平成31年4月24日①
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

桜の開花宣言が全国競技のように行われております。奨学生の皆様お元気でしょうか。 毎月150名の方から近況報告を頂いております。素晴らしい方々ばかり寿崎育英財団に登録して頂きひそかに鼻高々の私でございます。ありがとうございます。ありがとうございます。素晴らしいお一方お一方を読まして頂く94歳の私。こんな有難い人生。両親に感謝、お医者様に感謝。奨学生の皆様に感謝の毎日でございます。ありがとうございます。この近況報告を書き写させて頂きそれを事務局が打ち直して業者の方に渡すそうです。

では始めさせて頂きます。

○昨年の9月から看護科の病棟実習が行われていますが9クールあるうちの6クールが無事に終了し残すは「小児」「精神」「緩和」となりました。今月10日前後に主に実習についての報告をさせて頂いておりますが、あと3クールとなりました。着々と学びを身につけています。今回は1月に実習に行かせて頂いておりました産科での学びを報告させて頂きます。産科はこれまで行っていた領域とは異なり病気のある方の看護でなく生理現象での体の変化がおこる妊婦,産婦、褥婦の看護です。したがってこれまでの思考過程とは大きく異なりまた知識を多く必要としました。人生の一大イベントである出産のため妊娠期から産褥まで継続的な支援として母親学級や育児教室などを実施していると知りました。そうすることで現在とても多い産後うつの予防やハイリスク出産(望まない妊娠、母子家庭、多胎児、切迫早産など)の準備や支援が十分に行えたり医療者と対象との信頼関係につながると考えます。また同じ時期に生まれた子供を持つ親同士での悩み相談やたわいもないおしゃべりにつながったりなどの効果があると考えます。今回人生で初めて分娩見学させて頂きました。児の産声を聞いた時に自然と涙が流れました。それと同時にこの子はこれから先、どのような人生を送るのだろう、健康に生きてほしい、何があっても生きていてほしい、と思いさらに涙が溢れてきました。そんなふうに思ったとき、帰路ですれ違う人全員誰かからそう思われてあのように生まれてきたんだと思うと命の尊さと神秘をひしひしと感じました。このことを忘れてはいけない、むしろ誰かに伝えていかなければならないと責任を感じました。どんな人でも命の重みは同じで尊重されるべきだ、大切にされるべきだと身をもって学びました。残りの実習も対象の方に敬意と責任、感謝を忘れず取り組んでいきます。

とおっしゃっておられます。
出産とか産声とかの字を読まして頂くと私の妻の出産の時が思い出され目頭が熱くなりました。長男の出産は帝王切開でなかなか産声を出さないもう駄目かと思った時オギャーとなった時は嬉しかった思い出です。この奨学生の方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


次の方はもう卒業なさった方だと思いますが指導会の印象をおっしゃっておられます。では。

○先日は素晴らしい会へのご招待、誠にありがとうございます。先生方をはじめ同じ奨学生の皆さんの話を聞く、とても貴重な機会となりました。お話を聞き私も人の2倍働けるようになりたいと思いました。他にもさまざまな人のお話を聞かせて頂き良い刺激を受けました。私も何か人の為になるようなことをしたいと強く思うようになりました。自分に出来ることからコツコツとしていけたら良いなと考えております。またお食事もありがとうございました。奮起させられる良い時間を過ごすことができました。近況報告をさせて頂きます。先日無事卒業論文の発表会を終えました。私はヘンリージエイムズの「デイジーミラー」とケイト・ショパンの「目覚め」という作品から「新しい女性」の出現についていて考察しました。作品やその他の参考文献を通してさまざまなことを学ぶことができました。そして大学で学んできたことの集大成として無事に終えることができたことをとても嬉しく思います。また友人たちの発表からも新しい学びを得ることができ有意義な時間を終えました。今後に生かしていけると良いです。いよいよ残すは卒業となりました。残り約1ヵ月ほどしかありません。あっという間だったように感じられます。友人や先生方にも恵まれ充実した日々を送ることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。卒業までの期間、後悔のない時間の使い方をしたいです。

とおっしゃっておられます。
自分以外の方々はすべてお師匠という感じのお方で感謝の心、優しいお心の持主就職なさったら皆さんから愛される素晴らしい社員になられるように思われます。ありがとうございました。


次の方はラグビー部が廃部の危機にさらされて立ち直りのお話と飛行機(鳥人間コンテスト)のお話です。では。

○ふり返って12月は大きなニュース2つありました。1つ目はラグビーです。12月に九州山口地区医療系大学、学部のラグビー部が参加する7人制の大会、九州メディカルセブンズが行われました。去年まで私たち大学のラグビー部では人数が足りず助っ人を借りての参加でした。もちろんそのようなチーム事情でよい結果が出るはずもなく、例年予選リーグで負け越し2日目の順位決定戦では最下位トーナメントに入り最終順位も最下位付近で終わる年が続いていました。今年は経験者の1年生が4人も入り、チームの活気も増して練習の内容も濃くなりました。そんな中今年こそは、と参加した今回の大会ではなんと1日目の予選リーグで全焼し2日目は1位トーナメント入りを果たし、総合3位という結果を残すことができました。 これはラグビー部にとって大きな金星であり思い出に残る大会となりました。OBの先輩方も大喜びで温かいメッセージを数多く頂きました。特に最近のラグビー部は数年前の廃部の危機にあったこともあり単独での出場、ここ数年見ない素晴らしい成績に、沢山の先輩方が反応して下さいました。自分達が普段いかに多くの先輩方に支えられているかを改めて感じました。もう1つは鳥人間コンテストです。我々は学部やジャンルに関係なく面白そうなものにどんどん挑戦するその1つが鳥人間コンテストです。来年の夏琵琶湖で行われる鳥人間コンテストにエントリーをし、12月に入って本格的に準備が始まりました。現在正式にサークル設立の申請を大学に提出し、機体の構想や部分的な構造の試験を行っているところです。出場するためには書類審査をパスしなければなりませんが、もし出場が決まればわが大学初の快挙となります。機体自体も大会初の奇抜なアイデアの飛行機を計画をしています。資金はクラウドファンディングで集める予定です。時間的にも金銭的にも負担は大きいですがいい経験になると思うので楽しみながら進めていければと思っています。

とおっしゃっておられます。
羽ばたき飛行機とはどんなものかこちらがワクワクするお話です。ありがとうございました。


次の方の報告はご自身の支援活動をしている高校生が作文大会で最優秀賞に選ばれたNさんの指導活動の報告です。

○「熊本の心」作文大会では8000点の中から私が支援しているNさんが最優秀賞に選ばれました。授賞式の場面もとNさんとのいきさつが新聞紙面に大きく載りました私も支援していましたので私のコメントも少し載せて頂きました。それを見た多くの知人から電話、手紙、ハガキを貰いまして反響の大きさに再度驚いた次第でした。 また壽崎育英財団には新聞社関係の先生もおられ改めて御礼を申上げたいと思います。 では本題に入ります。このNさんと私の話です。Nさんは3月に高校を無事に卒業されます。卒業が決まった生徒は、家庭学習期間で誰も登校していないのですが、Nさんは、自習室で漢字の練習を、1日に2~3時間しています。漢字の練習は,Nさんがずっと続けてきた事です。高校に在籍している限り練習を続けたいとの事です。私共の高校は金曜日2時間目終了後、全員で掃除をします。2年生の学習支援で授業に出ていた私は2時間目終了後、掃除の手伝いもせずに、Nさんの元へ行きました。というか少しだけ「私はNさんの見守りがあるから、掃除はできない」と言い訳じみた気持ちになっていました。自習室へ着くと、Nさんは漢字をノートにびっしり書いていました。Nさんのひたむきさに心苦しくなり「私は掃除もせず、ここに来たことが恥ずかしい」とNさんに言いました。言葉にすると一層恥ずかしさが増してきました。するとNさんは鉛筆を置き、私の話を聞いてくれて、すっと立ち上がり掃除用具を取りに行きました。「だったらここを掃除しよう。先生、そしたら掃除したことになるでしょう」と床を掃き始めました。私はNさんに促されるように、ほうきを取りに行き、一緒に掃除しました。Nさんは「勉強させてもらっているから、掃除せないかんね。」と私を責めるでもなく、自習室に感謝している言葉をのべました。Nさんの支援者であるという思い込みがあったのか、Nさんの行動で私が救われた一件でした。人の能力は何を基準に言われているかわかりません。私よりNさんの行動や応対の方が尊く、私は何も発することができませんでした。人から教えられ、そして学びを重ねていく一生勉強の身であると痛感致しました。Nさんのお陰でその日は穏やかな気持ちになりました。Nさんから救われた日でした。

とおっしゃっておられます。
最後の方はご自身の反省でしたがNさんを指導したおかげで「熊本の心」作文大会で最優秀賞を獲得させた奨学生の方に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。


次の方の報告はご本人のおっしゃる人と人とのつながりの大切さをお話して頂きます。
では。

○この度は、1年にわたりご支援を頂き誠にありがとうございました。4年生という最も忙しい時期に支えて頂いたことは自身の学生生活の大きな助けになっております。今回壽崎育英財団様からのご支援頂くにあたってあらためて考えさせられたことがあります。それは人と人とのつながりの大切さです。これまで当たり前のように過ごしてきた日々や当たり前のように行ってきた行動すべてに誰かが関わっており私達は知らず知らずのうちに誰かに支えられて生きているのだということを実感することができました。壽崎育英財団におかれまして諸先生方が背中を押して下さっていることを肌で感じ奨学生激励会でお会いしお話を伺うことが非常に大きな学びとなっていました。さらに大学においてもいつも学生を気にかけ親身になって下さる教員の先生方や楽しい時も苦しい時も共に過ごしてくれた友人達との出会いがあったからこそ今の私があるのだと強く思います。そして何より私を育ててくれ最も近くで私を支えてくれた母への想いがより強くなりました。医療に携わる者として人との出会いやつながりを大切にする心は患者様と接する際に大きな意味を持つと考えます。医療人としてそして社会人として大切なことに気づく貴重な機会を与えて下さり心より感謝申し上げます。4月から社会人として新たな一歩を踏み出すことへの期待そして不安はありますが1年間壽崎育英財団の奨学生として過ごしたことを胸に日々努力してゆく所存です。

とおっしゃっておられます。
自分を支えて下さった多くの方々その前にご自分を育てて下さった母上。すべての方々のお陰で今の自分がある。感謝の心の深いこの奨学生。必ず幸福な人生が待っていることでしょう。ありがとうございました。



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