平成23年11月3日
(財)寿崎育英財団奨学生への皆様へ
理事長   寿崎 肇

(財)寿崎育英財団奨学生の皆さんから頂いた8月分の近況報告のつづきです。
○奨学生として4年目になります。そのありがたみを忘れることなく過ごしていきたいと思います。今学期の試験は無事に合格しました。今は自由の時間です。東日本大震災について「失敗学」の畑村洋太郎先生の書かれた本を読んでみました。その中で印象に残ったのは「今回の被害は確かに未曾有だが、地震と津波は決して未曾有でない」という一説でした。技術が現代のように発達する以前から、自然災害と向き合って対処して来た先人に学ぶことは、たくさんありそうです。私は1つでも多くの教訓を身につけたいと思います。

この学生さんは医学部です。お医者さんは患者さんと向き合い一歩間違えば死に至らしめる。学生の時から真剣勝負の日々を過ごしておられるお姿には感動いたします。     ありがとうございます。

○次の奨学生のお手紙です。
大学生活において初めての夏休みを迎えました。そして初めて実家に帰ると言う経験もしました。当たり前のように過ごして来た家に帰り着くとホッとしました。また多くの地元の友達とも会い皆変わらず接してくれました。こういう繋がりを今後も大切にしていこう、と改めて思いました。離れてみて初めて地元の良さを知ることが出来、将来的にこの地元を支えていくことが出来るような人になりたい、と思わせてくれました。地元でも多くの場所に募金箱が設置されていました。あの震災から長い時間が経ちました。復興にはまだまだ時間がかかりそうです。1人の力は小さくとも、その力が集まれば、どんな困難も乗り越えられると信じているので少しでも協力していきたいです。また8月には原爆投下や終戦など、忘れられない大事な月です。戦争体験者は減ってきます。しかし伝えていかなければいけないものなのです。国民1人ひとりが意識をもって伝えていくことを願います。

地元に帰ってみて気付かなかったことを気付かせてくれた。思いやりの心をもった人達の郷土での安心感の素晴らしさの体験とお祖父さんを前回の戦争で亡くしたことに対する心構えではなかろうかと思い、ついホロッといたしました。
ありがとうございました。

○次の奨学生の楽しいお便りです。
先月のお手紙では県職員採用試験のできが、かんばしくなかった、とお伝えしましたが嬉しいことに1次採用試験を通過しておりました。その後行われた2次試験も無事通過することが出来、最終試験まで残ることが出来ました。奨学生として勉強に専念することが出来たからだと思っております。又我が大学で行われますオープンキャンパスではゼミを代表してコース紹介をする予定です。大学生活がいかに楽しく充実した日々かをアピールし、たくさんの後輩に入学してもらいたいと意気込んでおります。

県職員として近い将来、自然の素晴らしさと歴史のある県を世界にアピールして頂き日本で断トツの観光県を創りあげて頂くようお願いいたします。ありがとうございました。

次の方は3つのことを報告して下さいました。
第1は内定を頂きました。宮崎県にある企業です。この会社は私が大学で学んだ知識を生かせる企業であると確信しましたので試験や面接を受けました処内定をもらうことが出来ました。母親を安心させることが出来て良かったと思っております。2つ目は学業についてです。私は機械システム工学科の機械力学研究所室に希望していました。希望が叶いました。同じ研究室の友人は優秀な人達ばかりで優しくしてもらえます。私にとって大へん勉強になります。私にとって毎日が楽しく充実しています。3つ目はアルバイトについてです。私は今塾講師と飲食店のアルバイトをしております。夏は母親の収入が減るので生活費を稼ぐ為に頑張っています。

工学部の方らしい報告ですし、親孝行な奨学生だと感激いたしました。お母さんの嬉しそうな姿が浮かびます。ありがとうございました。

○次の方は交付式出席が初めての方です。
交付式での財団の先生方のお話や同年輩の各々の大学の方から、たくさんの成功のヒントを頂きました。多くの先生方のおっしゃっておられた「思いやりの心」とはあたり前のことばでありながら又とても重要で求められていること、だと改めて感じました。私は広告コミュニケーションと言うゼミに所属しています。外にコミュニケーション系のゼミには「大衆出版文化論」「ジェンダー論」「社会情報学」「社会心理学」「ジャーナリズム論」などがあります。先日このコミュニケーション系のゼミによるコミュケーション学会で各ゼミが研究の成果を発表しました。私達のゼミはNHKが実施している「全国国民生活時間調査」との比較による本学学生のメディア接触における傾向を調査しました。本学学生は全国の学生と比較してテレビの利用時間が短い一方で、インターネットや付き合いにあてる時間が長いと言うことがわかりました。「ランチメイト症候群」と言う言葉があります。学校や職場において1人で食事をすることが寂しくて食事が辛くて仕方ない、1人で食事をすると周囲から友達が居ないのではないかと極端に不安になってしまう。現在の若ものは「群れる」と言うことで安心感を得ています。など私の知らない情報を頂きました。そして最後に交付式でのほかの奨学生の皆さんの話をうかがって自分はまだまだ学びに対する誠実さが足りないと言うことを、痛感させられました。

と結んでおられます。
楽しく読まして頂き誠に有難うございました。

○次の方も工学部の方です。
先日は素晴らしくおいしいお料理と財団の先生方のありがたいお話を聞かせてくださり誠に有難うございました。先生のお話の中で「失敗の数が多い人ほど成功も多い」と言う言葉が印象に残っています。私は常に失敗を恐れており、失敗する位ならやめた方が良いだろうと変なプライドが邪魔をして行動することを止めてしまう習慣があります。この習性のお陰で失敗から逃げることは出来ていたけれど、その分成功からも遠ざかっていたのだと改めて気づかされました。今月はユニークチップコンテストと言う全国のLSI設計者がICチップのユニークさを競う大会に向けLSIの設計に取組みました。私1人で参加するのでなく研究室のメンバーの1人として共同で取組めました。今回の取組みを通じて複数人で物事に取組む時の姿勢を学びました。常にお互いのことを思いやり行動することでより良いものづくりが出来るのだと思います。今回のユニークチップコンテストを通じて全国のLSI設計者の実力や、どのようにチップが作られていくのかを学んでいきたいと思います。ありがとうございます。

読まして頂きながら事業を始めた若い頃を思い出させて頂きながら無謀なことをよくやったものだと思い出を楽しまして頂きました。教わったことは何もしないとき失敗は0。失敗は成功のもと。苦あれば楽あり。など先輩はいろいろと教わったものでした。21世紀になっての今は昔の諺が役に立つ時代になったかなと思います。プラス発想で最高をねらってあなたの大きい夢を実現させて下さい。

奨学生の皆さんから頂く近況報告は全部ホームページに載せたいものばかりです。奨学生皆様改めてありがとうございました。   合掌





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