平成30年4月13日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

小学校、中学校、高等学校、大学での卒業式が終わり、寒さに耐え抜いて豊かな香りを楽しませてくれる紅梅、そして梅の花。もうすぐ桜の時に入ります。新しい年度に入り挑戦の始まる楽しい人生が待ち構えております。早速頂いた近況報告を写させて頂きます。最初の方は「失敗は成功のもと」を教えてくださっておる近況報告です。では、

○今日は指導教官に博士論文の初稿を提出しました。私は来年度卒業するためには、かなりぎりぎりのところです。なんとか指導教官に提出し、今月中旬に指導教官の部屋に打ち合わせをしに行きました。端的に言うと、今回の初稿では、投稿できるレベルにない、と言われました。初歩的な語彙ミスや、論理の矛盾など穴だらけだ、とのことです。教官からそのように言われ、悔しさと同時に情けなさ、恥ずかしさなどの、いろいろな感情が渦巻きました。時間のない中で、自分のレベルの低さに自分で失望したところです。それでも指導教官は諦めずに指導する、と言ってくださいました。先生が諦めない、見捨てない、と言って下さる間は私も先生の期待に添えるように努力しなければならないと感じ、今までの甘えや堕落を見直しました。ある本でこんな言葉を見つけたのです。「自分のなりたい人間像を出来るだけ具体的にイメージしてみよう、そして今日1日だけでいいから、その人間になる、と決めろ。こんな過ごし方が自分のなりたい人間にふさわしいだろう、と自分でも納得できるような過ごし方を1日だけでいいからしてみると決意しよう。1日でいい。今日の自分にだけは負けるな。1日できる奴は一生できる。すべての今日について「今日だけは負けない」と集中しろ。」この言葉に出会ってから今日1日を集中して生きると決めました。普段の生活も論文作成も自分に負けない人間でありたいです。

とおっしゃっておられます。
指導教官からこっぴどくやられたら生き甲斐も何も無くなってしまったのではないかと思いました。それを「今日1日で良いから負けるな」と励まされた姿を読ませて頂いて、私が事業の時失敗ばかりしておりました時、こんなに頑張っておるのに神も仏もない世の中か。と思った時あと300%は頑張れると言われて、頑張り方の不足に気づき働き方が足りなかっただけで、以降は失敗がぐんと減った記憶があります。失敗は成功のもとです。若い奨学生のみなさんの今後の長い人生に対しておめでとうございます。と申し上げさせていただきます。ありがとうございます。


次の方はNHKの大河ドラマ「西郷どん」を見てお米の白ご飯を頂く有難さなどの報告です。

○これまでの期末試験では10科目以上テストがありました。今回は6科目と少なく1つ1つの科目に専念して試験勉強ができました。先日ありました奨学生指導会で話がありましたように壽崎育英財団に近況報告をしたり、目標を伝えたりすることは私にとっても自分自身を振り返ったり、目標を明確化する貴重な時間となっております。ありがとうございます。今回のお手紙では先日の奨学生指導会でお話できなかった私のマイブーム「西郷どん」についてお話します。私は普段、あまりドラマは見ないのですが、今回の大河ドラマは鹿児島が舞台ということでチェックしています。私は第3話で印象的な場面があります。それは皆で「お米だ、お米だ!」と喜びながら白いご飯を食べるシーンです。私は丁度そのときご飯を食べながらドラマを見ていましたので、自分の今当たり前に食べることのできるお米は昔の人にとっては歓喜するほどのものだったのだと思いました。私は飲食店でアルバイトをしていましたので自然と作られた料理は最後まで食べるという感覚が身についていました。今回の「西郷どん」を見て、今までの「食べ残しは良くない」という気持ちにプラスして、食べられることに対して感謝する気持ちを忘れてはいけないと思いました。このように毎回学ぶことが多いため、一週間のうち一番の楽しみは「西郷どん」となりました。

とおっしゃっておられます。
この奨学生さんは何を見ても、何を聞いても、何を読んでも勉強、勉強とおっしゃる方のようにお見受けいたします。私も負けないようにします。この年寄りが今の人達に負けないように勉強、勉強の毎日にしたいと思います。ありがとうございます。


次の方は今年卒業なさる方です。指導会先生方のお話の中で「人を喜ばせる仕事をする」について社会人になってこの言葉を胸に日々過ごしていきたい、とおっしゃる奨学生の方です。では、

○大学生活も残り僅かとなりました。今月は卒業論文の提出があり、無事に終えることができました。卒業論文を書くにあたって、3年生から所属しているゼミの先生には、何度もご指導を頂きました。また同じゼミ生にも、演習のために様々な角度からの意見をもらい、自身の卒業論文に活かすことができました。来月には卒業論文発表会があるので、現在は配布用のレジュメ作りに勤しんでいます。その外の大きいイベントは壽崎育英財団の奨学生指導会です。私は前回の6月の指導会には残念ながら就職活動の都合でどうしても参加できませんでした。今回は参加することができ、2年間奨学生として採用して頂けた感謝のスピーチができました。大変うれしく思っています。指導会では多くの先生方のお話や、同じ奨学生として様々な経験を積んでいる方々の近況報告を聞くことができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。毎回指導会に参加するたびにやる気と前向きな気持ちを頂き、自分も頑張ろうと思えます。特に心に残ったのは壽崎理事長の「人を喜ばせる仕事をする」という言葉です。私は春から社会人になるため、この言葉を胸に日々過ごしていくつもりです。

とおっしゃっておられます。

壽崎育英財団奨学生指導会1年に2回催されます。学生の方々のいろいろなお話と財団の理事役員の先生方のお話は私にとって大変勉強になるお話ばかりです。極力私個人の名前を出さないようにしてきましたが、今回だけはお許し頂きたくお願い申し上げます。150名の奨学生からの近況報告を読ませて頂くこと、ほんとに有難い立場に居らして頂くことが、そしてホームページに載せる為読み返し、写させて頂くことほんとに有難い、有難い、の連続です。ありがとうございます。


次の方の報告書の中に練習を重ねるとか積み重ねて準備するなどの言葉があります。ものごとを成功させるため行動です。では、

○先日の奨学生指導会ではすばらしいお話を聞き、おいしい食事も頂き、とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。先日研究室で卒業論文発表会がありました。自分が行った約1年半の研究内容をたくさんの方々や先生方の前で発表する機会です。発表用のスライドや原稿を何度も作り直して当日を迎えました。当日は発表の順番が2番目ということもあり、たいへん緊張しました。しかし、たくさん練習を重ねていたおかげか発表も質疑応答もしっかり答えることができました。1つ1つをしっかり積み重ねて準備することの大切さを、今回の件でさらに感じることができました。卒業論文発表会が終わった今、私は卒業論文をまとめることに追われています。データをまとめることはとても大変ですが、今までの実験のうまくいったところや苦労したところなどが思い起こされてとても懐かしい気持ちです。卒業まであと少しですが楽しく過ごしたいです。

とおっしゃっておられます。
練習を積み重ねるとか積み重ねの言葉はオリンピックのメダルの選手を見ての言葉に影響されたのかと思いましたが、写させて頂く間に本音を書いておられると思えるようになりました。この方のおっしゃる練習を重ねるとか、積み重ねの準備は事業経営成功の秘訣です。この奨学生の方は今から人生で独立して事業を成功に導くことを身につけておられる方です。頑張ってやりあげて頂きたいと強く思います。ありがとうございました。
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