令和2年3月28日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

三寒四温の時です。桜が始まるお彼岸3月22日に熊本県知事選挙が行われました。蒲島現職の知事が当選いたしました。ご本人は実務が忙しく選挙運動が出来ないとおっしゃっておられました。結果は総投票数の3分の2、相手の候補者はその半分で3分の1の得票でした。蒲島知事様は高校卒業して就職試験で寿屋を受けたが落ちたと。寿屋のOBの方が知らせてくれます。蒲島知事様は高校卒業時ではビリに近く、農協を経て農業研修生として渡米。米国では豚をはじめ100匹以上飼育係で毎朝の飼料は大変なこと。努力して地元のネブラスカ大学入学。成績優秀のためハーバード大学大学院終了後帰国。筑波大学教授から東京大学教授、以後熊本県知事。若い頃から目標に立ち向かい成功させ続けたお話を伺いながら、松下幸之助様や本田宗一郎様と何等変わらないお方だと思います。熊本県民の皆様は素晴らしい知事で安心です。人生100歳定年の時代です。蒲島知事様のお元気なお姿を拝見し100才まで熊本県知事を続けて頂きたいと願う県民の1人です。お願い申し上げます。3月は卒業の方が多くなります。貴重なお話がいっぱいです。楽しみにお読み下さい。

最初の方は一度20才で卒業。10年間銀行後大学へ編入。それは大人になると考え方が固定化します。しかし最後を迎えるまで柔軟な考え方、生き方が出来ればと心理学を学び心理士などの資格をとるため銀行を辞めた方の報告です。では、

○私は大学の学部に3年次編入した際に貴財団に採用いただき、それから4年間の長きにわたってお世話になりました。20才で鹿児島県立短期大学を卒業後10年間銀行員として仕事をしてまいりましたが、その時に出会った様々な人間関係の摩擦や衝突、偏見や思い込みに触れるうちに、みんながもっと働きやすい場所を作っていくためにはどうすればよいのかを考えるようになりました。日本では心理学的な側面からの支援がまだまだ発展途上であることを知り努力や我慢、本人のやる気で何とかなるという風潮が根強いことを感じていたため、そこへアプローチしていく必要があると思い、仕事を辞めて大学へ編入し心理学を学びました。さらに臨床心理士、公認心理士の資格を取るため、そのまま大学院へすすみ今月無事に修了が決まりました。昨今の世情から卒業式は中止となり、同期と節目を祝うことができなかったことは非常に残念ですが、4年間アカデミーの世界で体験、経験したことは私自身に大きな変化と学びを与えてくれました。大人になるとそれまでの経験から考え方や価値観が固定化してしまいがちですが、私は人はいくつになっても最後の時を迎えるまで柔軟な考え方、生き方ができれば素晴らしいと思っており、そのための礎作りたトレーニングをキャンパスで行うことができたのではないかと思っております。そしてそのような生活を送ることが出来たのも、理事長様のご支援があったからだと思っております。金銭的なご支援はもちろん何よりも奨学生に採用頂けたこと自体が勉学に励む上での自信となりました。また年に2回お招き頂いた奨学生報告会でも、他の頑張っている奨学生の方々のお話がとても励みになりました。人は多くの人からサポートを受けながら生きていくことを知り、その有難さを学ぶことができました。私はこの春発達障害をもつ20代30代の方々の就労移行支援において、心理学を用いたサポートを行う仕事に就くことになります。当初の念願であった偏見のない働きやすい職場を作っていくための仕事であり、大学で学んだこと、これまでの経験で培ったことが生かしていけるものと思っております。最後になりましたが4年間本当にありがとうございました。

とおっしゃっておられます。
短期大学卒業、10年間職業に就き、働きやすい職場づくりの為に、心理学的側面から支援の為に大学へ編入。心理学を学び心理学を用いた仕事に就くようになった方です。書き写しながら私の現役時代このような方がおられたら経営はもっと楽しいものだったろうと思いました。素晴らしいお話ありがとうございました。


次の方は頼まれたら嫌と言えない方。委員長も大変な仕事。歯科医師として大いにプラスになるのではないかと思いました。では、

○この1年間勉学に努めて参りました。先日の2月1日、2日に無事歯科医師国家試験を受験して参りました。福岡の会場には受験生や大学の先生方、昨年受験された先輩方など計600人ほどが集い大学によっては陣を組んでお互いを激励したり会場の立て看板で記念写真を撮ったりと。それぞれの人生において大きな1歩を踏み出そうとしているのだな、と改めて実感しました。同じく昨年度国試対策委員長を勤められた先輩も会場に駆けつけて下さり、先輩から1年間本当にお疲れ様と言われるとその場の緊張もあってか、たまらず涙が出てしまいました。委員長の仕事は私が想像していた以上に大変で、ここまでこられた達成感や自信が受験時の自分をあと押ししてくれました。委員長を勤めて1番学んだことは“これは私の人生である”という事です。私は昔から断るのが苦手で、なんとなく喜んでくれているからいいやと考え、自分の時間や労力を大事にしてきませんでした。私がやりたい事、話したい人を選ばず自分をつぶしながら生きてきました。しかし今回良かれと思って仕事を選ばず、人を選ばず、仕事を引き受けた結果、自分の本当に大事な人と過ごす時ストレスがたまり結局大事に出来なかったことが何度かあり、とても後悔しました。そんな時に自分を大事にすることで自分が大事な人を大事にできるのだなと思い、1つ1つ自分の時間を大事にするようになりました。歯科医師として歩んでいく道もまた自分の人生の1つです。自分の時間を大事にして自分の人生で大事にしたいものをたくさん大事にできるようにしたいと思えたため、委員長の仕事をひきついで良かったと思えました。

とおっしゃっておられます。
この医師の先生は女性のお方で奉仕を懸命に働く。相手の皆さんの喜ぶことを我を忘れて行う。その時のお気持ちのお話。委員長をしたから深くものごとを見、ご自分の反省をおっしゃっておられるのではないかと思いました。奉仕の実践。ありがとうございました。


次の方はピンチをチャンスに変えるお考えのお話です。他の成功者皆さん共通のお考えです。では、

○今月はなんといってもコロナウイルスの話題で持ちきりです。私の周囲では旅行に行けなくなって代金も返ってこないと困っている人が多いです。私はコロナウイルスが様々なものに影響を及ぼすと思ってもいなかったので、最初とても困惑しました。私の場合は特に就職活動の会社説明会の開催が中止になることに影響を感じました。会社説明会が無いと企業の話を聞き、自分との相性を確かめることが出来ません。それは就職活動生にとってはとても致命的なことです。また突然のことで私も周囲の友達もどうすれば良いのか分らない状況です。とても不安で身動きも出来ませんが、WEBで会社説明会を行う企業もあれば、マスク必須着用で行う企業もあります。私はこのような状況を見てこの事態をマイナスにとらえるのではなく、対応の仕方などを比較することも、企業選びのポイントになるのではないかと捉えることもできます。友達と情報を共有し励まし合っていくことも大切だと感じました。いつまでもこの事態に困惑しているのではなく自分ができることがピンチをチャンスに変えてくれるきっかけになると私は思います。これは就職活動生だけでなく、他の問題で困っている人にもいえます。頑張って行動していきたいです。

卒業まぢかの就職活動でコロナのため希望者はすべて困りはてている人々の中でピンチはチャンスと思う方が誠に頼もしい学生の方だと思いました。最後にすべてに通用することだのお言葉も有難く思います。ありがとうございました。


次の方は中国からの留学生です。いろいろの活動に参加し中国文化のPRにも熱心です。では、

○奨学金を受給できることになり、負担が軽減されただけでなく応援してくださる方々がいることを知り、自分が認められたようで心に余裕が持てるようになりました。奨学金をいただき、アルバイトの時間を短くして勉強の時間を長くできました。学校の活動や中国人学友会の活動などいろいろな活動に参加しました。時間が経つのが早いです。一年が経過しました。いろいろな活動に参加しました。いろいろな活動に参加しましたが、以下の活動は私に深い印象を残しました。2019年8月3日、七夕国際フェスタ国際交流活動に参加しました。中国人留学生たちはさまざまな民族衣装を身にまとって悠然と姿を現していました。中国の魅力と美しさを示していました。今回の活動を通じて私たちは中国の伝統衣装の特色と文化を展示しました。日本の方の中国文化に対する理解と、意識を深めました。他の国の文化の多様性を近くで感じさせてくれます。2019年10月26日おおいたワールドフェスタに参加しました。おおいたワールドフェスタとは毎年10月の「おおいた国際協力啓発月間」の目玉企画としてさまざまな国際関係団体が一緒になって行っているイベントです。このイベントではさまざまな国の文化に触れ合うことができ世界を身近に感じることができました。私はボランティアとして中国の切り絵体験に参加しました。切り絵は中国の伝統文化で悠久の歴史を持っています。今回の活動を通じて切り絵は中国の民族芸術であることが再認識できました。今後もさまざまな方法を通じて日本の方が私達の風習や文化習慣をたくさん知ってほしいと思います。

とおっしゃっておられます。
中国人学友会などいろいろな活動に参加し改めて中国の芸術などは悠久の歴史を持つもの中国人としての誇りをお話頂いた近況報告でした。中国大使館の方が聞いたらお喜びになるでしょう。ありがとうございました。


次の方は修士論文を308枚には驚きました。就職活動の努力が稔って就職が決まったお話です。では、

○修士論文を提出しました。長かったです。1月27日の最終締め切り当日は提出期限ギリギリまで粘り10分前の16時50分に提出し受理されました。その後2月1日に最終発表会2月6日に口頭試験を無事に終えることができました。その後は3月3日の教授会で修了が決定するのですが、今のところ大丈夫なようです。「中年期の男女間のライフストーリーインタビュー中年期に折り合いをつけることの重要性」という題目で400字詰めでは308枚分の論文を書きあげました。疲れましたが自分なりに納得のいくものが書けたのでよしとしました。しばらくは開放感でいっぱいです。報告の2つ目は就職が決まりました。大分市子育て支援課の中の子ども家庭支援センターでケースワーカーの業務につきます。主に児童虐待に関する相談支援。時に家庭訪問などするとのことです。これは私の持つ社会福祉士の資格を活かした業務となります。子ども達は将来の希望であり我が国の大切な宝です。その宝をしっかり守るように働く所存です。財団より支援して頂いたことで論文に関する書籍をたくさん購入することができ、大変感謝しております。修士論文を冊子にする予定ですので、仕上がりましたら送付させていただきますね。春になるのが待ち遠しく感じます。学生として残りの日々は、これまで読む時間のなかった小説やエッセイなどを読んだり映画を観たり、ショッピングに行ったりしようと思っております。世間のニュースはコロナウイルスの話題ばかりです。早く終息してほしいと願うばかりです。

とおっしゃっておられます。
2月14日はバレンタインの日に頂きました。日本の宝、子どもの為に一生を捧げて下さい。ありがとうございました。


次の方茶の湯の勉強の方。昔私の事が裏千家のお茶について私も少々教わりました。茶道を勉強する方、私と同じです。では、4月からの私の夢、幼稚園の先生になる喜び。人に喜ばれる人生。どんなことにも挑戦する人生と、お考えの報告です。では、

○三寒四温の候体調管理が難しいものですが理事長にはご健勝のことと存じます。さて早速ですが今月の近況報告に移ろうと思います。今月はまず茶道の家元講習に月末から一週間京都に行く事が正式に決まりました。お寺に寝泊まりをし、毎日着物を着てお茶のお稽古に励みます。家元で稽古ができる。もしかしたら一生に一度の機会のために、今は週2回稽古に通っています。毎日のお稽古で指摘される細かいことを全てノートに記録し集中して取り組んでいます。また勉強面では先日専門分野の授業の発表が無事終了しました。これから3年次に進級した時に前期、後期で1つテーマを設定し、それが4年次での卒業論文の課題設定につながるので、いよいよ力が入ります。丁度先輩方の卒論発表会を聴講したばかりなので、本当に大変だという話も聞いて、より一層力が入ります。至らぬ所ばかりの今の研究内容をより深められるよう文献探しや論の熟考にも力を入れていこうと思います。最後に5月にFP2級の試験を予定しているので資格取得を目指して勉強に励もうと思います。毎月のご支援のお陰で茶道の講習会にも行くことができます。本当に有難うございます。目標に向けて努力していこうと思います。

とおっしゃっておられます。
茶道の話がでますと思い出すお言葉で「稽古は一より習い十を知り十よりかえる元のその一」茶道の元祖といわれた千利休居士の残されたお言葉。スポーツにも事業にも勉強にも通用する有難いお言葉。どうぞ目標に向かってこのお言葉を頭において下さい。繰り返せ、吐いうお言葉ではないでしょうか。ありがとうございました。


次の方は、奨学生指導会で先生方など心に残った報告です。では、

○先日はあのような素晴らしい会食にお招き頂きありがとうございました。学生の身分での外食の機会は多いのですが、あのような格式の高い食事会はなかなか経験できないので、勉強にもなり感動いたしました。またその食事会で財団の皆様の貴重なお話や他の奨学生の近況報告を拝聴し、自分もさらに頑張らねばならないと強く心に思いました。特にヤマメとサワラマスのお話は今でも強く心に残っております。私も広い世界へ飛び出し、幅広く経験を積んでいきたいと思います。また理事長と握手をさせて頂いた時にその握手の力強さに毎回驚かされます。そしてその度に私もまだまだ頑張れるという気持ちが膨らんできます。

とおっしゃっておられます。
年2回の奨学生指導会での学生として感じた事は財団の先生方のお話の素晴らしさ。お別れの時の握手が良かったのかな、など僅かの奨学金を毎月差し上げておりますが、それ以外のことで喜んで頂けるのは大変光栄です。ありがとうございました。


次の方卒業前最後の試験オール優。バイトは接客が仕事で人との関係の勉強などのお話です。では、

○近況報告といたしまして、1月末に卒業前最後の試験がありました。今までよりもテスト評価する教科が少なくテスト前からレポートに追われて最後まで時間との戦いでした。結果はかつてない程の良い成績で「優・良・可・不可」の中でオール優でした。2月2日にはピアヘルパーというカウンセリングの資格の試験があり2年間で習った学習の試験が全て終わっていよいよ就職するだけという状態になりました。そこで残りの1ヶ月では今までにやってなかったことに挑戦する時間をたくさん作ることができました。まず4日から14日までは初めて学校で紹介している以外のバイトに挑戦しました。バレンタインのチョコを販売する接客の仕事で派遣なので毎日初めての人と協力して接客をし、いろんな方と接するので、とても人と関わる力を試されました。また専門的な職業に就く前に一般的な仕事を体験することができ、さらに自分の視野を広げることができました。その他には新社会人となるにあたってメイクに挑戦し、身の周りのものを整えるようになり、日々就職に向けて意識するようになりました。また学校の役員も各部署で一年生に引き継ぎをしないといけないので、12月に最後の仕事が終わってから約1ヶ月かけてやっと仕事内容をまとめたファイルとUSBデータを後輩に引き継ぐことができました。来年度の後輩達が学友会の役割をしっかり引き継いでいってほしいと思います。

とおっしゃっておられます。
後輩が学友会などの仕事がスムーズに行われますように、と利他の心を示して下さいました。ありがとうございます。


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