令和3年11月30日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

拝啓
  お変りございませんでしょうか。今日11月3日文化の日。今日まで4日間コロナ感染者0人とのことです。私はホームの一室で皆さまから頂く近況のお手紙を読み返す、そしてホームページのために書き写します。一字一句ですから皆様の文章の素晴らしさ95才の私にとって勉強させて頂きます。100才まで元気で続けさせて頂きますよう祈るばかりです。私の勝手を申し上げてすみません。


では最初の方から始めます。大谷翔平選手(米国大リーグ所属)のお話です。では、

○木々の葉も鮮やかに色づいてきました。お変りなくお過ごしでしょうか。夏休みが終わり、本格的に授業が始まりました。授業数は前期と比較すると少ないですが、気を引き締めて頑張っていきたいと思います。最近立派な人だなと思った方がいます。その方は大谷翔平選手です。今野球界で一番注目されているといっても過言ではありません。投手としても打者としても活躍しています。私は大谷選手の人間性に心惹かれました。まずはゴミ拾いを心がけているところです。彼は試合中にグランドに落ちているゴミを拾ってポケットに入れていました。ゴミを拾う理由として、他人が捨てた運を拾っているからだそうです。普通だと目の前の試合に夢中でゴミの存在には気づかないと思います。心に余裕がある方なのだと思いました。次に誰にでも優しく対応することころです。子供からお年寄り、男性、女性関係なく素敵な笑顔でいつも対応しています。試合中に相手チームの選手と仲良く話している場面を見た時は驚きました。試合中は敵対心を抱き、相手選手と会話をすることはほとんどないと思っていました。異国の地で外国の選手と楽しそうに話しているので、大谷選手の人柄の良さをとても感じました。さらに大谷選手は道具を大切に使います。野球の試合を見ると打った後にバットを投げ捨てる選手を見かけますが、大谷選手は違います。静かに丁寧にバットを置くのです。良いところを挙げると書ききれないので、ここまでにしておきます。実はこれらは最近始めたのではなく、学生時代から続けていることなのです。学生時代に「マンダラート」という目標達成シートを作成していたそうです。一番大きな目標を真ん中に記入し、それを達成するために必要なこと、できることを具体的に周りに書いて埋めていくというものです。シートには「道具を大切に使う」や「ゴミ拾い」「愛される人間になる」などが書かれています。当時からこれらを実践し、今も継続して行っているので、とても凄いと思います。努力している人は自然と良い結果がついてくるのだと感じました。野球に興味がなかった私が大谷選手の素晴らしい姿を見て、自然と応援したくなりました。同時に私も大谷選手のように誰からも応援されるような人になりたいと思いました。大谷選手を見習ってゴミ拾いや、挨拶、道具を大切に使うなど意識しながらコツコツと継続していきたいです。大谷選手のおかげで自分を見直す良いきっかけができたと思います。
以上が近況報告となります。すっかりと冷え込んでまいりました。どうか体調にお気をつけてお過ごし下さい。

とおっしゃっておられます。
今野球界で一番注目されている選手、投手としても打者としても誰もが知っている大谷選手の心、惹かれる人間性を育てたお手本として大いに真似をさせて頂きたい今、アメリカで大活躍の大谷選手のお話でした。一つでも実行させて頂きたいと思います。ありがとうございます。


次の方、様々な方と関わることで、色々な価値観が身につき相手の立場でものごとを考える人間へ。では、

○夏休みも終わり現在病院にて看護の実習を行っています。コロナの影響により、感染対策のため患者さんと関わる時間や対策の徹底が大変ですが、良い学びとなるよう自覚をもって生活しています。私は助産師になるのが夢ですが、様々な方と関わることで色々な価値観を知ることができ、相手の立場で物事を考えやすくなるように思います。私は幼いころから親の仕事の移動で小学校1年生から3年生まで全て学校が異なります。当時はそのことがすごく嫌でしたが、どんな人とも関わることができ、人見知りをしない今の自分があるのはその経験のおかげだと感じます。人生は面白いもので、その時は苦しくて全てが嫌いになっていても時が経てばその経験がプラスになることが多いように思います。もちろん自分がその出来事をひきずることなく、どんな場所でも自分を大切に生きていこうとする気持ちがあったからでもあります。人生は様々な決断の分岐点があり、むずかしいです。しかしその時に自分の直感を信じ、流れに身をまかせるということも悪くないのだと最近感じることができるようになりました。これからも人生の中でおとずれる決断におそれることなく生きていこうと思っています。

とおっしゃっておられます。
人生には様々な決断の分岐点があり、時に苦しくて逃げたい時があっても時が経てば、その経験がプラスになることは殆どです。大切な人生で訪れる決断をおそれるなと教えております。ありがとうございます。


次の方、独断先行より衆智を頂くことが成功の秘訣と教えて頂いております。では、

○夏のような暑さが終わりを告げ、さっぱりとした空気が漂い、秋晴れが広がる今日この頃、理事長様にはいかがお過ごしでしょうか。さて私は10月から大学の後期授業が始まりました。この学期末には研究室配属があるため今各先生方の研究内容を授業で聞いたり、先輩に案内してもらいながら実際の研究室を見学させてもらったりしています。実際に研究について詳しく聞いてみると「こんなこともやっているのだ」と新しい発見ばかりで、とてもワクワクします。また先生や先輩方と話しているうちに、今まで興味がなかった分野について、おもしろさを感じたり、大学ならではの深い話を聞くことができたりしたので、自分の中でまた新たな考えが芽生えました。将来希望する就職先が私自身はっきりとまだ決まっていない状態なので、この研究室配属は今後の私の人生を左右するターニングポイントの1つのような気がします。そのため積極的に研究室を見に行ったり図書館で関連図書を読んでみたり、と今できることをコツコツと行っています。一方今月は以前から資格取得のために勉強していた通信講座を無事終了し「動物介護士」「動物健康管理士」「ドッグシッター」「セラピードッグトレーナー」「ペットロスケアアドバイザー」の5つのライセンスを取得できました。動物医療も以前から興味関心のあったことでしたので、自分の中の大きな目標の1つを達成できてとても幸せです。今の私には将来何の仕事をしているかのような終着点はまだ決まっていませんが、様々な分野に関する好奇心はとても旺盛だなと感じます。「二兎を追うものは一兎も得ず」といいますが自分のしたいことをあれもこれもと同時に手を出すとどちらも身につかず終わってしまうと思うので、1つずつ確実に仕留めていきたいと考えています。そうしていると時が経つのがとても早く感じます。時間が足りないとさえ感じることもしばしばあります。しかしこうして何か目標に向かって何かを努力をするということは私に日々楽しく充実した1日と自信を与えてくれます。この気持ちを忘れずに今、学期中だけでなく今後も精進します。

と決意をおっしゃっています。
二兎は追うな、これはと思うことに命をかけるお気持ちが大切と説いておられます。ありがとうございました。


次の方当たり前の尊さについてのコロナ禍のまん延防止等重点措置が解除されてのお話です。では、

○いよいよ秋も深まり、夜寒さを覚える今日この頃、お風邪など召されていませんでしょうか。このたびは先月に引き続きご支援をいただき誠にありがとうございます。ようやく鹿児島県、熊本県ともに、まん延防止重点措置が解除され、少しずつではありますが、以前のような生活が戻ってきていることに嬉しく感じるとともに当たり前の尊さについても実感しております。大学においては4日から後期授業が開始され、15日からは対面での授業が再開されました。約2ヶ月ぶりとなる登校にはじめのうちは緊張していましたが、今ではすっかり慣れました。後期からはこれまでに取得を目指していた特別支援学校と中学高校の英語の教員免許状に加えて、小学校の教員免許状の取得のための授業も始まり以前と比べて忙しくなりましたが、時間を有効活用し、勉強以外の活動にも積極的に参加していきたいと思います。また学業面以外においては知的障がいのある人々にスポーツの機会の提供を行っているスペシャルオリンピックにも継続的に参加させていただいており、学校の授業とは違った視点で障がいのある人と関わることができ、幅広い視点で障がいや共生社会等について考えることができるようになっていると感じております。ボランティアを通して学んだことを1つでも多く社会に還元できるように今後も精進して参ります。寒さがより一層厳しくなって参りますが、くれぐれもお身体にはご留意ください。今後ともよろしくお願いいたします。

とのご報告でございます。
いろいろの教員免許状の取得のための勉強に忙しい毎日ですが、勉強以外の活動に積極的に参加していき、ボランティアで学んだことを1つでも多く社会に還元したいとおしゃっておられます。ありがとうございます。


次の方は心理に興味があり、地震が起きた後。子どもが地震ごっこをして遊ぶことに対し自分が保護者として子どもの心理について。と保護者への助言などの報告です。では、

○奨学金のご支援ありがとうございます。後期の講義も楽しく充実した学校生活を送ることができています。私は心理に興味があるため臨床心理士の資格をもっていらっしゃる先生の講義で心理についての話を聞くことが特にたのしいです。この先生の講義では保護者の方の様々な相談の事例をもとに、自分が保育者として保護者の方にどのような助言を行うかを考えます。例えば大きな地震が起きた後に子どもが地震ごっこをして遊んでいて、親としてショックだからやめさせたい、という事例について学習しました。この事例を読んだ時は私も保護者の方と同じ考えで子どもが地震ごっこをやめさせるにはどのような援助が必要かについて考えました。しかし先生の解説はこの子どもの行動は、地震による恐怖を表しているものだから、やめさせる必要はなく、見守ることが大切だというものでした。大人に比べて語彙数が少ない子どもが「地震が怖かった」という思いを精一杯行動で伝えてくれていると学びました。このことを知らずに保護者の方に助言をしていたら保護者の方に寄り添うことができても、子どもの気持ちを理解した行動はできなかったと思います。自分の考えだけで保護者の方に助言することは適切な援助ができなくなり危険なことだと感じました。この講義を通して子どもを心理の面から理解して支えられるよう、しっかり学習したいと思いました。子どもにも保護者の方にも寄り添える保育者になれるよう頑張ります。

とおっしゃっておられます。
ものごとを学ぶことで、ここではお二人のようですがものごとを決定する時片方だけの意見を聞いて成功することは100に1つ。この方のおっしゃるように双方の意見。経営の場合各々の意見は大切です。ありがとうございました。


次の方は大学の6年間スポーツで鍛えられた身。気力であり、体力であり。根性を勉強に注ぎ世のため人のためにお役に立とうとなさっておられる勉強のお姿です。あじわいながらお読みください。では、

○木の葉も色づき始めましたが、先生におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。さて今月の近況報告をさせていただきます。今月の大きなニュースはなんといっても研修先がついに確定したことでしょう。第一志望で出させていただいた横浜市立大学で2年間の研修を受けることができることが確定いたしました。癌治療の権威である光藤先生、内視鏡治療の第一人者である岩井先生など、まさに歯科口腔外科界を牽引している先生方の下、日本有数の設備を有する環境で学べる事に心から感謝したいと思います。私が採用していただいたAコースでは横浜市立大学病院、大学病院附属医療センター、済生会横浜南部病院の三院を回る事になります。大学病院は癌治療をメインに内視鏡や超選択的動注化学療法など最先端の治療を行っています。医療センターでは一般に顎切りと呼ばれる顎変形症の手術や治療を。南部病院では一般歯科で扱うことのできない難抜歯症例を中心に回ることになります。2年目には医科の診療科を中心に回ることになり、資格は歯科医師ですが、まさにドクターとしての自覚と能力を身につけるための2年間となります。まだまだ迷っているところではありますが、現段階では研修終了後はそのまま横浜市立大学大学院に進学し、口腔外科の認定医専門医を取得後、一人前の口腔外科医として責任を持って患者さんの治療にあたれるようになるまで自己研鑽に努めたいと思っております。朝は早く、夜は遅く、かなりハードな2年間になるとは思いますが、楽しみながら責任感を持って一日一日を全力で生きたいと思います。どんなに素晴らしい施設での研修が決ったところで国家試験に合格しなければ意味がありません。私はギリギリまで、そして並々ならぬ熱量で部活に打ち込んでいたこともあり、本格的な国家試験勉強は8月末からでした。そしていうまでもなく最初の成績はがけっぷち。最初の模試では全国で下から4位だった時には流石にびっくりしました。ここ最近は我々運動部の持ち味である、気力、体力、根性をフルに活用し、毎日十数時間みっちり勉強しながら一気に追い上げにかかっているところです。最初どん底だった成績も順調に上がり、直近の模試では全国歯学部生の上位3分の2、即ち国家試験のボーダーラインまで浮上することができました。このままストイックに学習を続け、私のプランでは11月末の模試では安全圏である全国上位1000番以内に入りたいと思います。だんだんと寒くなり、焦る気持ちも出てきますが目の前のことをコツコツと一歩ずつ前進していきたいと思います。

目的の為に戦う姿。ご健康に十分ご留意ください。何回か読ませていただきましたが、私がこのように事業で努力をすべきだった。今95才の私です。人様のお役に立つことをやり続けます。ありがとうございました。




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