令和4年11月25日
壽崎育英財団奨学生の皆様へ
 

今年も残すところ1ヶ月となってしまいました。いかがお過ごしでしょうか。遅くなりましたが、今月も奨学生の皆様からいただきました報告の中から数名抜粋して掲載させていただきます。ご了承くださいませ。

では、

◯拝啓
イチョウの葉が鮮やかな黄金色に色づく季節となりました。秋冷日増しに厳しくなるこのごろですが、お健やかにお過ごしでしょうか。
私事ではありますが、先月のお手紙において記させていただきましたが、大学院試験についてですが、無事に合格することができました。約1年という月日を経て取り組んだ試験対策や学習が、その過程で経験した努力や忍耐に成果が実ったことは私自身の自信につながったと実感しております。このような結果につながったのは、私の周りで共に勉学に励み、支えてくれた友人や恩師のおかげであると感謝しております。合格の喜びを感じながらも、大学院進学後に自分の力はどれほど役に立つのか、自分の研究は社会にとって有益であるのか、など不安や焦りが生じる日々を過ごしています。実際に進学してみないとわからないことですが、不安や悩みは常に私自身を苦しめると思いながらも、それらがあるからこそ頑張り続けることができることを実感しています。今は自分にできることを少しずつ挑戦していこうと思います。最後に、いつもご支援いただき心より感謝申し上げます。私が勉学に精進できること、毎日大学生活を安心して送ることができるのは、ご支援があるからこそと実感しております。これからも感謝の気持ちを忘れずに残りの大学生活を歩んでいきます。
敬具

1年を通して大学院試験対策に励み、無事大学院合格されたとの報告。あめでとうございます。この1年の頑張りはきっとこれからも役に立つと思います。また、新たな場所での活躍を期待しております。




◯奨学金のご支援ありがとうございます。秋空が気持ち良く澄みわたる季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
私は11月の実習に向けて製作活動の実践的な練習として模擬保育を行いました。実際の保育の現場と同じような環境と人数を設定し、子ども役と先生役の両方を体験しました。子ども役として参加する時には子どもになりきっている時に楽しいと感じたことがすごく大切だと思いました。子どもの目線になって体験することで、伝わりやすい話し方や楽しめる内容を掴み取ることができました。友人の模擬保育から学ぶことが多くあり、子どもの立場になって実際に体験してみることの大切さを感じました。先生役として参加する時には予想していないことが起きた時の対応の大切さを感じました。実際に子どもたちを前にして時に焦ると、子どもたちにも焦りが伝わってしまいます。できるだけ多くのパターンを予想し、対応策まで考えておくことで自信をもって楽しく保育できると感じました。今回の模擬保育で感じたことや、楽しんでもらうための工夫として学んだことを、実習までに更に深め、大きな学びとなる実習にしたいです。

実習の為にいろいろと考え、準備をされていらっしゃるとのご報告。必ずその努力は実習に活かされると思います。実習での良い学びができることを願っています。




◯拝啓
枯葉舞う季節となり、冬の気配を感じる折、ますますご清祥のことと存じます。
現在中間試験期間中でよりいっそう忙しい日々を過ごしております。そんな中、後期も後半に入ったということで、ある講義で来年のことについてお話になった先生がいらっしゃいました。三年生では現在、研究室配属の希望調査を行ったそうで、配属のされ方の仕組みや研究室で自分の興味のある研究をすることが大学生の醍醐味だと思っており、私の一つの楽しみだったので、その話を聞いて来年が楽しみになりました。たくさんの研究室があり、時間のあるうちに早めに見学に行くことを推奨されていたので、まずはどんな研究室があって、どんな特徴があるのか調べるところから始めようと思います。
また、臨床検査化学という講義で、救急医療の現場で活躍されている薬剤師の方と、主に高齢の患者さんと触れあい、理学療法にも詳しい薬剤師の方からお話を伺う機会がありました。救急医療について、私は救急の現場で薬剤師が活躍しているイメージはあまりなかったのですが、実際に救急医療を専門としていることやその指導をされていること、実際の現場の状況などを伺いました。対して高齢の患者さんの治療に関わっていらっしゃる薬剤師の方は、高齢時に発症しやすい病気や様々な機能の変化などに詳しく、理学療法士や言語聴覚士の方と相談しながら治療方法を考えられるということを伺いました。前者の先生は急性期、後者の先生は慢性期病院に勤められているそうで、お二方の先生のお話から同じ薬剤師でも幅広い分野があって、専門とする領域によって全く違う特徴があることを実感しました。以前から専門薬剤師という存在については知っており、入学前からがん治療を専門とした薬剤師になりたいと考えていた私にとって、とても興味深い話だと感じ、改めて将来の薬剤師像を考えるきっかけになりました。日々の学習で手一杯に感じておりますが、時にはどんな薬剤師になりたいかを考えて、大学生活に励んでいきたいと思います。本格的な寒さに向かう時節、風邪など召されませぬようご自愛ください。
敬具


薬剤師にも専門分野があることを始めて知りました。奥の深い内容で、将来の薬剤師像を描きながら大学生活、勉強に励んでいってください。将来が楽しみな方です。


◯10月近況報告
拝啓
日増しに寒いこの頃でございますが、米澤理事長におかれましてはお変りなくお過ごしでしょうか。毎月、ご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。以下10月の報告を致します。
〇D-SEVEN(サークル活動)
私は学内の農業ボランティアサークルD−SEVENの所属し、副代表を務めております。このサークルは、元々、熊本地震の契機に、災害復興支援を目的に始まったものです。地震の際に、被害を受けた農家さんのお手伝いをしたことがきっかけで、現在は主に熊本県菊南市〇〇地区の農業のお手伝いをさせていただいています。D-SEVENの強みは震災直後から震災後まで継続してボランティア活動をしていることです。また、地域住民との交流でその地域の魅力を感じられることも醍醐味です。他には、定期的に豪雨災害で被害を受けた熊本県八代市坂本町で清掃活動をしたり、布マスク作りを行ったりしています。しかし、最近は部員に対して活動人数が少なく、部員も固定化されていました。活動内容もコロナ前に活動されていた先輩方より、萎縮してしまいました。この状況から「私達の活動の良さを部員自体が分かっていないのではないか。」「どうにかしなければならない」と考えるようになりました。そこで参加者を増やすため以下3つに取り組みました。
  1. ミーティングの開催
  2. これまでの活動についてまとめたD−SEVENヒストリーの作成
  3. 地域でできる活動を増やす
  1. コロナ禍ということもあり、これまでミーティングのような交流の場が一切ありませんでした。そのため、ボランティアに行きたいと思っても知り合いがいないことを理由に参加を躊躇する人がいるという意見をもらいました。そこで学年問わず色々な学生が集うように交流の場として、ウェブオンライン交流会の場を設けました。
  2. D−SEVENは2016年に誕生したサークルで、これまで仮設住宅の支援や阿蘇の農業支援等、様々な活動が行われてきました。しかし、その活動を知らない世代が多く、冒頭にお伝えしたD−SEVENの活動目的を理解していない部員が多いことに気がつきました。そのため、先輩方の活躍を含め、これまでの活動についてまとめた「D−SEVENヒストリー」というものをパワーポイントで作成しました。作成にあたって、過去の先輩の直接お話を伺い、当時の想いを聞くことが出来て、とても勉強になりましたし、先輩方が築いてこられたD−SEVENを絶やすことなく盛り上げていきたいと改めて感じることができました。
  3. D−SEVENの活動はお伝えした通り、熊本県内様々な場所で(菊南市、八代市、人吉市)で行っています。そのため、もう少し近い距離でできる活動はないかということで、熊本大学付近にある自主防災組織のお手伝いを新たに始めました。黒髪校区第4町内自主防災クラブというのですが、この自治組織は災害時に共助の機能的役割を果たした地域として名を馳せているところです。先日、活動に参加させていただきました。平時の活動は資源物の回収です、年間30万前後になります。その資金を使って防災グッズを購入したり、地域活動に取り組んだりされているそうです。
これらの3つの新しい取組を始めたことで少しずつですが、活動に来る部員が増えてきました。とても嬉しい事です。今後もD-SEVENの活動が人々の役に立てるよう、精一杯頑張りたいと思います。さわやかな秋、お元気でお過ごしください。
敬具


素晴らしい方です。ボランティアとはいえ活動を活性化させるために、あの手この手で取り組まれていく姿勢に感動です!きっと地域の方々の大きな力になっていると思います。これからもこの素敵な活動の参加してくれる部員の輪が広がっていくといいですね。頑張ってください

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