平成25年6月11日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 漸く年が改まって、頂いた近況報告を写させて頂きます。頂いたもの読まして頂く時八方に気を配って一分の隙もないと感ずる方。夢を追っかけ続けておられる方。そして感謝と謙虚を生まれた時からお持ちのような方。凄い学生さんだと思いながらいつも読まして頂いております。 最初の方は感謝が身についておられる方です。二度目の大学生活を応援してくれている家族の協力や理解があって自分は今学ばせて頂いているのだと奨学金を頂く度に感じています。平成25年を迎えるにあたり、自分の今年の目標を定めました。学生の本分である勉強に励むのは当然のことですが自分がどんな人間でありたいかという人間性をより高めるための目標です。私は誰に対しても誠実で公平な人間でありたいと考えています。人を見た目や先入観で判断するのではなくその人自身と向き会える人間になりたいと考えています。そしてそうなる為に約束を守る、嘘やごまかしを言わない。愚痴やかげ口を言わないことを今年の目標にしました。どれもあたり前のことです。しかしその当たり前のことを実行するのが難しいと感じています。学生時代は勉強だけでなく、その他の多くのことを学び実りある時間にしたいです。 とおっしゃておられます。この方は娑婆に居た時、世の荒波にもまれ、大へんご苦労なさったお方なんだろうと思いました。私も心して余生を送りたいと思いました。 ありがとうございました。

 次の方は記事を読みご自身の感じた今後グローバルな活躍の中で日本人の美徳「謙虚さ」は良いところでもあり、悪いところでもある とのご意見の方です。先月末研究室内で研究の大報告会が行われました。そこでは学部4年生と院の2年生が自分の研究の進捗と論文発表までの今後の計画を報告します。報告を聞いていると自分も含め、皆あまり思うような結果が得られていないことが多いように思いました。研究は誰もやっていないことを、しているのでこのようなことはよくあります。このようにした方が良いのではないか、このように考えてみてはどうか、といったことを、学生や先生方とディスカッションし、残りの研究内容を詰めていきました。報告会は朝から夕方まで1日通して行われました。報告会を終え論文提出も残り1ケ月をきりました。私と何人かは、30日まで研究室へ出てきて1月も出校可能な5日から朝から夜中まで研究室にこもっています。この1ケ月は時間との戦いそして自分との戦いで、非常に気がしまる思いです。さて最近面白い記事を読みましたので紹介させていただきます。記事の見出しは「意外にもいじめられる子が多い?海外セレブから読み解く生きる知恵」というものでした。例えば音楽家のレディ・ガガやマイリー・サイラス。映画「ハリーポッター」で知られる女優のエマ・ワトソンは学生時代ロッカーに悪口を書かれたり、トイレにと閉じ込められたり、無視されたりといったイジメを受けていたといいます。そんな苦境を乗り越え、現在は世界的に有名なセレブとなっているのです。一見悩みなどないように見える程華やかなイメージのセレブ達は悩みやコンプレックスを克服して今に至っているということです。いづれのセレブにも共通するのは逆境の中でも同道とし、自らの才能と能力に自信を持ち続けたこと。温厚な日本人は和を重んじ自分を押し殺し、我慢しがちであるためセレブ達のように、もっと自己肯定をすることが大切。と書かれてありました。日本人の「謙虚さ」はよいところでもあり悪いところでもあると思います。これからグローバルな活躍が期待される私達も、やはり見習うべきところがあるのでは。と考えさせられた記事でした。 とおっしゃておられます。私は大正生まれの人間ですからこの面白い記事のお話は「日本の若ものよ しっかりせえ」と激励なさった記事かななど思いました。私はプロペラ機の時代から米国小売業の視察に毎年行っております。21世紀に入っての見学は人を大切にする事業、昔から日本の繁盛したやり方の小売業が繁盛しています。米国でです。日本の良さや美徳も日本人として身につけて頂くことかななど。そして堂々とやれと言う意味の面白い記事ではなかったかなと思いました。ご意見は大切に守ります。 ありがとうございました。

 次の方は新しい年を迎えてのご自身に言いきかせた決意表明です。 新しい年が始まり気持ちも新たに、この1年頑張っていきたいと意気込んでいるところです。意気込みすぎて予定を詰めていたところ先日体調を崩してしまいました。何事もほどほどにしておくことも大事ですね。今年は大学4年になり自分自身にとっても大切な1年になりそうです。きっとこれから辛く苦しいことがたくさん待っていると思います。しかし感謝の気持ちと笑顔をいつも忘れず、何事も前向きに考え乗り越えていこうと思っています。困難な状況を楽しんでいけるように強い意志と諦めない心、自分を信じる力を養い人として成長したいです。来週から試験も始まります。課題に勉強に今忙しい時期を過ごしています。体調管理に気をつけながら試験をクリアできるように残りの時間やれるだけ頑張りたいです。短いですが近況報告を終わります。 とおっしゃておられます。奨学生の方々を代表してと申上げては失礼ですが、このようなお考えを大なり小なりお持ちではなかろうかと思いましたのと、いくら辛いことがあっても「感謝と笑顔」の方が難行苦行ではなかろうとも思い載せさせて頂きました。大学4年の1年間が素晴らしい年でありますよう心からお祈り申上げます。 ありがとうございました。

 次の方は奨学生指導会と言う名の財団の先生方を交えての奨学生との親睦の会での先生方のお話に考えさせられ同年輩の他の大学生の目標や努力をなさっておるお話に開眼なさった方のお手紙です。 先日は奨学生指導会という素晴らしい会にお招きいただきありがとうございました。先生方のありがたいお言葉そしておいしい食事とても充実した時を過ごすことができました。先生方のお言葉は私の人生にとって大きな糧となるものでした。先生方のお話をお伺いしながら考えさせられるお話がありました。同じ言葉でも人によってとらえ方が違う。人の物の考え方や感じ方、受けとり方は性格や今まで育ってきた環境によって左右されるものだと思います。どうしても1つの側面からしか物事が見えて来ないのは仕方ないことだと思います。しかし物ごとを、いろんな方面から見つめることができれば視野も広がり新たな面が見え道も開けていくように思います。その力を養っていくにはやはり、いろんな場面に出会い、いろんな人に出会い、経験を積んでいく外ないように思えます。今後視野を広く持ち、いろんな角度から物事を見ることができるようになるため、常にいろんな角度から物を見ることを意識しながら人々との出会いを大切にし、与えられた試練を乗り越えていきたいと思いました。また外の奨学生の話は単科大学で看護に関することのみを学んでいる私にとって刺激のあるものでした。いろんな人々が様々な分野で目標に向かって努力していることが感じられ自分自身もより一層の努力をしていかなければならないと感じました。支えて下さっている方々に恥じぬよう今ある学べる環境を大切にしながら残りの日々を大切にし、こう甲斐なく有意義な学生生活を送っていきたいと思います。 とおっしゃておられます。巾広い人間になる為の学生生活を目指す人間形成の為に苦労はいくらでも。とおっしゃておられるように思います。頑張って下さい。ありがとうございました。

 次の方も奨学生指導会で読む本を教えて頂いた新たな勉強のはじまりの短い報告です。
今月は奨学生指導会にお招き頂きありがとうございます。貴重なお話を聞くことができ私にとって大変良い刺激となりました。その席での「恕」という言葉は今でも心に残っています。恥ずかしながらこれまで孔子について深く知らなかったので、この機会に触れてみようと思い早速「論語物語」という本を購入しました。私の今年の抱負として本をたくさん読むことを掲げているので指導会で紹介頂いた他の本についても購入しました。まだ手元に届いていないので早く読めることを楽しみにしています。

 次の方は学生指導会は急な実験で欠席したので卒業式後財団の事務所に卒業のご挨拶にお見えになりました。お手紙はお蔭様で2月8日(金)に無事修士論文の発表が終わりました。この2〜3週間は、これまでになく忙しい日々でした。朝から深夜まで論文を執筆し、少し仮眠をし、風呂に入るために家に帰り、すぐ研究室に向かうという生活でした。今ではやっと家の布団で寝ることができます。論文の枚数は60枚弱、発表は15分質疑応答は10分でした。15分といく短い時間で、これまでの成果を凝縮し、発表するのは、非常に難しい作業でした。この作業内容は今後社会人になってからも役立つものだったと思います。何度も先生方から訂正を受け発表ギリギリまで、スライドを作製しました。原稿は寝ずに6時間かけて覚えました。本番の発表ではなんとか15分以内で発表することができました。質疑応答でも先生方に多くのご指摘、質問をいただき有意義なディスカッションを行うことができました。修士論文の発表を終えた今、開放感と社会人へ一歩近づいたというわずかな実感を覚えました。私は共同研究の関係で引き継ぎ研究は続けていかなくてはなりません。これまで程、日程の厳しい実験はしなくても済みますが3月までは実験が続きそうです。これからの一週間は後輩の卒業論文の添削や発表練習を手伝う予定です。また内定までの期間は大学の友人と過ごしたり社会人になる上での準備のために様々な書籍を読んだりしようと考えています。残りの学生生活を有意義に過ごしたいと思います。最後に壽崎先生には指導会でお会いすることができなかったため必ず熊本を去る前にご挨拶に伺おうと思っております。 とおっっしゃっておられます。お手紙を書き写しながら、わざわざお出になったのですから苦労話を2時間でも3時間でもお伺いすれば良かった短い時間で申訳ないと思いました。きっと私の勉強になることをたくさん頂くことが出来たと思うのと、お話を頂く中でモット私の体験を参考にして頂けば良かったなど1時間やそこそこでは足りなかったと後悔することばかりでした。申訳なく思います。お元気で苦労を楽しみながら社長を目指し、同僚後輩お客様から喜ばれる毎日でありますようお祈り申上げます。 ありがとうございました。

 次の方は大学での大切な仲間に2年間撮り貯めた写真をDVDに収めて差し上げる方のお話です。 今月は学生生活最後の試験結果の発表があり、無事卒業できることが決定いたしました。学校は休みに入り今までなかなか取れなかった娘との時間を大切に過ごしています。短大卒業を目前に控えた現在でもまだまだ自分が保育士として働き始めるという実感があまり湧かずにいますが一日一日とその日が近づいているのだと考えると不安や緊張でドキドキしてきます。最近では2年間の短大での日々を共に過ごしてきた仲間との別れが来る事に、とてつもない寂しさを感じています。2年間仲間という存在があったからこそ乗り越えられた事がたくさんありました。そんな大切な仲間に卒業をしてしまう前に何かプレゼントができないだろうかと考え、この2年間で撮り貯めた写真を1枚のDVDにして贈ろうと決めました。パソコンを使い、たくさんの写真を編集しながら様々なことを思い出し、素敵な仲間との出会いを誇らしく思います。来月の卒業式までには皆が喜んでくれるようなDVDを作りあげられるよう頑張ります。 とおっしゃっておられます。仲間の方々きっと大喜びなさるにちがいありません。子供さんとご一緒の学生さんは各県にお一人づつ位おられますが、思いやりの心の表現はちがいますが特に仲間の学生さんから助けられた事が多かった為だろうとも思いました。子どもに好かれる保育士とはこんな方だろうかと思いました。 ありがとうございました。

 次の方は宗教の大学の方です。読ました頂きながらキリスト教は愛の宗教。仏教は慈愛の宗教と教わりました。国際ロータリーは米国で生まれたもので歴代の会長さんは熱心なクリスチャンでした。黄金律ゴールデンルールは叩き込まれたものでした。それは「自分のしてらいたいことを他の人々にもそのようにしてあげなさい」この奨学生の方もそのような勉強をなさったのだろうかと思いました。報告は2月4日に卒業研究の発表会がありました。約1年ほど研究をした結果を発表することは、とても緊張しましたが、全て出し切ることができました。また人前で話すことが得意でない私も、この奨学生の指導会で行うスピーチのおかげでだいぶんリラックスして臨めるようになりました。ありがとうございます。私の研究内容は「宗教観とレジリエンスの関連性−大学生に着目して−」でした。「信じるものは救われる」という、うたい文句をよく宗教の中で耳にしますが、ソレトレジリエンス(精神的回復力)は関連があるのかを質問紙調査で検討しました。結果、民族宗教性(つまり「神や仏に見守られていると思う」「目に見えない大きな力は存在すると思う」といくようなこと)が高い人は精神的回復力が高いのではないか、ということが示唆されました。これから考察したことは、目に見えない具体的には表現できない“何か”信ずることは困難な出来事を経験しても個人を精神的健康へ導く。そしてその“何か”を信ずることは自分自身を信じることにもつながるのではないか自分自身を信じることで困難にも打ち勝つことができる。ということです。もはやここまでなれば考察というより、自分の考えを述べたようになっていますが(笑)卒論を発表し終えたことで、学生生活全ての行事が終わりました。あとは卒業式を待つのみです。毎日が社会人へのカウントダウンです。20日からは卒業旅行第一弾で韓国ソウルに行ってきます。ショッピングや観光ももちろんですが、いろいろな政治的な問題がある中、実際はどうなのかということを自分の肌で確かめてくることも1つの目的です。日本の中では中国や韓国では反日感情が高まっていると、つい最近までメディアで騒いでいました。しかし韓国人の友達は「韓国国内はそんなことは一部であり、全体的には大丈夫だよ」と言っていました。日本国内に居るだけでは分からないことが海外に行くことで理解できることもあると思います。そんなことを考えながら有意義な卒業旅行にしたいと思います。 とおっしゃっておられます。卒業論文は楽しい論文だろうと思いました。私の長い人生の中でも俺は出来ると信じて自分に言いきかせて物事を解決して来ました。この方の論文もそのよいなことではなかっただろうかと何度か読み返して楽しみました。 ありがとうございました。

 次のかたアルバイトでお客様から笑顔の美しさをお褒め頂いたお話です。 2月になり春休みに入りました。約2ヶ月間の休みですが毎日部活とバイトに追われる日々です。同じことの繰り返しではありますが、確実に充実しております。部活は3月から始まるオープン戦に向け練習に励んでいます。皆、肘や足など痛めながらも必死に練習に取組む姿勢に、とても影響を受けています。バイトでは県外のお客様に「あなたの笑顔は営業スマイルじゃなくて心からの笑顔だ」とすごく褒めていただきました。私は接客が大好きで今のバイトに、とてもやり甲斐を感じています。お金を稼ぐことは決して楽なことではありません。ですが、大変な思いをしながらも、そこにやり甲斐を求めることは、大事だと思います。周りの友達が楽しそうに遊んでいる中、時間に追われる日々で周りを羨ましく思うこともありますが今のこの経験や時間は必ず後々生かされると思い、これからも頑張っていこうと思います。 とおっしゃっておられます。昔の諺に「何はなくとも笑顔のお布施」と教わりました。この学生さんにとってご両親から頂いた笑顔と言う宝もの。一生相手を楽しませることと、ご自身の豊かな人生を作って下さる笑顔大事になさって下さい。 ありがとうございました。

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