平成20年6月奨学生交付式にて
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

令和4年5月9日に永眠した当財団前理事長 壽崎 肇が、平成20年6月奨学生交付式でご挨拶させていただいた内容を皆様にご紹介いたします。


皆さんこんばんは、今日は先生方には貴重な先生方のお時間をこうして頂きまして学生の為に先生方にはお集まりをいただきました。本当に先生方の貴重なお時間ですから皆さんもこの後先生方のお話がございますけどじっくりひとつ聞いていただきたいと思います。そして実行できるものならもう早速明日から実行して頂きたいなという感じでございます。本当に先生方今日ありがとうございます。

それから学生さんには今日が一番楽しい一日でないかなあというような感じもいたします。どうぞあのそういう意味でこの後は奨学金を差し上げますのと先生方のお話がございます。ですからじっくり先生方のお話を聞いていただくと同時に皆さん方と同じような奨学生の皆さん方の近況報告もございますからその近況報告を聞きながら自分というものを反省していただくとまたそれはそれで勉強になるんじゃないかと思います。

今日は84才のおじいちゃんが学生の皆さん方は孫と一緒ですから、孫どもになんか一言二言しゃべらんといかんだろうなあと思いまして申し上げたいのは、たびたび申し上げてとるかわかりませんけど「若い時の苦労は買うてでもせい」というようなことよく言われます。「若い時の苦労を買うてでもせい」と言うたところで買う苦労がどこにあるかっていうことになるかわかりませんけど、なんぼでもあるわけでどうしたらあるのかと言ったら、それは何でも挑戦をしていただきたい。チャレンジをして頂きたい挑戦をして頂きたい。挑戦をしますとね大体100%成功ということはありませんから失敗が沢山あります。私の場合仕事してきて振り返ってみると100のうちの99失敗して何とか1つで生き延びてきたというような感じが致しております。それほど人間というのは挑戦すりゃあ失敗ばかりしとるというようなのが当たり前だと思う。そういう意味で挑戦をして頂きたいなあ。「若い時の苦労は買うてでもせい」ということは挑戦をするということだなあ。そういう風なことで皆さんぜひ、挑戦するということは物事に取り組むことはみんな勉強になるんですよ。みんな取り組むときに挑戦するということは勉強になりますから失敗したらしたでこれも知らんこと教えてもろた、という勉強ですから成功すれば成功したでよかったあというようなことで、また次に行こうというようなことになります。そういう意味でどうぞ勉強になることばっかしですから世の中は。昔私ところも採用した時に「今から勉強が始まるなあ」というようなこと新入社員の大学卒の人たちに話ますと「また今から勉強ですか4年も5年も勉強してきたのに」というようなことがありますけど世の中の勉強というのは22,3歳で卒業してそれから60年から70年位は勉強せんといけませんから学校の時の勉強どころではないということ。そうすることが結果としては自分の人生の喜びに繋がっていきます。ひとつあの皆さん方はみんな指導者になりますから、その今の失敗を恐れんでやんなさいよというようなことと、もう一つ別に上に立った時の心構え、たびたび申し上げたかわからんけど新しい人が多いから申し上げますのが私が30幾つぐらいの時まだ40才になっていない時だったと思います。「清水の次郎長と山岡鉄舟が明治の維新になって色々話し合ったそうです。その時山岡鉄舟が清水の次郎長親分に対してあなたは子分をようけもっているけど、あなたのために死ぬ子分は何人ぐらいおるかと聞いてみたそうです。そしたら次郎長親分はわしのために死ぬ子分は一人もおらんだけど私は子分の為には死にます。」こう言うた。というお話を聞いたんだったと思うけど本当その時は胸が詰まりましなた。やっぱり上に立つものはそうなきゃいかんのか、部下が上司の為に死んでくれるというのではなく上の人が部下の為に死ぬというふうな覚悟でこそ初めて人の上に立つ資格があるんかなあこんなことを考えました。それとか上に立つ人が「上3年にして下を知り」三年かからんと下がわからんそうです上の人は。ただし「下三日にして上を知る」といいます。つまり下の人が上を見るとき、ああこの人はこんな人だな三日もかかりゃしません一瞬でわかるそうです。ですから「上3年にして下を知り下3日にして上を知る。」上に立つ人という人はそういうことを頭に置きながら、皆さん方もそういつも下におるわけではありません必ず男子の方も女子の方もみんな、あるいは留学生の方もお国に帰ったらきっと人の上に立つ立場の人になってしまいます。その時に今申し上げたようなことまずは「若い時の苦労は買うてでもしなさいよ」、それからだんだん地位が上がってきたり年を取ってきたときには今言ったような次郎長親分のような気持ちでやったらいかがですかというようなことおじいちゃんがやかましいく色々勝手なことを言いましたけど、どうぞこの後は奨学金を差し上げた後先生のお話がありますから、どうぞじっくり聴いていただくようにお願いをいたします。ありがとうございました。


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