平成27年5月22日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

新しい年を迎え、頂く近況報告は卒業間ぎわの方、昨年の大切な思い出など読まして頂き、職業についても挑戦する姿勢は続けることがその会社事業にとっても必要不可欠な事です。近況報告のすべての方が挑戦せいての歓びに私自身もワクワクいたします。就職なさる方の挑戦目標をその会社の社長になるのだと決意して入社なさっては如何でしょう。会社の中には自分にピッタリの部門もあれば誰もが嫌がる部署でもあります。最初から誰もが嫌がる部門に希望しても無理かも知れません。しかし社長への願望があり社長になりたいとあらゆる部門を回る。この申上げることは無茶な話かも知れませんが会社をよく知って改善への挑戦をなさる方。会社にとって貴重な人材です。
前おきが長くなりました。今申上げた考え方も頭の片すみにおいて仕事に取組んで下さい。


では最初の方

○今月の報告は2015年という新しい年を迎え、そして私自身、大きな出来事として成人式がありました。成人式では朝早くから、美容室に行き髪やメイク着付けをしました。朝早くて少し大変だなと感じました。昼頃から式が始まりあまり実感はないのですが大人の仲間入りをしたんだと感じました。そして地元の人達に久し振りに会えて話をすることが出来たのも嬉しく小学校に行きタイムカプセルを開けて8年前の自分がどんな人だったのか思い出すこともでき先生に会うことができてとても思い出に残る1日となりました。成人式も終わり残りわずかの学校も始まりました。新しい年を迎えるまでは、まだ学校があるといつものように学校生活をすごしていたのですが、いざ新しい年になると授業をする回数、友達と過ごし日、毎日が早く進み、あと少しで学校も終わりなのかと考えるばかりです。いよいよ社会人として働き始める年になり毎日不安を感じることが多くなりました。しかし時間は進んでいくので今、出来ること、やりたいこと、悔いの残らないように最後の短大生活を送れるようにしたいと思っています。

とおっしゃっておられます。就職は決まった方なのでしょう。学生生活をもっと楽しみたい、あと何日で卒業だと少々あわてた感じの報告です。ありがとうございました。


次の方はボランティアで東日本大震災で子供達が外での遊びを制限されている、せめて宮崎で好き放題外で遊ばせてあげたいとNPO法人のはからいでボランティアに参加しての報告です。

○さて私は東日本大震災で被害を受けた東北の支援活動をするボランティアサークルに所属しています。このサークルはNPO法人アースウォーカーズと連携して活動しています。2月にNPO主催の「第4回福島のこどもたち宮崎に来んねキャンプ!」というプロジェクトが行われます。これは原発事故後に放射線の影響で外遊びが制限されている福島の子どもたちに自然豊かな宮崎で思いきり体を動かしてリフレッシュしてもらおうという保養プログラムです。「来んねキャンプ」に参加する子どもたちの中には、生まれて初めての海遊びをしたり、自然の中に落ちているどんぐりや葉っぱに触れたり農作物の収穫をする子どももいます。お母さま方の中には「子どものこんな笑顔を初めて見た」とおっしゃられる方もいらっしゃいます。子どもたちがリフレッシュできるだけでなく、お母さま方も子どもが自然の中で遊ぶことの大切さを考えるきっかけになっており、このプロジェクトを開催する意義は大きいと思います。私は学生ボランティアとして「来んねキャンプ」に参加します。開催まで1ケ月を切り現在はスケジュール作りや、支援協力のお願い。募金活動と、メンバー一丸となって着々と準備を進めているところです。緊張感が高まる一方で子どもたちやお母さま方とお会いしたいという気持ち、また第4回も成功させたいという気持も高まってきています。2月の「来んねキャンプ」の報告を来月させて頂きたいと思います。

とおっしゃっておられます。原発事故で外での遊びが制限されている子ども達に好き放題遊ばせてあげたいと言うお気持の方のサークルの方々素晴らしいお気持だなとシミジミ思いました。ロータリークラブと言う奉仕団体があります。この団体は専門職業や事業をなさっておられる方々が全世界120万人で奉仕を目的として自ら職業を通じて奉仕することに国際奉仕、社会奉仕、青少年奉仕などがあります。この標語に「超我の奉仕」と「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」があります。この奨学生の近況報告。子どもさんたちの喜ぶ姿、お母さんが子ども達の喜ぶ姿の新発見と共にお母さんも喜んでおられる。ロータリーで言う「奉仕とは」「相手に喜んでもらうこと」そして自分より以上の喜びを頂くこと。ではないかなどこの奨学生の報告を読まして頂いて感激いたしました。
ありがとうございました。


次の方は長い臨床実習で患者様を受け持って言葉を話す段階でのみの障害とは言え普段は明るい笑顔であるのに自分の名前を言おうとする全く異なる音を出す患者様に対しての精神的なサポートにも力を入れた、ご苦心の実習の苦労をなさって勉強になったことへの報告です。

○私は長期に渡る臨床実習に参加いたしました。今回はその臨床実験について学んだことについてご報告させて頂きたいと思います。参加した実習は大学生活で2回目の長期実習でした。前回の実習は主に検査の技術面及び検査結果からk考えられる考察力が試されるものでした。技術面ばかりでなく患者様との接し方や礼節面においても反省することが多々ありました。今回の臨床実習では前回の反省を生かし、自分なりに最大限準備をして臨むことができたと思います。臨床実習において試されることは、前回の検査の技術面及び検査から考えられる考察に加え私達学生が主動となって患者様にリハビリを行います。そして再検査を行い1ケ月の経過と比較しながらリハビリ内容が適切であったかを考えていくことでした。前回の実習の中の様子を振り返ってみると、前回の病院より厳しい指導者であり、また担当させて頂いた患者様の症状が認知面で保たれていますが「言葉を話す段階」のみ障害されていましたので、コミュニケーションを取ることがとても難しかったです。自分のお名前を言おうとすると全く異なる音が出現し、ともに困り果ててしまった事もありました。検査を行うと結果も大変厳しいものであったため、ご本人も普段はとても明るい笑顔でいらっしゃいますが、この時ばかりは、表情が暗く検査の続行を拒否される程落ち込んでいました。そこでリハビリの内容だけでなく、精神的なサポートにも重点を置くことにしました。また言いたい言葉が出て来ないということが主症状だったので、患者様の言いたいことは何なのかを知るためにコミュニケーションを取る回数を増やし、その方を知ろうと努力しました。すると次第に打ちとけていき、他の方とのコミュニケーションに困っている時は私がその方の言いたいことを読み取り代わりに伝えることが出来るようになりました。この体験から「分かろうとする気持ち」が何よりも大切であると知りました。このように実際に患者様と関わっていく中で学校では勉強することができないことを学ぶことができたのでとても貴重な学びであったと思いました。

とおっしゃっておられます。書き写しながら私がこのように言葉が出ないような病気になったらどうしようなど思いながらこの患者さんに涙したのでした。私の年になったらお気の毒など人ごとでは済まされない。いつ襲って来るかわかりません。しかし今の自分に感謝する毎日を過ごしたいと思いました。ありがとうございました。


次の方は年が明け、昨年のことについてうまくいったと思われることや反省についての事を報告しておられます。

○まず初めにインドの大学での学術交流の内容の報告をしたいと思います。今回のインドの大学訪問に参加した人数は引率者である先生2名とインドからの留学生の1名、大学院1年生の3名の計6名でありました。このインドでの旅行が私の人生で初の海外旅行ありましたので国際線でのフライトから新しいこと尽くしでありました。日本からインドへのフライトは香港空港経由で行ったのですが香港からインドのバンガロールまでのフライト時間が約6時間ほどであり、初めて機内で寝る体験をしました目的地であるインドのバンガロール空港に着き、外に出た時の人の多さにはとても驚きました。車に乗って空港を出るまでは、車のクラクションを鳴らして人の合間をぬうようにして運転していました。インドの気温は日本の冬に比べだいたい20°前後で日本の夏のような体感でした。思ったよりも道路の整備はされている印象を受けましたが、日本と比べて圧倒的に信号機が少なく、交差点でも反対車線同士の車がクラクションをならしながら強引に運転しており、日本の感覚で運転していたら、とても右折等はできないなと感じました。大学訪問の際にはまず様々な先生方にご挨拶をした後に、いくつかの研究室を回りながら、そこの学生とコミュニケーションをとることができました。違う国の学生が自分達と同じような研究をしており、大変有意義な意見交換ができました。また今回のインド訪問の重要なイベントの1つである私達の大学の発表会がありました。初めての英語での発表で不安な部分もありましたが、個人的には練習の成果はそれなりに発揮できたのではないかと思います。最終日には観光もすることができ、その際伝統的な寺院や食べ物に触れることが大変充実した日々を過ごすことができ、かけがえのない思い出となりました。昨年1年をふり返ってみますと、前年よりも、さらに成長できた1年間になったとは感じていますが、まだまだやれたのではないかと言う想いも残った1年間となりました。今年は大学院生1年目ということもあり、最初の頃は授業と研究の両立で多少困難なことがありましたが、月日を重ねる内に徐々に慣れていき、うまくまわせるようになりました。また研究においては、新しいパートナーとして学部4年生の後輩が加わり普段の研究内の事務作業を2人でこなしていくことになりましたが、こちらの方も4、5月ごろまでは2人でうまく実験を進行させていくことが困難でありました。この原因としては、私のリーダーシップ性の欠如であったと感じています。後輩の方は、研究を行っていくこと自体が初めての取り組みであったため、どのように実験に関与していけばよいのか困惑していたにもかかわらず、私の方が初めの時期から個人の主体性に重点をおいて指導を行っていたためにスムーズに実験に取り組めなかったのだと思います。もう少し後輩の立場に立って考え、最初の頃からもっとサポートして引っ張っていければよかったと感じています。しかしそうした中においても後輩は私の指示に素直に応じてくれ、なおかつ作業もスムーズにこなしてくれたため研究は少なくとも、及第点はつけられるのではないかと思います。なぜ及第点と言いますと、私自身の研究計画がうまくいかないことが多々あり、そのことが研究自体の進行を遅らせてしまったと同時にいまだに個人的に納得のいくデータを得られなかったと感じているからです。それでも後輩の頑張りによって何とか今年1年間を乗り切ることができたのではないかと思います。私自身先輩として模範とならなければいけなかったにも関わらず至らない点が多々あり、そうした状況にありながらも、自分なりに考え努力してくれた後輩のサポートには大変感謝しております。来年は大学院生2年目を迎えると同時に就職活動も始まりますので、今年以上にイベントの多い1年間になることが予想されます。そうした中で、納得のいく1年間を送るためにも、今年の反省点を改めて整理しなおし、活かしたいたいとおもっております。寿崎育英財団の奨学金のお陰でこのように非常に身のある1年間を過ごすことができ、大変感謝しております。やはり金銭的な援助は学生という立場において大いに助かるものであると改めて感じました。今年1年間、誠に有難うございました。

と。ご丁寧なお礼に恐縮いたします。ありがとうございます。今まで財団に対する感謝のお言葉はひかえておりました。今回はお許し下さい。後輩を迎えての1年間のお話には感動いたしました。上に立つ者として最高のお言葉お考えでございます。就職して上役になられても部下は、この方の為なら、と必死で働いてくださるでしょう。そして又、社長になられるこの奨学生のお方です。社員になられる方々は、この社長の会社に務めることを誇りに思い業界で最高の業績を期すること間違いないと感じました。ありがとうございました。


次の方は留学生の方です。日本語は難しいとおっしゃる。でもお書きになった日本語での近況報告は以下の通り立派なものです。

○先日の奨学生学生指導会に参加させて頂き先生方のお話を伺い他の大学の奨学生とも交流ができ、本当の勉強になりました。美味しい料理も用意して頂きとても有難うございます。指導会の翌日は卒業論文の締め切りなので1月は卒業論文に集中しました書く量は多いし、文章を書くことは苦手なので日本語で書くと、更に難しくなってしまい大変でした。しかし自分はなぜ大学院に進学したかったのか と振り返ってみると、やはり文章をうまく書きたくもっと大学で勉強したいという思いから大学院進学を決めました。論文は形的には出来上がりましたが、今細かいところに手を加えている処です。偉い論文は書けないのですが、自分なりに作成を頑張るだけで良いと思います。TOEIC試験をも受けました。つい昨日結果が分かりました。以前より点数がずっと高いですが、TOEICならもっと高い点数が取れる筈だと思い次の試験を申込みました。英語の勉強が好きなので、そして近い将来英語圏の国に行きたくて、学生時代英語力をちゃんと身につけたいです。毎月アルバイトもやっています。アルバイトを通じて人とコミュニケーション、いろいろ体験できたのです。周りに貢献できたら自分は価値があると信じそしてどんなことをやっても、心をこめてやれば、必ず何か得られると思います。日本ではずっと1人暮しなので、たまには淋しく孤独感を感じてしまいますが、若いからいろいろ体験して、悪いことはないと思い、たいしたことではありません。日本に来てからたくさんの日本人に励まされ、応援されとても感謝しています。

とおっしゃっておられます。見知らぬ外国に来ての生活は大へんだろうと思います。この留学生の方は何でも勉強勉強と心に決め頑張っておられるようにお見受けいたします。しかしこの近況報告を読まして頂き、お上手な日本語に私の方が感激いたしました。帰国して日本との架け橋になって下さい。ありがとうございました。


次の方は障碍者スポーツで風船バレーについて感想をのべられておられます。

○私は最近サークル活動が多くなってきていて、それに没頭する日々を送っていました。障碍者スポーツの「風船バレー」という競技を、ご存じでしょうか。各チーム6人で行う競技で使う風船は周囲50センチ以上の大きい風船の中に視覚に障害がある方でも風船の位置が分かるように鈴が入っています。チームの全員がボールに1回ずつ触ってから相手チームに返すので中々集中力がいります。たった15分のゲームなのですがチームの人達が鋭いアタックを打ってきたり、打ってきたボールが風船なので思わぬ軌道を描いて飛んでいったりするので1ゲームが終わるころにはたくさんの汗を出しているのでビックリしました。車イスの方でもチームの仲間と協力し、1点をとる中に1回以上ボールに触れられるチャンスがあって、とてもいい競技だと感じることができました。老若男女自分の力に阻かれるもとなく、笑顔で競技をしているのを見て、参加者、見学者の皆が本当に楽しめているということがわかりました。競技参加者の方の監督の方が「君達大学生がこの競技を知って今の幅広い伝達手段で世の中にしらしてくれればもっと楽しくもっとたくさんの仲間とチームが出来る」と言っていました。これからもサークル活動のことを通じて多くの方にこういった楽しみ方があるということを伝えていきたいと思います。

とおっしゃっておられます。チームの6人が必ず一度ボールに触れるというルール。目の見えない人の為にボールの中に鈴。風船バレーのお話は九州で北九州から宇佐八幡ロータリークラブが伝達となってインターアクトの大会などで風船バレー大会を催ししておるやに伺っております。多くの障碍者が楽しめるスポーツとしてこの奨学生の方のおっしゃるように多くの方に伝えていくことを私も心掛けたいと思います。ありがとうございました。

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