令和元年5月28日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

満開の桜を見せて頂いた桜花。今はいきいきとして葉さくらになり元気を頂いているシーズンになりました。皆様お元気でお変わりありませんでしょうか。難しいことに挑戦なさっておられる方の近況報告。卒業なさった方の諸々のお話。私の卒業出来なかった思い出。しかし奨学生の皆様の新生活への気迫、燃えるようなお気持。読ませて頂ける私。嬉しさ楽しさに元気まで頂いております。「有難有難」と言う人生を有難く送らせて頂いております。ありがとうございます。

最初の方の挑戦、又挑戦のお姿を書き写させて頂きます。では、

○私はこの春休み大学での授業がない分建築設計事務所でのアルバイトを頑張ってきました。建築設計事務所では始めの頃は模型作りをしたり、パソコンでの間取り図のようなものを描くと、それを立体のおこしてくれるソフトがあり、それをもとにバースを撮っていくことなどをしていました。これらは、社会に出て実際に働く際にとても役に立つスキルであり、もっとスピーディーに完成度の高いものを作れるようになりたいと感じています。さた最近ではベクターというソフトを使って作業させてもらえるようになりました。このソフトは学校では2年時に学ぶものですので、私はまだ触ったことのないものでした。しかし使い方をしっかりと教えてくださり、今では平面図から立体図をおこすことができるようになりました。ですが、まだまだスピードが遅いため、もっともっとスピーディーに正確に作業していけるようになっていきたいと感じています。それから私の中で最近また1つ新たな目標ができました。それは宅建の資格を取ることです。宅建は国家資格のため、合格率がとても低く、独学で勉強するとなるとさらに難しくなります。ですが宅建の資格を取るためにダブルスクールをする金銭的な余裕はないため、独学で頑張ろうと考えています。独学となると自分との戦いとなるため気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
私は資格をとる勉強はしておりません。が、私の弟が70才の時に宅建の資格をとって今では飛び回っておるようです。この奨学生の方は頑張り屋ですから必ず合格出来ると思います。社会に出てからも、この挑戦の心は続けて下さい。そして世の為人の為に尽くし、皆様から喜ばれて下さい。ありがとうございました。


次の方は2人分のお手紙が入っており別の奨学生かと思いましたら、お母さんのお礼状でご丁重な文面に恐縮いたしました。ありがとうございます。では、

○私の近況報告といたしましては3月の中旬に人吉に住んでいた両親と妹が熊本市に引っ越して、これから一緒に暮らすことになりました。引越しの準備の時は私も人吉に帰って手伝っていたのですが、何しろ約18年住んでいたこともあり、荷物の整理をする際から寂しさが募りました。そして引っ越しの日が近づくにつれて私と妹が幼い頃からお世話になっていた近所のおばちゃん方が「寂しくなるね」と涙を流しながら、お別れを言って下さって本当に色々の方の支えがあってからこそ生きてこられたのだと実感しました。とても寂しかったですが、また新たな生活の始まりなのだと思い人吉を旅立ちました。そして最近少しずつ荷物も片付き、家族4人と祖母で生活をしています。さた私は最近友人の勧めで塾のアルバイトを始めました。私は今まで塾にも通ったことがなかったので始めるとなった時は不安でしたが、塾のスタッフの方々に支えられて頑張ることが出来ています。新年度から私は大学4年生になります。大学生活最後、就職試験、国家試験など重要な時期だと思うので精一杯楽しみながら頑張りたいです。1年間本当に素晴らしいご支援を頂き心より感謝申し上げます。ありがとうございました。大切に、大切に使わせていただきます。2回参加させて頂いた奨学生指導会では先生方の貴重なお話を聞くことが出来て色々学ばせてもらいました。9回程書かせていただいたお手紙も書くたびに「また来月も頑張ろう」と自分の励ましにもなっていました。本当にありがとうございました。

とおっしゃっておられます。
幼い頃からお世話頂いた18年のお別れ、ご近所の方が涙を流しながらのお別れ私もシュンとなり、又近況報告がご自身の頑張る励ましになっていたと。ありがとうございました。


次の方は近況報告が人生にプラス。と34才で大学院医学教育部1年生から医療の勉強をなさっておられる方です。では、

○さて今回が月々の近況報告としては最後のお手紙になります。まずこの1年間、壽崎育英財団から奨学金を頂くことができたことを本当に感謝いたします。仕事を辞し、熊本へ来て色々と大変なことも多くありましたが、この奨学金で勉強を進めることができました。また毎月手紙を書くということで、この1ヶ月の自分なりの振り返りができ、次の1ヶ月の新たなスタートを切る習慣となったことも奨学金を頂かなければできなかったことだと思います。新年の指導会にインフルエンザで出席することができなかったことが悔しく思います。少し今年度をふり返りますと、人生の中でもターニングポイントとなる1年であったと思います。大学大学院に34才で入学し、研究に没頭しました。生活は厳しくとも本当に実りのある年でありました。1日15~16時間仕事をする1年で、今流行の「働き方改革」とは逆行しますが、若い頃はこれくらいやるのもいいのではないか、と自分では納得しております。いつか人類の健康のために、ほんの小さな力にでもなればといつも思います。繰り返しになりますが、この1年間この育英財団から頂いた奨学金で勉強研究に集中することができ、本当に感謝しています。来年度も生活はよりいっそう厳しくなると思います。また申請させて頂きます。何卒よろしくお願いいたします。

とおっしゃっておられます。
人類の健康のため、ほんの小さな力にでもなれば、と。私も人間としていつお世話になるか分かりません。育英財団として奨学生になって頂くのは名誉なことでございます。ありがとうございました。


次の方はNHKの朝の連続ドラマで主人公の世の中に貢献したため、どんな苦しい状況でも妥協、諦めない心は、ご自身この奨学生の目指す研究者そのものとおっしゃっておられます。では、

○私はここ数か月、NHK朝の連続ドラマ小説の「まんぷく」を見ていました。日清食品創業者の安藤百福がモデルの立花萬平とその妻が主人公の物語です。母が見ていたので自分もなんとなく見始めましたが、気が付けば日課となっていました。萬平さんは世の中の人を喜ばせたいと思い様々なものを発明していきますが、憲兵や進駐軍に捕まるなど様々な困難が立ちはだかり、波瀾万丈の人生を歩んでいきます。また萬平さんはかなりの変わり者で情熱のあまり回りが見えなくなることが幾度もありましたが、その度に回りの人々が支えてくれていました。萬平さんの情熱と誠実さによる人望がとても面白く印象に残りました。私はその姿を見て研究者に必要なものを感じました。世の中に貢献したいという意志や、どんなに苦しい状況でも妥協したり諦めたりしない心は、まさに私が目指す研究者そのものでした。4月から卒業研究が始まりますが萬平さん、ひいては百福氏のように困難を乗り越えながら新しい技術を開発していきたいと思います。とおっしゃっておられます。私は朝のテレビは7時台で終わり。テレビでの連続ドラマを見てご自身の研究開発の為のプラスになるドラマのお話としてNHKのドラマがお手本になる。

とおっしゃるこの奨学生の方、何を見ても聞いても自分のプラス。羨ましい方です。この方の将来に何が起ころうと、すべてに感謝なさる方だと思いました。ありがとうございました。


次の方は失敗や出来なかった自分をせめたり逃げたりしなくて頑張った自分を褒めるようにしているお話です。では

○私はいつも元気に車の学校に行っています。短大が終われば車の学校と仮免はどこに行ってしまったのかと思うこともありますが将来の自分の為にと思うと頑張らないといけないなと思います。今は第二段階の卒業検定のテストを受ける準備をしています。仮免前より授業も増えて大変ですが徐々に車を運転できるようになってきたので楽しいと思うようになりました。でもそれまでに3つのテストに合格をしないといけないのですが、すごく難しくて何回も不合格で心が折れそうですが毎日夜な夜な必死で勉強しています。不合格でも次は絶対合格と思い勉強に取り組んでいます。働く園の方から担当するクラスが決まったと連絡があったので1つの事でくよくよしてはいられません。前を向いて一生懸命努力していきたいと思います。2月の手紙で書いた自分の長所、短所を理解し1つ1つの課題にどう挑戦していくかが少しずつ自分なりに分かってきたので、工夫をして実践したりしています。昔のように無理だと思った事から逃げるのではなく自分を信じ挑戦するのが今の私の目標です。今日より明日、少しずつ強くなっていけたらいいなと思っています。そのために今ができることを一生懸命にしていき、そしてできなかったら自分を責めるだけでなく、しっかり頑張った自分を褒めてあげられるように心がけていきたいと思います。自分をしっかり褒めてあげることがすごく大切な事に気がついたので、たくさん褒めてまた前を向ける自分になれるように自分をコントロールしていきたいと思います。本当にご支援ありがとうございました。これからも素敵な大人に、先生になれるよう日々努力していきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
短大の学生さんで20才位の方が失敗しても頑張った自分を褒める。ことを悟る。唯々凄い方だと感動いたしました。そして20年、30年後は大事業を成功なさる方だと思いました。素晴らしい近況報告を書き写させて頂きました。心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
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