平成25年5月2日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
前回も申し上げましたように熊本以外の大分宮崎鹿児島の各壽崎育英財団の公益財団法人の認可申請の為に松下事務局員が日夜をわかたぬ努力の結果、今年の4月1日に各県で登記を完了することが出来ました。ほんとにご苦労さまでした。昨年12月から積み残し分を出来るだけ早くホームページに載せ皆様に読んで頂きます。桜の花も散った時に忘年会(昨年の)などのお話になりますがお許し頂きますようお願い申し上げます。 トップは留学生の方です。

また1年が経とうとしています。この次期になると普段静かなこの町の夜も忘年会に出かける人々で賑やかになっており、町中が活気に溢れ、とても新鮮な感じがします。先月県内の留学生のスピーチコンテストに参加いたしました。私を含め計8人の参加者がいて、その中から最優秀賞が1人優秀賞が2人選出されました。私は最優秀賞を狙っておりましたが残念ながら優秀賞しかもらえませんでした。でもコンテストに参加し違った国の留学生の話が聞けたので、大変有意義な時間を過ごせたと存じます。今在籍している短大では、留学生が私1人しかいないので、久しぶりに留学生同志で話し合い、楽しかったです。それに1年前期に大へんお世話になった先生とも、お会いすることができて、とても嬉しかったです。スピーチの準備が大変でしたが、やはり貴重な経験ですし、参加してよかったと思います。12月になると卒業論文もそろそろ仕上げないといけなくなります。ね、、先づじゃ担当の先生にさんざん迷惑をおかけしていましましたが、何とか形だけ整えることができました。今夜中に頑張って、下書きを完成させたいと存じます。冬休みは余裕を持ちのんびり過ごしたいです。それから今月の20日に私は24才の誕生日を迎えます。この年となると、本当に1年というのが、あっという間だと実感できます。とおっしゃっておられます。このお手紙を読まして頂き留学生として日本語でのスピーチコンテストには立派な成績だっただろうと想像できます。お花見の時期を過ぎ忘年会のお話ですがお許しを頂きお読み頂きありがとうございました。

次の方のお手紙は学業に関係は?と考えながら読まして頂きましたが、このKENZOさん(27才)の公演を職業についても、人生についても実行すべき言葉身につけた事につい私自身も感動いたしましたので記載させて頂きます。本文は、先月行った講演会のことについて話させて頂きます。場所は市民ホール。有名歌手グループDA.PAMPのメンバーの1人でダンスで世界一になったKENZOさん(27才)という方の講演会がありました。この方は現在、有名歌手の振り付けも、手がけており、国内外を問わず活躍し、大会の入賞も50以上という、世界で活躍しているダンサーです。私は大学のサークルでダンスをしていることもあり、このような有名な人の講演会を聞きに行ける機会は、めったにないと思いすぐに参加を決意しました。テーマは「好きなことで、生きていくために必要なこと」です。KENZOさんが、どのような、経緯でダンスを始め、どのようにして世界一になったかという話を聞くことができました。好きなことで生きていくために、必要なことのキーワードは全部で4つ@追求A探求B己C感謝。ということでした。まず@追求は自分の好きなことを、とことん追求すること。KENZOさんは大学で勉強しながらも、ダンスの練習は1日8時間していたそうです。やるべきことをやりつつ、自分の好きなことに、多くの時間を費やしていたそうです。生まれながらに、才能を持つ人もいますが、努力に勝るものはいないとおっしゃっていました。次にAの探求は読んで字の如く、探し求めること。調べたり、実際に足を運んだりして、情報を得る。知識だけでなく、世界一への近道も、そうして見つけだしたとのことでした。調べるだけでなく、実際に足を運ぶことで、人とのつながりもできるのだと思います。そしてB己は、自分自身を見つめ、知るということ。自分は今何がしたいのか、そしてその為には、何が必要なのかKENZOさんが芸能界でダンスをして生きていくことを決めたのも、その為に練習に励み国内外の大会での優勝を目指したのも、自分を見つめ、知り、突き進んだ結果なのだと思います。最後にC感謝は周りにいつも感謝すること、これは奨学生指導会でいつも私達におっしゃておられることです。今自分のあるのは周りのお陰であるのだから、感謝すべきですし、そうすることで無意識に言動に表れ、人間関係が上手くいくのだと思います。私は今後企業で働くことになります。以前読んだ本に“天職”は実際にあるわけではなく“自分が与えられた仕事に面白さを見出す力”が必要なのだということを書いてありました。それは仕事は実際やるまでは、自分に合っているかわからないからでということです。私もこれから就くことになる仕事が“天職”になるよう頑張りたいと思います。またそのためにもKENZOさんの講演会で学んだことを、これからの生活に活かしていきたいと思います。
と結んでおります。立派なお方です。読まして頂きながら凄いお方。こんなお方を採用なさった企業の将来が目に見えるようです。それとこんな立派なご子息さんを育てられたご両親は、どのようにご苦労なさった、ご両親様なのだろうかと深い感動を覚えました。  ありがとうございました。

 次の方は大学祭の時のものですが、お許し下さい(今4月というのにです)。今月あった一番大きな出来ごととしては大学祭がありました。私が代表を務める我が大学の日韓学生交流会もバザーとステージ発表を行いました。バザーでは韓国料理のトッポギとチヂミを韓国人留学生とともに販売しました。最初は売れるかどうか、不安だったものの、他出店のバザーには見られないくらい行列ができ、更に韓国人留学生も、多数いらっしゃったお客様に声をかけて、いただいて楽しんだようです。今回の出店は全て原価ぎりぎりで提供したため、私たちに利益はほとんどないですが、韓国の風を我が大学に吹かせることができたと自負しております。こんな時代だからこそ、われわれ若い世代が頑張らなくてはならない。難しい机上の論理や偏った偏見はいらない。ただひたすらに情熱でぶつかることも、わたしたちにできる「国際交流」なのではないかと思っています。我が大学生および地域の方に少しでも、わたくしたちの情熱が届けるといいなと思います。また話は変わりますが日南で行われた「焼酎祭り」にスタッフとして参加して参りました。日南にある「油津運河」は日本三大運河の1つでもあるそうです。北海道の小樽、愛知県の半田、そして宮崎県の油津。こんな身近なところに日本に誇れる運河があったことを宮崎に住み始めて4年目にして始めてしりました。お恥ずかしい限りです。その三大運河サミットが先日行われ、その一環として、私もスタッフの一員を努めた「焼酎祭り」が行われました。日南で作られた焼酎の販売コーナーや、きき酒コーナーなど、開催者の方の工夫あふれるブースが並びました。私も接客をするかたわら開催した日南市の職員の方々と様々話をし、充実した時間で得るもの多き2日間でした。私ごとですが今月17日に23才になり感じることは既出の焼酎祭りも然りですが「人との出逢い」の素晴らしさ尊きを日々感じています。私を変えるのも、自らの可能性を広げるのも、すべて「人との出逢い」からだと思っています。日常のひょんなところに転がっている「出逢い」をこれからも大切にしていこう、と心に刻んだ1ケ月でした。
と結んでおられます。学業も大へんだったでしょうが1ケ月間社会勉強をなさった将来も思い出に残る日々だったことでしょう。「油津運河」はこの年なのに私は初めて伺いました。この近況報告をホームページにのせる為の下書きとして書き写しておるのが韓国の釜山の地域大会出席中です。地域大会と言いますと私の所属が国際ロータリーの2720地区(大分県と熊本県)で、ここで国際ロータリー3660地区は釜山350万人の人口の中にあります。提携の地区ですから毎年参加しております。「韓国の風を吹かした」とおっしゃるこの方に韓国の地から日本人としてありがとうございました。と申し上げお礼といたします。 ありがというございました。

 次の方は大学院教育学研究科の奨学生です。音楽を専攻なさっておられます。
今月12日より公立小での4週間の教育実習が始まりました。大学時代をあわせると6度目の実習です。担当学年は6年生、四組に一週間一組に3週間入ることになりました。6月にも3週間同じ学校にお世話になっており、その時は6年一組から三組まで1週間づつ入っていました。そのため今回は、その続きで四組にまず1週間入ることになったのです。今回の実習では専門の音楽の授業だけでなく、算数や道徳などの授業も積極的にさせていただいています。日々数多くの授業をさせて頂くことで回数が増すごとに自信がつき、授業の進め方もわかって来るようになりました。また6年生だけでなく、他の学年の音楽の授業にも先生の補助として入らして頂いています。そのお陰で、他学年の子ども達とも打ち解け、すれ違った時に声をかけてくれたり、昼休みに一緒に遊んだりしています。6月の実習より、多くの経験をさせて頂きあらためて教師になりたい思いが高まって来ました。実習が始まり3週間が経ち、先生方とも親しくなり、教師になって良かったことや授業の中で大事にしていること、学級経営の仕方など、様々な話を聞く機会も多いのです。残り1週間悔いの残らないよう、沢山の経験をし、たくさんのことを吸収していきたいと思います。さらに、もっと子ども達とコミニュケーションを図りながら、子ども理解に努めます。体調管理に気をつけながら頑張ります。最後になりましたが実習先の小学校でも風邪や感染性胃腸炎が流行しています。どうぞお体を大事にお過ごし下さい。 と結んでおられます。大学院2年生の奨学生の方の近況報告です。小学生の生徒さんから声をかけられただけでも楽しいだろうなと思います。私も戦時中、代用教員を1年させて頂きました。今でも若い頃の思い出は代用教員時代の思い出が一番多い感じです。今先生になる為に、これ程まで勉強するのかと思いました。ご苦労さまです。 ありがとうございました。

 次の方は医学部の学生さんです。 4ケ月の実習の中でご自身の提案に患者さんから喜ばれたことの近況報告です。今月は前半が手術をお受けになる患者さんの看護について学び、後半は小児科での実習をさせて頂くことになっています。自分自身は健康だけが取得で、手術を経験したことがないので、その分余計に患者さんの身になって、考えるよう努めています。先日は手術そのものは、うまくいったのですが、不快な症状がなかなか軽減しない患者さんを受け持たせて頂く機会がありました。この場合医学的には、あまり有効な手段がないと思われたので、看護からアプローチとして「手浴」(沐浴)といくケアを実践することを提案しました。「手浴」はベッドサイドまでお風呂位の温かいお湯を運び洗面器の中で手掌を温めながらマッサージを行うという内容にしました。手を温めるだけでも、気持が良いのは、ご想像頂けると思いますし、更にマッサージを導入することで血液の循環が良くなり、リラックス効果も期待できると考えました。実際に、その患者さんは初回の実施後から効果を感じて下さったことで翌日以降は連日「手浴をしてほしい」とお申し出を頂く程でした。自分なりに考え提案したケアにより、患者さんに喜んで頂けることがとても嬉しく、この道に進んで本当に良かった、と改めて思う機会となりました。実習はまだまだ続くのですが今回の経験を糧に最後まで頑張っていきたいと思います。とおっしゃっておられます。 私はロータリーで奉仕を学びました奉仕と言う言葉は深く広く使います。しかし我々日常生活での実行はひと言で言えば「相手に喜んで頂くことをやり続けること」と私流に解釈しました。この奨学生のなさった「手浴」は医学部3年の方ですから患者の苦療は残るが何か喜んで頂くことは何かないか日夜お考えになってのことだったのでしょう。人間にとって命の恩人は私はお医者様と思っております。この奨学生の方が卒業なさって実務におつきになったら素晴らしいお医者様だろうと思いました。 ありがとうございました。

 次の方は体育の先生を目指しておられます。失敗することも大切なこととおっしゃる奨学生の方です。今年の1月私は「何でも挑戦する年」にしようと目標を立てました。振り返ってみると、学業面においては、人の前に出て話をする場に積極的に参加しました。誰かに自分の考えを伝えるということは難しいことだと知ることができました。スポーツの面では社会人チームのキャプテンをやりました。自分の声かけ一つでチームが動き、それによって試合の勝敗が変わったりすることを知ることができました。生活面では、自分の身の回りのことを自分自身で管理することに挑戦しました。両親が今まで自分に費やしてくれたことや、自分が月にいくらお金を使っているかなど、今まで考えたことがなかったことに気づくことができました。1年前の自分は全てのことにおいて、当たり前だと感じていたことを、多くの点で当たり前じゃないんだと気づけることができました。ほんのわずかかも知れませんが、成長できたと感じています。来年は「形にする」ことを目標にしていきたいと思います。今年は多くのことに挑戦してきましたが失敗することもたくさんありました。失敗することも大切なのかも知れませんが来年はもっと計画的に挑戦し、その結果を形に残し、自分の将来の糧にしたいと思います。 とおっしゃておられます。いろいろのことを経験して親にご迷惑をかけていたことを知り、いろいろのことに挑戦して社会人チーム優勝に導くことなど、意識して挑戦した1年。20代前半の方でしょうが60才まで1年1年を挑戦し形にしていくことを考えますと素晴らしい素質をお持ちの方だと感動し年老いていくご両親に羨ましいような親孝行をなさるお方だろうと思いました。 ありがとうございました。

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