平成30年2月27日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

奨学生様の素晴らしい近況報告が3ヶ月空白になりました。私の行動を申し上げますと、今年の国際ロータリーの年次大会はロータリー財団発祥の地アメリカのアトランタで100周年を記念して行われました。その報告書を私の所属するロータリークラブの会員様に差し上げる為に時間をとられました。商業界九州・沖縄ゼミナールの報告国際ロータリーA2720地区のインターアクト(主に高校生)と台湾の高校生との交流。ホームステイで一緒に台湾へ。などなど例年に比べ多くの時間を割く事が多かった。という言い訳をさせて頂き、私の情けなさをお許しください。つまり7月頃からの近況報告をお許しを頂きますようお願い申し上げます。


では、最初の奨学生の方で「教えることについて」おっしゃっておられます。
では、

○最近は4月から始めたアルバイトにまい進する日々を過ごしています。まだ3ヶ月程ですが、仕事を覚え、慣れてきたので最近入って来た新人さんの指導にあたっています。人に何かを教えるというのは相手の立場になって考えることでもあるなあと思いつつ、自分のリーダーシップの向上も目指しています。また飲食店での接客のお仕事なのですが、客と店員のやり取りだけでなく、人と人とのコミュニケーションが取れた時は本当に喜びを感じます。飲食は大変な事も多いですが、素晴らしい魅力を発見できたので、続けていきたいと思います。生活面では、一人暮らしをするまでは家族に任せっきりだった家計の管理に挑戦しています。在学中に留学を考えているので、留学費用のためにコンスタントに貯金したり、家計簿をつけて、自分の出費を管理したり、初めてのことばかりですが、何とかうまくいっているように思えます。もうすぐ大学生活初の夏期休暇がやってきます。時間を無駄にしないように、素敵な友人や家族、パートナーと有意義な休暇を過ごしたい、と思います。そのためにも前期間は悔いなきよう、勉学に励みます。

とおっしゃっておられます。
奨学生皆様も同じでしょうが、なんでも勉強、勉強とおっしゃっておられるように感じます。教えることについて相手の立場、つまり相手が納得OKでないとダメとおっしゃっておられます。私は事業をなさる全ての方の基本の考えが相手の立場、相手の喜ぶことがないと成功しない、と断言して良いのではないかと思います。ありがとうございました。


次の方の近況報告を写させていただきます。「今何月か」とおっしゃられるかもしれませんがお許しください。では、
では、

○6月18日(木)熊本ニュースカイホテル奨学生(奨学金)交付式挙行して下さりありがとうございます。壽崎理事長はじめ、沢山の先生方のお話は今でも心に留めています。「何事も恐れず積極的にチャレンジすること」「親友や友人を沢山つくること」「挨拶、礼儀、簡単なことを当たり前にすること」「自分自身が今できる精一杯のことを熱心に取り組むこと」と交付式で学んだので、しっかり今後の学生生活に生かしていきます。美味しいお食事もありがとうございました。6月から7月の近況報告を致します。6月18日(日)御船町のカルチャーセンターにて開催された「復興祭」私の大学の木管カルテットのメンバーの一員として参加出演しました。御船町は「熊本地震」により甚大な被害を受けました。熊本地震から一年が経ち御船町も少しづつ活気づき今回「復興祭」を開催されました。「復興祭」で私の大学の学生ステージを主催者様が企画してくださり、木管カルテットを学生有志で結成し、四人で参加演奏しました。御船町の皆様が温かく迎え演奏を聞いて下さり、胸が熱くなりました。改めて「音楽の力」は人々に勇気と希望を与えてくれる素晴らしいエネルギーと実感しました。「音楽」を日々学んでいるので「音楽」で御船町に社会貢献できたこと大変嬉しく、また参加し出演すると決意しました。6月22日(木)熊本県立劇場コンサートホールにて「平成音楽大学ブラスオーケストラ定期演奏会」が開催され私はフルート専攻の学生として出演しました。3年生として、フルーパートリーダー、木管セクションリーダーを任され、日々悩み、苦労しましたが、本番学生一同、心ひとつになり、音楽を奏でられたことは、貴重な経験になりました。また会計長という役職につき、チケットの売り上げ調査、精算など演奏以外の面でも頑張りました。演奏会は演奏するだけがすべてではありません。舞台監督、マネジャー、インスペクター、ライブラリー、会計、会場受付など沢山の役職を演奏者一人一人責任を持って担当していきます。もちろん演奏者以外の舞台照明、音響など陰でご活躍する方もいます。演奏面以外のことにも目を配り、1つ1つの仕事を大事に責任を持って行い、演奏会を成功へと導くことも大切ということに気づきました。演奏以外に運営面でも社会勉強ができて良かったです。来年度は4年生最後の「ブラス定期演奏会」なので、悔いの残らないよう、最後まで頑張り有終の美を飾ります。6月29日(木)人吉イベントホールPRIMAVERAで開催された「熊本震災チャリティーコンサート2017」に私の大学のフルートカルテットとして出演しました。開催義援金は私の大学に寄付して頂けるということで主催者様には大変感謝しています。会場満員のお客様が来て下さり、演奏者4人心を込めて10曲演奏しました。演奏できる環境に感謝し、これから1つ1つ本番を大事にしていきます。壽崎育英財団の奨学生として常に向上心を持ち、何事にも積極的にチャレンジします。

と結んでおられます。お読みいただく方に申し訳ございませんが、今まで奨学生の大学名は控えてきました、しかし物事に積極的に取り組んでおられる。音楽の学部の大学はありますが、音楽大学はこのエリアでは1つですので、あえて大学名をださせて頂きました。熊本地震で最も被害の大きかった地域にある大学でもあります。後学のために活躍しておられる平成音楽大学に感謝申しあげます。ありがとうございます。


次の方の報告書です。小林麻央さんの亡くなったことでの感謝の心掛け。「史記」のお話。奨学生交付式での学生のお話に感激し挑戦しようとの決意なさったお話です、では

○まず始めに最近のニュースで私の感じたことを書かせていただきます。先日アナウンサーの小林麻央さんがお亡くなりになりました。私は癌と戦う日々を描かれた彼女のブログを以前から拝見しておりました。それがきっかけで私は”生きる”ことや生きている”時間”について考えるようになりました。また、私を含め多くの人が忘れている日常に感謝する気持ちが強く文字に表れておりました。
彼女のブログは愛情や感謝であふれておりました。私の祖父母を亡くした癌は憎い存在でありますが、反面患った本人やその周りの人を強くするものなのかと不思議な気持ちになりました。次に近況報告致します。今月の9日(日)に「食生活アドバイザー」という認定試験を受験してきました。食品の栄養成分、世界の食文化、社会経済、法律などが問われる問題が記述と選択式で出題されます。正直、興味がわかない分野については苦労しました。ただ4年大学の折り返し、今まで学んだことを試すとても良い機会だと捉え、もし不合格でも挑戦してよかったと思えるように後悔のない状態まで勉強して試験に臨みました。ここで壽崎様にお伝えしたい言葉がございます。食に関する熟語で「解衣物食」という言葉です。「史記」に出てくる漢文から王が部下に自分の着ていた服を着せ食事を用意しました。つまり人に恩を施す、ということと同じですが、相手を表す。先日の交付式で先生方のお話と同じことだと感じました。ご存じなければ、ぜひご承知ください。まず、奨学生の皆さんが勉強や夢に対して、とても意識高く臨んでいることに圧倒されました。スピーチ内容も発表される姿にも私に強い刺激を与えました。私は緊張のあまり、用意した内容の半分も話せず、下を向きながら情けなく話した私の発表と比べて月とすっぽんでした。就活を経験されている先輩方を参考に練習したいと思います。次に語学です。語学留学したり、TOEICで高得点を目指したりする奨学生の方のスピーチを聞いていますと、私も挑戦しようとやる気が湧いてきました。正直、化学や数学は好きなのですが、英語や国語が苦手なうえに好きになれず、高校でとても苦労しました。今後大学では英語の論文に触れる機会が増えると考えられます。以前諦めたTOEICの勉強を夏休みを利用して挑戦したいと思います。最後に私は目標の人や、挑戦したいことがあります。今回お手紙を書くことで目標に向けやるべきとこが整理できました。ありがとうございます。

と結んでおられます。この奨学生の方の近況報告を書きうつさせて頂きながら人生はすべて挑戦に始まるべきものだと私の年になっても今年は挑戦の年にしようと思いました。ありがとうございました。


次の方の報告はすべてが勉強とお話になります。では写させて頂きます。
では、

○先ず1つ目はアルバイトという形式ではありましたが、地元のお祭りの運営に携わったことです。このことを通して地元の方々とお会いし、近況を分かち合うことができました。また私自身が地元の方々に支えられていることへの感謝や様々な形で地元の方々に貢献することができると気づかされました。2つ目は子ども達とのキャンプの中でスタッフとして子どもたちを助けるボランティアを行ったことです。このキャンプは1泊2日で行われ地域の小学生が30名ほど参加しました。私はグループリーダーや集まりの司会進行などをさせていただきました。私がそのキャンプの中で意識したことは子どもたち1人1人の考えや状況を理解しつつ、子どもたちの人格的なお手本となることです。特に言葉づかいに気をつけて取り組ませて頂きました。具体的に「ありがとう」「○○さんは△△という点が素晴らしいね」というような肯定的で良い言葉や相手を認めるような言葉を使うことです。私はこのことを意識した理由はキャンプに参加した子どもたちが「おまえ」「うぜー」などの良くない言葉や挨拶やお礼を言わないことが多いと思わされていたからです。短期間での成果を大きくみることはできませんでしたが、これを続けることで次世代の成長に大きな影響が与えられると信じて実践していきたいと考えます。3つ目は来年の8月に大阪で行われるキャンプ(学生から30代を対象に1週間の日程。250名から300名の参加者を予想)の実行委員として会場の下見やプログラムに関するミーティングに参加させて頂いたことです。私がその中で学んだことは一致の大切さです。特に私自身の願望のみを考えるのではなく、協力者を尊重し、その意見をよく聞くという点を学びました。なぜなら私と他の委員の意見間に相違点が多くあり、すぐに強調することを私ができなかったため会議があまりよく進まない時間があったからです。このことで私は自分のプランが正しいことを主張するのみで、相手の意見の利点を理解していなかったことがあったと気づき反省しました。

最後、反省をなさって終わりです。ありがとうございました。


今回のホームページに載せる分をアメリカに持参して仕上げるつもりでした。帰国して報告の資料に紛れいくら探しても見当らず半ばあきらめておりました。お蔭で3月以上の空白を作ってしまいました。そして昨年の夏以降ご無沙汰して平成30年の正月になってしましました。 今後はこのようなことのないよう気を引き締めてまいります。
どうぞお許し賜りますよう伏してお詫び申し上げます。

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