令和7年3月7日
壽崎育英財団奨学生の皆様へ
理事長  米澤 房朝
 

少しずつ寒さも和らぎつつありますが、御元気でお過ごしでしょうか。
12月、1月の近況報告からご紹介させていただきます。
冒頭の挨拶文等は省略させていただいております。ご了承下さいませ。では、



◯今月、私は「新熊本学」という講義で、NPO団体で活躍される山下さんのお話を聞きました。「新熊本学」では、NPOで活躍する方々を講師としてお招きし、実際の活動についてお話を聞けるという講義です。
講義では、日本の子どもたちの現状や貧困問題についてお話され、性被害や虐待、貧困で明日のご飯が食べられるか心配をしている子どもが身近にもいることを知り、凄く胸が痛くなりました。一番印象に残った言葉は、「自分の人生、自分の命、何に使うか」です。この言葉を聞いて私は「家族や人のために心を尽くし、困っている人を助けることこそが人生の使命だ」と強く感じました。また、「その子どもが悪いのではない。たまたまそういう環境だっただけ」という言葉も強く残りました。決して軽蔑してはならず、みんなが尊重して生きるべきだと感じました。日本に限らず、全世界の人々が生きやすい環境で、愛の溢れた世界になることを心から願います。
私はこれまで競争社会で生きてきましたが、「あの人よりも自分が優れているのが良いのではなく、他者を自分のように愛し、困っている人を助けることが大事」と改めて気づかされました。学ぶことが多く、自分のこれからの生き方を考えさせられるものでした。「生きている」ことが奇跡だと思っています。一日一日を無駄にせず、学ぶべきことを学び、目標に向かって勉学に励みたいと思います。

講義での内容から自分に置き換え、いろいろなことを学んでおられるとのこと。ありがとうございました。



◯今月は私が在学している平成音楽大学声楽コースの発表会がありました。大学二年生の頃から毎年出演させていただき、今回で最後のコンサートになります。
アンサンブルを中心に開催され、オペラの一部分も歌いました。オペラでは男性役と女性役を一曲ずつ歌わせていただき、本番では手ごたえを感じましたが、録画したものを見ると、二つの役の違いがあまり表現されていないことに気づかされました。足の開き方や手の上げ方、指先まで気をつけて動けなかったので、満足のいくような表現ができていませんでした。音楽面でも、もっと強弱や言葉を大切にしたかったです。悔いが残るコンサートになりましたが、次につなげられるように反省し、二月にある学生最後の歌の試験に向けて日々精進していきます。悔しい思いができるということは、音楽に真剣に取り組めているからだと考えております。そのような環境で勉強できたのは、壽崎育英財団の皆様をはじめ、支えてくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました。

最後の試験で満足のいく結果が得られることをお祈りいたします。悔いのないよう残りの学生生活をしっかりお過ごしください。ありがとうございました。



◯先月臨床工学技士国家試験の前段階として、第一回全国統一模試を受験いたしました。結果は約三千人の中で半分より少し上程度であり、勉強不足を痛感するものでした。しかしながら模試を通じて自分の弱点や誤解していたポイントを明確にすることができました。また模試を復習する中で、新たな智識や正答までの算出方法を吸収でき、少しずつ自信もついてきました。次回の模試に向けて、今後の勉強計画を見直し、苦手分野を重点的に克服していきたいと考えています。さらに、学友たちと国家試験合格を目指して切磋琢磨する中で、勉強の合間に食事会を開き、気分転換を図る機会もありました。試験の不安や就職後の生活について語り合い、お互いを励まし合うことで、試験勉強へのモチベーションを一層高めることができました。このような時間を共有できる仲間に恵まれたことを、非常に幸せに感じています。全員で試験に合格し、笑顔で卒業を迎えることを目標にこれからも励んでいきます。今年を振り返ると、多くの方々に支えられ、成長することができた年だと感じております。

貴重な仲間と共に、目標に向かい切磋琢磨できる事の素晴らしさをしっかりと感じていらっしゃいます。全員合格で卒業できますよう、お祈り申し上げます。ありがとうございました。



◯十二月中旬、IT人材派遣会社様から内定をいただきました。グローバル案件を依頼された企業様に、英語が話せるエンジニアを派遣するサービスを提供するとお話を伺っております。 国際性を学ぶ大学に所属し、海外留学や米国大学の英語学習プログラムに参加した経験のある私にとって、社会人になっても英語を使う環境にいたいという意思は固く、これを就職の軸に据えておりました。TOEICの全社員平均は八七〇点を記録し、私のスコアは七五〇点ですので、入社までに八五〇点を超えるという新たな挑戦が生まれ、気が引き締まる思いです。また、今年の夏からDXやIT化に関するプログラムに参加していることもあり、大学卒業後、新たに学びなおす分野としてIT業界を選択しました。SES営業として働くにあたり、入社前に可能な限りITリテラシーを向上させたいと考えております。そのため、大学四年次では四年連続首席を目指す上で、更なる高度な英語資格やIT資格を修得することが目標です。

就職先が決り、そこで働くうえでの新たな目標もしっかりと持たれています。ご自身に課題を出し努力をなさる方。卒業後の活躍が目に浮かびます。ありがとうございました。



◯あと二週間ほどで年越しを迎える時期ということもあり、まわりは忘年会ムードとなっております。今年は研究室活動やアルバイトの関係で参加できない忘年会がいくつかあり、私にとって二〇二四年は最後の最後まで忙しい年でした。また来年は卒業論文の審査会、学会発表、国家試験、就職活動、インターンシップなど、重要なイベントがあるため、さらに気を引き締めて参りたいと思います。
さて、本日は少し前に紹介させていただいて実習の報告会が今月あるため、それに関連したお話をさせていただきます。今年の十月に農業共済組合に所属する獣医師の往診に帯同する実習があり、牛の診察を一週間見学して参りました。今月行われる報告会は、その際に興味をもった症例について紹介するというものです。私は臍ヘルニアという、へその済動物であるため緒から腸などの臓器が出てしまう疾患について発表することにしました。この症例は手術をすることでしか完治させることはできないのですが、牛はあくまでも経済動物であるため、出荷で得られる利益と手術費用のバランスなどを考える必要があるため報告会ではこうした事情を踏まえて治療方針を決定したことを伝えなければならないと感じました。また、この報告会の難しい部分は、一つの症例について調べることは無数に存在し、発表する内容は論文など確かな根拠のあるものである必要があることです。そのため、的確かつ簡潔にこの症例について伝えられるように頑張りたいと思います。

忙しい年末をお過ごしのようです。実習で興味を持った症例について発表する為に準備をなさっておられます。報告する際の注意点もしっかり把握されており、きっと成功間違いなしでしょう。ありがとうございました。



◯近況報告といたしましては、もうしばらくするとテストが始まるということです。私は語学で韓国語を取っており、いつも頭を悩ませています。日本語とは違い、発音や文字を書く際に、様々な形の母音などを覚えなければいけませんので難しいです。単位を落とさないように休みや余りの時間に勉強したいと思います。
二つ目は、進路に関しての活動が本格的に始まりました。私は未だに自分が何をしたいのか、将来何になりたいのか、またく未来への視野が広がらない日々を送っています。早くて五月には内定が決まる学生も多く、とても焦っています。また不安で押しつぶされそうです。ですがいつまでもそういう分けにはいかないので、少しずつでも決めていこうと思います。
三つ目は、後期に出ていた課題の制作が完成したということです。ひとつはパッケージをデザインしたのですが、もう少しうまくデザインする事ができたのでは?工夫できる点がもう少しあったのではと反省するばかりでした。また、もう一つの課題では、映画ノートです。私は是枝監督の「怪物」を視聴し、それをノートにまとめました。自分の絵柄や感じたことを絵で伝え、ノートにまとめるというのはとても楽しく、よい経験になりました。最後に自分の「偏愛」をまとめるとい課題で感傷の中のシーンや思いの違いを描きました。完成した時に見た時、もう少し工夫できたのでは?これを描くなら背景もあった方が良かったとこちらも反省するばかりでした。しかし、一つひとつのストーリーを考え、しっかりと内容が濃くできたのは良かったと思います。
最後に、課題や進路、人間関係の事に悩み、苦しい日々が続いていますが、卒業後の自分の将来が安定し、楽しいものになるように、今精一杯生きて、前に進んでいこうと思います。今年は去年よりもう一つ上にいけるように頑張りたいと思います。

いろいろな事に思い悩んでおられるご様子。焦る気持ちは痛いほど理解できますが、まだ先はあります。ゆっくり納得できる答えを探されてみたはいかがでしょうか?苦しい日々もそう長くは続かないと思います。ありがとうございました。



◯一月の近況報告をいたします。まずは生活面からお話いたします。私は大分県竹田市のさらの熊本県の県境近くの町から大分市内の大学まで通学しております。十二月後半から一気に冬の厳しい寒さが到来し、地元では積雪に加え、凍結があちこちの道路で見られるようになりました。大学まで、自宅から車、電車、徒歩の時間を含めて片道約二時間半、往復役五時間かけての通学です。前期には未だ慣れない通学生活リズムに四苦八苦としておりましたが、現在は寒さによる通学の厳しさを日々痛感しております。これまでは課題制作の為、大学に残れる限界の夜9時まで勉強し、そこから帰宅すると、日付が変わる頃に家に帰りつき、その翌日にまた早朝から家を出発し、大学に行くという事もよくありました。しかし、寒さが厳しくなるにつれ、夜遅くまで大学で作業すると帰宅がかなり危険な状況になるため、最近では早々に帰らざるを得なくなりました。そのかわり土日も大学に行き、大学の施設を利用してしか行えない課題を進めております。
次に学生生活についてお話します。現在私の学ぶコースでは、進級審査という試験に向けて作品制作を行っております。来年の短大卒業に向けて進路も考え始める時期にさしかかり、プレッシャーを感じる事も多々ありますが、まずは目の前の課題を精一杯行い、今の環境を存分に楽しみます。


大学への通学も一苦労であるにも関わらず、今の環境を楽しみますとのお言葉。できることを計画的に行われ、素晴らしいですね。くれぐれも事故などには十分注意されますようお願いいたします。ありがとうございました。



◯十二月の近況報告です。あっという間に一年が過ぎました。小学校の頃は一週間が過ぎる事が、ものすごく長いと感じていました。年齢が上がるにつれ、一日一週間、一年が瞬く間に過ぎ去っていくような感覚があります。
この一年を振り返ると、沢山の初めての経験や出会いがありました。一人暮らしをして、大学の講義を受け、アルバイトを始め、展覧会やイベントに参加することも増えました。その中で、新しい友達やアルバイト先の方々、デザインをする中での新たな出会いがありました。デザインを学びに大分へ来たのだと思っていましたが、理論や技術以外にも、自分自身の成長に繋がるような経験をこの一年で十分に感じました。高校から続けているデザインは現場に基づいた思考や制作を求められるようになりました。四月は色や形、文字の基礎を学びました。徐々に、広告的な、何の要素を、誰に向けて、どういう意図で作るのか、デザインをするのかということを意識するようになりました。現在は、パッケージや本の装丁、企業ロゴの制作を行っています。来年は進路選択の季節です。私は大学の専攻科に進みたいと考えています。そのためには専攻科試験のために作品を用意する必要があります。十二月は課題以外にも知り合いの農園のロゴマークデザインやイラストを描いたりすることが増えました。十一月から始めたアルバイトもシフトを増やし、徐々に慣れてきた、様々な仕事を与えられるようになりました。今年は自分の成長を感じられる一年でした。十二月も終わりに近づく中で、一月の終講試験に向けて今後も精進して参ります。


あっという間に一年が過ぎたとおっしゃっています。きっと一所懸命一年をお過ごしになられたから、早く感じられたのではないでしょうか。出会いを大切にまた来年も精進下さいませ。ありがとうございました。

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