平成27年11月27日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

毎月の近況報告を皆様から頂いております。読まして頂いて凄いなと思いますことは、全員の方々の感謝の言葉には私はいつも感激しております。私も長い間成功者の事業に関する文献や直接お話伺いましたが皆さん感謝の言葉に始まり感謝の言葉で終わっております。 そんなことを思い浮かべながら奨学生の皆様の近況報告を読まして頂いておるのです。奨学生の皆様、将来の成功を先取りしておる方々ばかりだなと思い壽崎育英財団には素晴らしい学生さんばかりと誇りに思う私でございます。どうぞお体には気をつけて頂き、相手の喜ぶ事を毎日お続けになって下さい。では最初の奨学生の方の近況報告です。

○ 私は大変多忙な毎日を送っています。そのような中で今日は壽崎理事長へ1つ嬉しい報告があります!私は長崎県の英語教師になる為、今年は教員採用試験に向けてひたすら努力してきました。1次試験の結果は無事合格となりました。朝9時から夜9時まで大学で勉強に明け暮れた毎日は本当に過酷でした。しかしこうして結果として表れますと、やはり努力は人を裏切らないんだと改めて実感しています。現在は2次試験に向け、友人と切磋琢磨しています。個人面接や模擬授業とやることが多すぎて時にはくじけそうにもなるのですが自分の夢を叶える為には今立ち止まっている暇はありません。大学生だからこそ持っているフレッシュさそして持ち前の明るさで2次試験も乗り越えられるよう、とにかく今は自分を信じて、そして支えてくれる家族や友人先生方を信じて頑張ります。

とおっしゃっておられます。
この方の明るさで2次も合格だろうと思います。どうぞ合格なさって喜びの声を聞かしてくださいありがとうございました。


次の方は弓道をなさっておられます。私若い頃弓道の女性の先生から叱られるのが恐く弓道と聞くと今でもぞくっとします。又医療体験先の先生の患者さんへの診察などの立派な人間としてのお姿。このような先生の処に実習にお出になる。人間として立派になるだろうと思いました。

○西医科学生体育大会は昨年大阪であり旅費の関係で断念しました。今年は大変楽しみでした。弓道部の女子は大会のレギュラーになれる人が3人と少ないため私はレギュラーになれませんでした。個人戦でも的の近くには矢がいったのですが当たりが出ず残念な結果となりました。しかし同じ部活の先輩や同期、後輩 と日頃話さないような楽しい話題で盛り上げ、いっそう仲良くなることができ良い機会となりました。来年度も、もし行そうならばレギュラーとして大会に出場し良い成績を残したいと思いました。もう1つの報告は早期地域医療体験実習に行きました。2泊3日で延岡市の診療所に行きました。町には医師が1人しかおらず、先生が1人で診療所やグループホーム、特別養護老人施設、そして個人宅への往診を行っていました。とても忙しいにも関わらず患者さん1人1人のことを良く見ていて、優しく対応されており、本当に凄いな、私も先生のようになりたい!と思いました。同じ診察を受けるにしても、やはり先生の一言で心が安らいだり、痛みが和らいだりするものですが、今回お世話になった先生は本当に優しく患者さんだけでなく、共に働く看護師さんや地域住民の方々とも仲良くされていて、私も頑張ろうという気持ちになりました。

お医者さんが1人しか居ない町、近くの大きな都市に行くのも良いでしょうが不便だろうなと思います。特に年配の人や急に痛くなったりする病人さん。このお医者様ほんとに立派だなと思います。ありがとうございます。


次の方は夢に向かって2度目の大学で勉強しておられる方の近況報告です。

○大学生活も半年を過ぎようとしています。右も左も分からず、あわてふためきながら講義や部活、生活を送っていましたが、やっと落ち着いてきたなと感じております。もちろんもちろん私にとっては2度目の大学ですので、テストの方法、勉強の仕方等は他の学生に比べ、いくぶんかは慣れているかと思います。奨学生としてご支援頂いておりますが今回は教員採用試験に使用させて頂こうと思っています。私の大学での目標は中学高校の保健体育の教員になることです。採用の為の試験もあります。まだまだ試験までは2年程時間はありますが、私は他人より物事の時間がかかりますので早めの試験対策を行っています。以前の看護師国家試験に比べ勝手の異なるものではありますが、私の夢に向かってコツコツと問題集を解き知識を自分のものにしたいと考えています。また剣道も部活や出稽古で精進しています。特に出稽古では様々な年代の剣士と稽古することが出来、多くの仲間を作ることができています。剣道には「交剣共愛」という言葉があります。剣道を通じて共に理解し合い、人間的な向上をはかることを教えている言葉です。世の中には様々な方がいらっしゃいます。剣士も年代、職業、錬度等様々です。1つの考え方だけではお互いは理解できません。それぞれの背景を理解し接することでより良い仲になると考えます。この言葉は剣道のみならず実社会でも使えるいい言葉だなと心に留めています。

剣道の言葉で年寄りの私、勉強させて頂きます。ありがとうございます。


次の方は日頃お世話なっている方々に良い報告が出来ることが嬉しいとおっしゃるし、知らなかった世界に足を踏み入れることが楽しく新鮮だとおっしゃっています。では

○先日「多文化社会論」と言う授業を受講しました。内容は私達の固定観念や偏見他国へのイメージを知り、そしてそれから形成されるレイシズムやヘイトスピーチについて学ぶというものでした。社会でマイノリティー側の人々は固定観念や偏見を持たれやすく、少し疎外されているような状況があります。そのような状況を知らず知らずのうちにマジョリティー側が作り上げてしまっている場合があり、日本でもそのような事が多々あります。授業を通して私達に必要なことは、固定観念を絶対的な正しい事だと思わないことだと感じました。「こういう見方もあるけど実際はどうなんだろう?」と常に疑問を持ち自分の知識や常識以外の事も肯定的に受け入れる姿勢が大事だと思います。次の報告です。交換留学についてです。書類審査、面接などを通過し無事に合格することが出来ました。また大学から要求されていた英語のスコアもOKです。合格でいたことだけでなく、こうやって日頃お世話になっている方々に良い報告の出来ることも、とても嬉しく思います。留学先は韓国のソウルにある大学に決まりました。これから大学と連絡を取り合いながら交換留学への準備を進めていく予定です。交換留学が決まってから韓国語の勉強を始めました。私はこれまでに韓国語を学んだことがないので1からのスタートです。日本では少し前からK−POPや韓国ドラマが流行しているので、それ等をかいま見たりして、韓国の生活様式や文化に触れる機会を設けています。不安を感じる事もありますが、これまで知らなかった世界に足を踏み入れることは楽しくもあり、今は新鮮な気持ちです。

とおっしゃっております。


次の方は就職活動の間のご自身を振り返り、落ちる度に落ち込みながら面接を振り返り、その度自分を振り返りして前に進んで来たお話は事業経営に通ずるお話で感動いたしました。では。

○長い間続いた就職活動も終了しました。満足のいく結果を出すことが出来ましたが、これまでの道のりはかなりきついものでした。初めの頃は1次面接を全く通過することが出来ませんでした。自分ではきちんと答えているつもりが落ちてしまう為、私という人間そのものを否定されているような気がしたこともありました。しかし落ちる度に落ち込みながらも、面接を振り返り、自分自身と何度も向き合いながら、少しずつでも前に進もうとしてきました。就職活動の間交通の便が良いため実家によく帰りました。今まではサークル活動や研究で忙しくしていたため、こんなに長い時間を実家で過ごしたことは大学で一人暮らしを始めてから初めてでした。面接で落ち続け、不安でいっぱいだった時期に、おそらく一番分かっているであろう家族が「あなたならいつか決まるから焦らなくて大丈夫よ」と言ってくれたことは、大きな支えになっていた気がします。その結果私自身が行きたいと思っており、さらに家族からも行けたらいいねと言われていた企業から内定を頂くことが出来ました。内定をもらい早速家族に報告しました。家族全員がとても喜んでくれたことが、非常に嬉しく感じました。この就職活動を通じて、家族との絆をより強く感じることが出来ました。私は研究やサークル活動などすべて全力で取り組んできました。口が達者でないため綺麗なことばで、これ等について語ることは出来ませんでしたが、きちんと聞いてくれて面接の場で人間性を評価してくれた企業もありました。またこれまでいろいろな経験をしてきたと言うことが自分の中での自信になっていた、と感じます。社会に出ると今以上にきついことも沢山あると思います。そんな時に自分を信じる事ができるよう、今を全力で過ごしていきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
読まして頂きながら逆に面接した会社の人事の方の未熟さを感じますと同時に「失敗は成功のもと」と思うし、助言の力強さを感じました。このような方に会社の競争に打ち勝ち、その方策を研究して頂くなら、会社にとって素晴らしい将来が約束できるだろうとシミジミ思いました。頑張ってください。ありがとうございました。

トップページ
寿崎育英財団とは
理事長挨拶
募集要項
お問い合わせ
寿崎育英財団各県案内
私を語る
 商業界

 寿屋OB会

 ロータリー

 理事長からの
 メッセージ


寿崎育英財団
住所 熊本市中央区水前寺6−1−38
TEL/FAX 096-340-8520

Copyright(C)2010 寿崎育英財団 All rights reserved.