令和4年2月14日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

拝啓2022年(令和4年)の新年を迎えました。新年おめでとうございます。成人式を迎えになられる皆様おめでとうございます。お父様、お母様もお元気で働いておられます。負けないように学業に励んで下さい。もうすぐご卒業なさる方々、世の中は楽しく受け入れます。それは皆様の近況報告の中でどの方も「ありがとうございます」が絶えません。皆様「ありがとう屋さん」です。人生の自分流の言葉として誰かれとなく「ありがとうございます」を使って下さい。楽しい人生が待っています。また近況報告はホームページに載せております。私は打つことができませんので、近況報告を頂き全部書き写します。私の勉強の宝です。ホームページを読まれる方は奨学生の方の何十倍とか。業者の方のお話です。


最初のかたのお話は教えることの難しさ。実習性が教えた事を理解してくれたことの嬉しさ。では、

○今年も残りわずかとなりました。お変りなくお過ごしでしょうか。今月の近況報告をさせていただきます。まずは2年生の学生実習にTA(ティーチングアシスタント)として参加しました。私の研究室は毎年2年生の学生実習に参加し、実験のサポートを行います。実験器具の使い方、試薬の調整法などを2年生に教えます。私は今年研究室に配属されたばかりなのでTAとして参加するのは初めてでした。どうやったら説明を分かりやすく伝えることができるか、と毎日悩みながら準備を進めていきました。教えることの難しさを痛感しました。実習当日準備通り順調に教えることができました。2年生が説明を聞いてきちんと理解してくれていたので、とても嬉しかったです。実習を通じて自分にとって少し成長に繋がったと思います。さらに今月は日本薬学会医薬化学部会主催の企業創薬研究者の方々の講演会に参加しました。実際に会社で行われているプロジェクトなどの説明がありました。有機合成の研究者の方のお話によると薬の元になる化合物を合成しても必ずしも臨床試験まで到達できるわけでなく、研究を断念することが多いとおっしゃっていました。さらに他の研究分野と協力しながら薬物動態や有効性、安全性などの全てのニーズを満たしたものを合成しないといけにところが難しいとおっしゃっていて、改めて創薬の難しさを感じました。大学生、大学院時代の研究の経験が今に繋がっているとおっしゃっており、自分も取り組んでいる研究に対して一生懸命頑張りたいと思いました。製薬会社で研究を行っている方々から直接お話を伺う機会は滅多にないため、非常に良い経験でした。以上が近況報告になります。年末ご多忙な折ではございますが、お体に気を付けてよいお年をお迎えください。

とのご報告でございます。
2年生の学生実習のTAをなさって自らの勉強の出来たお話。それはきちんと理解をして下さったことへの喜び。人生何事も相手が喜ぶことこそ成功です。又製薬会社で研究をなさっている方々から直接苦心談を伺えたことの喜びなど貴重な報告でした。ありがとうございました。


次の方です。私の人生、失敗は成功のもとだったのにこの方後悔を残すことは絶対したくない、と。考えてみれば私の考え人生100年と学生生活は4年。私の見方があまりに短絡でした。では、

○年の瀬も押し迫り、何かと忙しい頃となりました。いかがお過ごしでしょうか。12月の近況報告をさせて頂きます。今月はとにかく就職活動に追われる月でございました。かく言う今も明日にインターンシップの二次選考面接を控えている身であります。忙しくはありますが後悔を残すことは絶対にしたくないために「できることを、できるうちに精一杯!」をモットーに日々を過ごしています。先日はある会社様のインターンシップにて集団面接の模擬練習を経験させていただきました。個人面接とは違い、与えられた質問に素早く答える瞬発力や他の方の受け答えもしっかり聞いて理解する拝聴力も必要であり、かなり難しく感じました。練習とはいえとても緊張してしまい、うまく受け答えなどできたか、とても心配だったのですが、私の班の4名の中で最も良くできていた人に名前を挙げて頂きました。形式としては他の班の学生さんに投票して頂く形式であったので、正式な会社様からの評価ではないのですが、純粋にとても嬉しかったです。この経験を自信に変え、しかし驕ることなく堂々と面接に挑みたいと感じさせて頂いた。大きな成長につながる体験でした。改めてこの文章を書きながら明日の面接も頑張ろうと思いました。精一杯自分のことを伝えられるように明るく堂々とお話してきます。あわただしい年の暮れ、どうぞお健やかにお過ごしください。良いお年をお迎えください。

書き写させていただきながら、後悔を残すことは絶対にしたくない。この決意。「できることを、できるうちに、精一杯」と。そして明日の面接。精一杯自分のことを伝える。そのため明るく堂々とお話をしてきます。と、就職で面接に臨む方々。真似とは申しませんが参考になさって下さい。面接の成功例でした。ありがとうございました。


次の方は看護の2回目の実習で信頼関係の構築などについていろいろお話くださいました。では、

○年の瀬も押し迫ってまいりました。寒い日が続きますが、皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。今月は近況報告が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。早速ですが、その報告とさせていただきます。今月は実習がありました。(看護の実習なのですが)実際に病棟に行っての実習は2回目でしたので、まだ緊張が大きいところもありましたが結果として大変色んな面で勉強となった実習となりました。コミュニケーションや信頼関係を構築していく、というところでは、先生方や看護師さんからのアドバイスをいただきながらもどういう言い回しをすれば相手の方(患者様)に誤解なく伝わるか、また表情をしっかりとみながら適切なコミュニケーションを取る力というものが少し身についたように感じます。またアセスメント(簡単にいうと看護診断や、看護計画を立案するための情報収集のことです)といった点でも事前学習に加え、実際に行って勉強が足りないと気づいた点等に対して日々学びを深めることで、より良いアセスメントを行うことができたのではないかと思います。グループ内でのカンファレンスといった場面でも、お互いに積極的な意見交換を行ったり、気付いたことは伝え合ったり、学生間でもさらに良い関係を築くことができ、素晴らしい学びの多かった実習にできたと感じました。だんだんとコロナの影響も落ち着いてはきていました。(今はまたオミクロン株が猛威を振るいそうな予感もありますが・・・)その中でも感染症対策という面でも気を抜かず、一人も感染者や健康を損なうことなく皆で実習を乗り切ったというところでも、とても良い実習でした。これも協力してくださった病院の方々、先生方のおかげです。感謝の気持ちを忘れず、さらに勉学に精進していきたいと思います。最後になりましたが。去年から引き続き今年度も寿崎育英財団の皆様のご支援いただき誠にありがとうございます。年末年始とさらに忙しくなることと思われますが、さらにご活躍されますことを折念申し上げます。

とのご報告でございました。
実習での日々学びを深めた数々のお話には感動しました。実習で深いお考えは長い人生での当てはまることばかりでございます。有名なお方のお言葉に「命ある限り歩き続ける」と私も勉強させて頂きました。ありがとうございました。


次の方、試験は友人と成長したお話です。得意なことや不得意なことを補い合ったこと。これは人生で仕事に当てはまることです。成功の秘訣は衆智を集めると言われます。良い体験をなさいました。では、

○各地より初霜の知らせが届くところとなりましたが、お健やかにお過ごしでしょうか。私ごとといたしましては、1週間ほど前にOSCEというとても大きな試験を無事に終えることができました。OSCEとは年末病院や薬局へ実務実習に行くために必ず合格しなければならない実技試験です。本番の1週間前から友人と毎日練習を繰り返し家ではイメトレをずっとしていました。試験本番はとても厳格な雰囲気で緊張しました。しかし自分が思っていたよりは緊張はしておらず「これだけ練習したから大丈夫。自信をもってすれば大丈夫」と落ち着いて試験を受けられました。初めの頃は全く自信もなく「本当に受かることができるのだろうか」と思っていました。しかしここまで自分が短期間で成長できたことに大変うれしく思いました。OSCEから学んだことは大きく2つあります。1つ目は友人と助け合って成長し合える環境の大切さです。今回はお互いに特異なこと不得意なことを補い合い最終的に皆ほぼ完璧な状態へもっていけました。これは一人だと絶対にできませんでした。2つ目はどれだけ自信のないことでも、何度も練習すれば必ず自信がつくこと。10回で自信をもてなくても20回、30回と練習すればいいということです。最後にOSCEに集中して望むことができたのも貴財団様のお力添えのおかげであります。心より感謝申し上げます。来年度も引き続きご支援くださいますようお願い申し上げます。

との報告です。
この方何をしても一生成功のコツを学んでおられます。スポーツでも何の研究でも音楽でも事業でもです。お茶の元祖千利休居士のお言葉に「稽古とは一より習い十を知り十より返る元のその一」何でも人間一生稽古せよ、でしょうか。ありがとうございました。


次の方木材で作品を制作して作品に暖かみが出るとか、絵をかく写真ではない絵のお話です。では、

○寒中の候貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。今月も奨学金のご支援をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。さて大学では冬期休業期間を終え、授業が再開しました。冬期休業中は集中講義で木材工芸を学びました。様々な木材や道具の種類、特徴等について学ぶとともに実際にノミや彫刻刀を使って木を彫り作品を制作しました。木材の種類や木目の向きによって彫りやすさが異なる点や木材で制作することで作品に暖かみが出る点が非常に興味深かったです。以前から木彫に興味があったため有意義な時間になりました。また冬期休業中には学芸員の資格を取得する際に必須の講義で博物館見学を行いました。これまで学芸員の目線で博物館を訪れた経験がなかったため新鮮に感じました。今回の見学で気付いた展示の工夫や教育活動の方法を来年の博物館実習で活かしたいと思います。さらに最近は油画の作品制作をしています。大学近くに咲いていたポピーを題材に描いています。作品制作をする上で「見たものをそのまま描くのではなく感じたイメージを伝えられるように描く」ということを意識しています。写真ではなく絵でしか表現できないものを描けるようになることが私の課題の1つであると考えているため、今回の制作を通して、少しでもヒントが得られるようにしたいです。最後になりますが、本年も勉学共に努力を重ねていく所存です。温かく見守っていただけると幸いです。

との報告でございました。
私は絵や彫刻は経験がありません。勉強させて頂きました。彫刻での作品に暖かみが出る。或いは油画の作品制作で「見たものをそのまま描くのではなく、感じたイメージを伝えられるように描く写真ではない」絵でしか表現できないものを描く。人間味の豊かさを勉強なさった報告でした。ありがとうございました。


次の方は市の教育情報化の推進のため大学生が教え手になり先生が学び手。についてです。では、

○冬晴れが心地よい師走の候、貴財団にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。さて12月分の奨学金を頂戴し、学費に充てさせていただいております。毎月のご支援厚く御礼申し上げます。11月は市の小学校教員を対象としたSD研修の講師を私の所属する研究室の学生にて担当いたしました。本研修は2018年10月市、大学、株式会社NTTドコモ、大学の4者による市における教育ICT推進を目指す「教育情報化の推進に関する連携協定」に基づくものになりまして昨年度よりプログラミング教育に関する研修を担当させていただいております。昨年度より小学校にてプログラミング教育が必修化となり「児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるための学習活動」を行うとされました。しかし現場の先生方は多くのプログラミング教育を行うにあたって不安をお持ちです。そこで研修を受講される先生方には授業での実践事例など、実際にタブレットなどを用いて体験していただくことで、指導への不安を解消できるように研修内容などを検討いたしました。また市はICT機器導入のみならず、ICT機器の操作やプログラミング教育に関する研修を指導、ICT支援員を中心に定期的に実施しています。従来は指導主事などがこのようなSD研修を担当してきました。しかし本研修ではその講師を、専門性を有する学生が担当。本研修は教職員に対してプログラミングの授業活用に関する学びの場を提供するという新たな試みになります。この試みは、従来の学校現場と逆発想の学習環境として大学生である学生が教え手に、先生が学び手になるという旧来の学びの形にとらわれない新たな学びのスタイルの1つと考えられます。さらに受講者である先生方においてプログラミングに触れた経験の有無が指導への自信や不安を抱く要因となっていることが昨年度からの調査により、わかっております。よって研修を通して教職員の自信を持つことや不安を払拭できる可能性が見込まれます。加えて教職員がプログラミングに触れる機会を設けることがプログラミング教育必修化に対して急務であることも推察されます。このような産官学での連携のもと我々の研究活動が市の教育をはじめとして貢献できていることと願っております。末筆になりましたが、寒気いよいよ厳しき折、寿崎様をはじめとして貴財団の皆様方のご無事息災を心よりお祈りいたします。

このような報告でもございます。
昨年度より小学校にてプログラミング教育が必修となった事について小学校の先生に対して大学生である学生が教え手となった。先生方が不安を抱かず、自信をもってプログラミング教育必修化のお手伝いの素晴らしいお話でした。ありがとうございました。


次の方は今年の冬休みは入院生活。その中で痛切に感じた「当たり前」の有難さの報告です。では、

明けましておめでとうございます。今年の冬休みは入院生活を経験する冬休みとなりました。冬休みの始まる週にめまい、ふらつきがあり病院に行くと多発性硬化症と診断されました。今年に冬休みはイベントごとや楽しめることはあまり出来ませんでした。しかし学べる事が多くあった冬休みでした。日々の「当たり前」がどれだけ幸せであったか痛感する日々でした。おいしいもの、食べたいものが自分の好きな量食べられる事。自分の好きなことを好きなだけ楽しめる事。会いたい人に会える事。歩ける事。踊れる事・・・当たり前が一番幸せだという事に気付くことが出来た冬でした。自分の事を大切にしながら1つ1つ大切に頑張れる生活をしたいと思います。

との報告です。
「当たり前」不自由を体験して不自由を強いられて悟る「当たり前」のお話、感動しました。ありがとうございました。


次の方は来年卒業の為、合同会社説明会に度々参加することの良さを説明した報告書です。では、

あけましておめでとうございます。昨年はご支援を賜り誠にありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。さて間もなく本格的に就職活動が始まります。昨年の12月下旬に開催されたインターンシッフェアに参加してきたのですが、嬉しい出来事がありましたので、ご報告いたします。インターンシップフェアとは合同会社説明会にように様々な企業がブースごとに分かれており、会社説明に加えてインターンシップの説明を聞くことができ、直接参加の申し込みができるイベントです。夏のインターンシップなどに参加して気になっていた企業があったので1番最初にその企業のブースへ行き、冬に開催されるインターンシップの説明を受けました。大変興味のある内容だったので、その場で直接参加の申し込みをしました。申し込み用紙を採用担当の方に提出する際に自分の名前と夏のインターンシップやその他のイベントに参加させていただいていた旨を伝えると「顔も名前も覚えているよ」と言っていただけました。大学の先輩やネット等で内定をもらうのは大変だということを頻繁に耳にしていたので、去年から積極的にインターンシップや就活のイベントに参加し顔と名前を覚えてもらえるように自分なりに頑張ってきたつもりでした。そのため、その言葉を聞いた時は、自分が頑張って進めてきたことは間違ってなかったのだと少し安心してとともに早め早めに行動してきて良かったと嬉しくなりました。また夏のインターンシップに参加して別の企業の方からも「ああインターンシップのときに元気よく挨拶してくれたから覚えているよ」と嬉しいお言葉を頂きました。まだ内定を頂いたわけではないので、油断はできませんが、自分の中で就活をもっと頑張ろうというモチベーションが上がりました。またこれは後日談になるのですが、大学のゼミにて自己分析のためにゼミ生同士でお互いの長所を教え合うという時間があった際に、ゼミの友人が「たくさんインターンシップに参加していて行動力がある」と言ってくれました。それも自分の努力を認めてもらえた、気付いてもらえた気がして嬉しかったです。申し込んでいたインターンシップはコロナウィルスの感染拡大によって延期となってしまいました。しかし、前回参加した際には勉強になることがたくさんあったので、今度はどんなことを学べるか楽しみにしつつ感染対策にも気を付けながら開催までしっかり準備を整えたいと思います。

との報告です。
素晴らしい方のお話でした。このような方は会社としては貴重な方です。定年までお努めできたら間違いなく取締役になります。私は昔寿屋という小売業の社長0人から1万5000人の会社でした。結婚しても辞めないようお願いしたでしょう。ありがとうございました。
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