平成25年8月18日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
公益財団法人壽崎育英財団の平成25年度第一回目の奨学生の皆様の近況報告を全部載せたいのですが奨学生の皆様がなる程と思わせることや私が特に感動したもの、ごく僅かを独断と偏見(私の)を載せさせて頂きました。お許し頂けるようお願い申上げます。では最初の方です。

 先日はすばらしい交付式に参加させていただき本当にありがとうございました。普段あまりお話を聞く機会のない、貴重な方々のお話が聞けたことを有難く思っています。考えさせられる話が多く、ものの考え方や見方が少し大きくなった気がします。そして特に印象に残っている事が3つあります、1つは人が喜ぶことを精一杯。という言葉です。私は今まで人が喜ぶことをしてきた、と多少は思っていました。しかし精一杯はしていなかった、と思い足りなかったんだと気付きました。しかも、私はこんなにしているのに、と兄弟に対して思うことが度々あり、このように思うこと自体が自分勝手な事で、精一杯ではなかったのだ、と恥ずかしかったです。2つ目は自分が好きな勉強ができること、大学に行けることが、すごいことだという言葉です。このことは分かっているのですが、たまに忘れてしまうこともあります。最近大学の掲示板に休講のお知らせが貼ってあったのですが、私は「早く帰れる。良かった。」と思っていました。人の協力を得て大学に行き、授業を受けているのに、勉強したくても、できない日ともいるのにこのように思うことは間違いだと思いました。さいごの3つ目は壽崎さんとの握手です。奨学金を頂いた際に交わした握手がとても力強く、びっくりしましたが頑張るぞという気持が湧いてきました。実を言うと、その日の帰り道、乗っていたスクーターが故障し、途中からスクーターを押して帰っていました。夜なので暗くて、汗もかきましたが、良いお話が聞けたことや、頑張っている学生の方たちと話ができたり、お会いできたりしたことで家までの道のりに考えることも多く、交付式のことを振り返ることができたので貴重な時間になりました。近況報告としては前期の試験が近づいていることから、レポートの課題が増えてきており、最近は図書室で過ごす時間が長くなっています。図書室で手に取る資料は沢山ですが使えるものが少なかったり、無かったりと、机を立ったり座ったりしています。毎回思うのですが、調べるということは、難しいです。ですが、友達が「この本良かったよ」と勧めてくれることもあり、友達の有難さも感じて良い時間を過ごしているように思います。また週2回の母の病院の付き添いや朝のバイト、講義、自習、家事など、やることは沢山ありますが寝るときに、今日も頑張ったと思えることが多いのでこれからは更に毎日そう思えるように努力します。今日も多くの方のお蔭で勉強ができました。ありがとうございます。 と結んでおられます。この方の近況報告を読まして頂きながら人間プラス発想こそ人生の幸せを掴む道だと、思いましたのと、私の握手は痛かっただろうと思い、もっと静かに、と自分に言い聞かせておりました。しかしこのような方が、いらっしゃるなら自分の悪い?クセも続けていこうと思いました。ありがとうございました。

 次の方は40才の大学院の新入生の方の近況報告です。
先日ホテルでの奨学生交付式でとてもおいしいお料理をたくさんいただき本当にありがたく存じます。私は現在大学の司法政策研究科法曹養成専攻に在籍しております。世間で最近取りざたされることの多い法科大学院またはロースクールと呼ばれている学校です。本来の修業年数は3年間なのですが、私は以前法律を勉強したことがあったため、入学時に認定試験を受けて1年短縮してもらい、新入生ですが現在2年生ということになります。入学したばかりなのですが、大学院の学修のスピードや難易度は予想よりかなり高く、毎日家に帰りついて眠るのが3時〜4時くらいです。朝は大体8時半には学校に出ておりますので慢性的な寝不足状態ですが、不思議と充実した気分で毎日過ごさせていただいております。きっと、自分で進んで志願した学問の道であるからだ、と思います。今思えば20才前後の大学生の時分は、とても恵まれていた状況であったにも関わらず、勉学に対して今ひとつ身が入っておりませんでした。40才になった今、このような気持ちになるというのは遅すぎるのかもしれませんが、私をとりまく様々な状況が、それを可能にしてくれているのだと思うとただただ感謝の一念です。中でも今回ご採用をいただいた壽崎育英財団奨学金は本当に大きな助けにさせていただいております。先日交付式でいただいた3ケ月分の3万円で早速入学以来買えずに我慢していた法律書を4冊購入させていただきました。まさか私のような年長者が採用されるとは思ってもいなかったのでこれから毎月本に対する資金繰りが大巾に楽になり、まさに嬉しい誤算です。本当にありがとうございます。財団の皆様のご厚意を絶対に無駄にしないように、日々研鑽を積んでいく所存です。 とおっしゃっておられます。 40才での1日の睡眠時間が4時間程とお見受けいたします。40才と言えば私が肋膜炎を起こし6ケ月入院いたしました。退院の時、佐伯の南海病院の緒方院長が一睡も出来なくともゆっくり体を休めておけば大丈夫、心配するな、睡眠薬など飲むな、など注意されて退院になりましたが以後40数年風邪をひくことはありましたが病気はありませんでした。以後10数年一睡も出来ないことが度々ありました。どうぞこの奨学生の方、私の例は人間の話です。あなたも人間。目的の弁護士になられ、世の為人の為に奉仕をなさいますことをお祈り申上げます。 ありがとうございました。

 次の方はTOEIC600点以上を目標。在学中に一級建築士合格を目標になさっておられる方の近況報告です。 就職活動が終わり新しい一歩を踏み出すために日夜勉強に励んでいます。今現在は大きく2つの勉強をしています。まず1つめは英語の勉強です。英語力を測る試験としてTOEICがあります。英語力は社会人にとって必要不可欠な能力と言えると思います。しかし私は英語が苦手です。その苦手を克服するためにTOEIC600点以上を目標に掲げています。将来日本の建築技術を海外に発信できるような人になりたいと思っています。今の勉強は、その布石でしかありません。貧欲に点数を伸ばしていければと思います。もう1つは一級建築士を取得するための勉強です。6月から1級建築士を取得するための塾に通い始めました。家と塾の両方で学習を進めています。塾に行くには多額の費用が必要でしたが、その費用を惜しまず、将来の自分への投資と考え、決断しました。もう途中であきらめたりすることはできません。勉強を続けるしか自分の将来はない状態になりました。かつ一級建築士が取得できなければその投資が大きな損失となります。自分にあえて大きなプレッシャーをかけることでさらなる飛躍ができると思っています。すべてをクリアできるように頑張っていきたいと思っています。 とおっしゃっておられます。 唯々凄いと思いました。人間すべてと申上げて過言とは思いませんが自分の想いは必ず成し遂げられます。自分の88年の人生自分やりたいこと、そしていろいろ夢を持ち実現しようとする、すべての方々の希望は必ず叶います。大学院修士2年のこの方に「おめでとうございます」と申上げさせて頂きます。弁護士様を希望なさる方。お医者様。そしていろいろの国家試験に挑まれる方。勉強する方々は必ず勝利の女神に微笑まれます。途中でやめたら失敗ですぞ。この奨学生の将来をお祝いして終わらして頂きます。ありがとうございました。

 次に方は乳牛の飼養管理の研究で牛が好きになるだけでなく牛から好かれるようになろうとおっしゃる方です。 先日の奨学金交付式では先生方の力強いお話を伺いとても嬉しかったです。私は奨学生として選考をして頂いて3年目を迎えました。私が大学1年の頃に先輩方が将来のビジョンや就職活動など熱く報告していたのを思い出し、いよいよ自分もその立場になっていくのだなと感じました。大学で学んだことを、活かして精一杯、社会に貢献できるよう残りの授業や卒業研究に尽力したいと思います。研究テーマはまだはっきり決まっていませんが現時点では乳業の乳量に影響する飼養管理や刺バエからのストレス緩和などについて興味があります。最近は週に2度のペースで牧場に通っています。私たち人間にとっても熱い日々ですが、牛は人間以上に暑熱ストレスを受けやすいため一頭一頭の表情や排泄物を観察して体調チェックを行っています。自分が牛を好きなだけでなく、農家さんのように牛に好かれるようになりたいと思います。また今月初めには国際交流パーティというものに参加してきました。これは私の住む国際寮でのイベントで各階ごとに1品の料理を持ち寄って皆で食べながら親睦を深める企画でした。今年に入って、研究室のゼミや、牧場での作業アルバイトと自分の予定に追われていて、なかなか留学生の方と交流できていなかったためにとても楽しい時間となりました。今はネパールから来た友人とメールの交換をしています。日本の文化や伝統を知りたいと言ってくれているため、私自身ももっと日本について一緒に学んでいきたいと思っています。忙しい日々の中でも、人と人との繋がりはとても大切だし、温かいものだなと改めて感じました。 とおっしゃっておられます。 日本人としての国際人は日本をよく知り世界の人に伝えることのできる人と教わったことがありました。この方も国際人と言われる日もそう遠くではないなと思いました。 ありがとうございました。

 次の方は大学生活4年間で3つの教員免許がとれる方の近況報告です。 8月末より始まる病院で実際にお世話になる病院に赴き事前挨拶をしてきました。私がお世話になる病院は阿蘇にある病院なのですが、地域の特性上入院患者さまも高齢の方が多いとのことでした。社会が高齢している中、高齢者への医療のあり方を考えなければならない局面にあるため管理栄養士としても高齢者への医療の取り組みを学びたいと思っています。試験の後のレポート提出に引き続き臨地実習を迎えるため、大忙しの夏になりそうです。しかしこのような貴重な経験も、そうできるものではないので一生懸命取組み、たくさんのことを学んでいきたいと思います。この他、この1ケ月の間に新たなことに取り組み始めることを決めました。それは理科の中高の教員免許を取ることです。それを決めるにあたって今回たくさん悩みました。そしてたくさんの大学の先生たちに相談し、現実的に可能であるかをはじめたくさんのことを調べていただきました。幸い私は家庭科と栄養教諭の教職を履修しているため追加で取るべき科目も少なく4年卒業時まで何とか単位をそろえることができそうでした。入学当初は家庭科と理科の2つの免許を4年で取得することは無理だと言われていたため、家庭科にしぼっていました。しかし塾のアルバイトの経験をはじめ様々な授業を受けているうちに、やっぱり理科にすればよかったという思いがこみあげてきました。いてもたってもいられず自分で色々と、少しずつ調べ始め今回先生たちに相談して決めた次第であります。しかし最初は勇気が要りました。私のように3つの教員免許を4年間で取ったという前例もなく、また周りのみんなと少し違う道を選ぶことになるからでした。そんな時私の背中を押して下さったのが先生でした。先生が以前私の手紙を紙面でご紹介していただいた中にあったお言葉です。先生は何気なく記された言葉だったかもしれませんが私にとっては、とても心強い後押しの言葉となり、決心することができました。先生には本当に感謝しております。人と違う道を選び違うことに取組むことはむしろ楽しいことだと思います。後悔はしたくないと今回、動いて本当によかったと思います。やると決めた以上これからは一生懸命に取り組んでいきます。忙しい日々が待っていますが物怖じせず何でも積極的にこれからも頑張っていきます。 と結んでおられます。私の申上げたことで云々は書きたくありませんでしたが、この奨学生の方が4年間で教員免許を3つ取るという前代未聞のお話について、人間願ったことは必ず叶うと信じて来ましたので、いくら前例がなくとも出来ます。私も人間この奨学生の方も人間。願うことは人それぞれ違いますが、人間が願うことは必ず叶います。途中でやめたら失敗です。 ありがとうございました。

 次の方は教員採用試験に対し自分の夢に対し全々本気でなかった学部4年の時を反省し再挑戦なさった近況報告です。 先日の奨学金交付式では本当にたくさんの貴重なお話を聞くことができました。ありがとうございました。交付式での力強い握手相手を喜ぶことをすると、必ず自分に返ってくるというお話の一言一言が私に今何をするべきかを考えさせてくれました。また学生の話を聞けたことも、非常に良い経験となりました。自分の夢を語る学生をみているだけで、負けていられないという気持ちになりました。7月20日21日には教員採用試験がありました。この日まで充分な準備ができたわけではありませんが、自分の持てる力を全て出せたと思っています。今回試験を受けるにあたって2つの目標を自分に課しました。1つは一次試験を合格すること。2つ目は過去の自分に勝つことです。私が初めての教員採用試験を受けたのは学部4年の時です。この時の結果は悲惨なものでした。筆記試験はまったく問題を解くことができず実技にいたっては、水泳でたった50mも泳ぐことができず。8回も足を着いてしまいました。他の競技においても充分に力を発揮することができませんでした。できなかったことも悔しかったのですが一番悔しいと思ったのは自分が夢に対して全然本気になれていなかったことです。しかし今回はその頃の自分と比べて遥に成長したと思います。8回も足を着いた水泳では1回も足を着くことなく一着になることができました。人は本気になれば変れるのだと思いました。もっともっと本気になろうと思います。 と結んでおられます。本気で取り組めば何でも成功するものだと思いました。昔の方から教わった言葉に、どんな苦難も勇敢に取り組めば必ず成し遂げる、逃げるな。と、この奨学生の方が教員採用試験に合格の通知を頂けますよう心からお祈り申上げております。 ありがとうございました。

 次の方は患者様の気持ちに対し自分の事が主で目の前に居る患者様の心の動きやしてもらいたいこと、よく見なかった1ケ月の練習を強く反省しておられる報告です。
ホテルでの奨学生授与式を開いていただき本当にありがとうございました。昨年までは緊張していたのですが今年は3年目ということもあり、楽しみな気持ちもありました。先生方のお話を聞いて、とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。近況報告は看護技術のテストなどについて報告をいたします。この技術のテストの内容は「術後1日目の患者の清拭、寝衣交換」というものでした。私はこのテストに向けて、友人と6月から練習を始めました。しかしそれは自信の技術ばかり目が向いており、目の前の患者をよく見ることができていませんでした。私は自分のことが精一杯で私が患者の身体を拭いたり寝衣を脱がせたり、着せたりすることで患者の気持ちは今どう動いているだろうか、何か異常は発生していないだろうか、という視点を持つことが、できていませんでした。そのため約1ケ月の練習も無意味までとは言わずとも、自分の看護する力を向上させることに繋がらなかったと感じました。そのようなところを改めて考え直し再び練習を重ね29日のテストに臨んだところ、無事に合格することができました。患者への観察の視点を鋭く持ち、自分の行動と常に繋げることの難しさと重要さ、そしてコツを学ぶことができました。日々の学びを積み重ね、自信の力をつけていきたいと思います。 とおっしゃっておられます。人生はすべて人との関係に尽きると考えて良いのではないでしょうか。相手を喜ばせる人生は幸せです。こんなことをおっしゃる先生がいます。教養とは相手の心のわかる心とおっしゃっておられます。教養とは知識だけでなくそれをもとにして慮りの心だとおっしゃってするのでしょうか。私も反省させて頂きました。 ありがとうございました。


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