後には現場で治療を行う立場になると思うと不安もありますが、責任が伴ってくる以上、しっかり学習に励み、知識技術を習得したいと思います。また、私は歯科医院での助手のアルバイトを行っていますが、アルバイトで見たものが授業や教科書で扱われたり、逆に授業や教科書で見たことがあるものがアルバイト先で実際に行われたりすることが多く、知識の定着に非常に役立っています。少しでも早く現場に触れたいと考え、始めたこのアルバイトでしたが、本当にやって良かったと思っています。
研究活動の方では、先日もお話したとおり、今ではカンジタという免疫が低下した人で増殖するカビの一種が口腔癌に与える影響について研究しています。PCRを始め、様々な実験を行っており、初めのうちは器具の使い方など何も分からない状態でした、今はある程度のことができるようになりました。結果はなかなか思ったようなものは得られていませんが、根気強く続けていき、有用な結果が得られたら学会等で発表したいと考えています。また、9月2日〜4日に岡山大学で開催される口腔病理学会に参加させていただくことになりましたので、この学会で他大学の研究発表を聞き、自身の視野を広げることができればと思います。
もう1つ準備を進めている学外での活動がありまして、鹿児島大学出身で宮崎の都城で歯科医院を開業されている先制がいらっしゃるのですが、その先生が開催されているセミナーに8月から参加させていただけることになりました。このセミナーは母校を応援したいとの思いから完全無料で開かれており、実際に歯を削ったり根管治療を練習したり、義歯の設計を行ったりというように、実技面での向上を目的としたものです。歯科医師の先生だけでなく、学生も参加可能とのことで、快く応じてくださりました。クラスメイト数人とともに参加予定で、しっかり学びたいと思います。
今後も精進し続け、いつか自分も人を支える立場になればと思います。
アルバイトでの知識を得たり、セミナーに参加し実技を習得しようとなさったりと、努力をされているご様子。素晴らしい姿勢で感動いたします。きっとしっかり人を支えることのできる方になれること間違いなしです。ありがとうございました。
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