令和7年2月12日
壽崎育英財団奨学生の皆様へ
理事長  米澤 房朝
 

2月まだまだ寒さが厳しく、春の訪れが待ち遠しい季節となっております。また4年生は卒業を迎え、社会人としての新生活へむけて準備中かと思います。
前回の続きをご紹介させていただきます。


◯私は教員採用試験を終えてから、不登校児童を支援する「コネクト」というボランティア活動に参加しています。「コネクト」は、今年度から宮崎県教育支援センターに設置され、不登校になった小学生から高校生までが数名利用しています。最近では利用者が増え、それぞれの事情を抱える子どもたちに合ったサポートをするのが難しく、課題も多々見られます。しかし、日々飛び交う課題について支援員の方やボランティアの方と議論し、自分自身も成長できていると感じます。来年度から小学校教員として働くため、この体験を活かし、子どもにとっての居場所を学校で作ることができるよう努力したいと思います。

新生活が始まる前にボランティア活動を通して自分自身の成長を感じられたよう。それを活かし立派な小学校教諭になりたいとの決意でした。学校での居場所をしっかり作っていかれることでしょう。ありがとうございました。



◯今月は11月に控えている卒業研究の発表に向けて。準備に取り組んでおります。スライド作成や発表内容の整理、発表練習などに力を入れ、聴衆に伝わりやすい発表を目指しています。また卒業論文の執筆も進めており、研究結果を理論的にまとめる作業に精を出しております。卒業論文のテーマは「脈波伝播時間を用いた血圧推定装置の開発」に関するものです。
この装置は、マンシェット(腕に巻くカフ)を使用せず、脈波伝播時間(PPT)を計測することで、血圧を推定できる技術を目指しています。脈波伝播時間とは、心臓から送り出された血液の脈波が、体内を伝わる速度に基づいて測定される時間であり、これを利用して血圧を算出するという仕組みです。
この研究が実現すれば、従来の血圧測定よりも簡便かつ連続的に血圧の変化をモニタリングすることが可能になります。特に、高血圧や循環器系の疾患を持つ患者のために、非侵襲的かつリアルタイムでの健康管理ができるようになり、病院や家庭での医療の現場で広く活用されることが期待されます。また、日常的に血圧を手軽に測定できるため。早期の健康管理や予防医療の分野でも大きな役割を果たすと考えています。
この技術が医療現場に導入されれば、患者の負担軽減はもちろんのこと、医療従事者の業務効率化にも寄与することが見込まれます。今後もさらに研究を進め、実用化に向けた取り組みを続けていく予定です。引き続き、卒業研究と並行して国家試験の勉強にも取り組んでおり、最後まで努力を惜しまず進めてまいります。末筆ながら貴財団のご発展とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

素晴らしい研究を進めておられるようです。実現すれば医療現場で様々なことが実現できるようです。成功お祈り申し上げます。ありがとうございました。



◯卒業研究の最終発表に向けて、プレゼンテーション資料の作成、発表および論文作成に奮闘する一カ月でした。この資料作成から発表に至るまでに、様々な方からご助言やご指導をいただきました。特に印象に残っているのが、プレゼンテーション資料作成の極意です。その極意とは、「上手い資料は水の如く流れるんだ、資料が川のせせらぎのように淀みなく流れるだけでも評価は高くなるよ。もちろん内容も重要だけどね」というものでした。このご助言をいただいてから、資料の文末処理から写真の位置まで全てを修正いたしました。その結果発表を無事に終え、単位を修得することができました。私と学友たちは、卒業研究が終わった安堵感と今までの努力が報われたことで、思わず涙がこぼれそうでした。発表が終わり数日の時間が流れ、現在更に忙しい論文作成に取り掛かっています。私はこれまでの研究内容や研究へのアプローチなど、これまでの経験を就職後も忘れることなく、勉学を続けていきたいと思います。これらの成果は、貴財団のご支援がなければ実現しなかったものです。ご支援のおかげで、研究に専念できる環境が整い、努力を重ねることができました。

卒業へ向けた卒業研究は終わりほっとしたとのこと。あなたの努力によって掴んだものです。卒業してもその姿勢を忘れることなく立派に精進を重ねられることでしょう。ありがとうございました。



◯おかげさまで、大学の学びを順調に進めております。日々の学びを通じて、臨床工学技士としての知識や技術を深めることができ、充実した学生生活を送っております。最近の講義では、外部講師の先生方をお招きしての特別講義や実習が行われました。外部講義の先生方は、実際に医療現場で活躍されている方や医療機器メーカーの方々で、現場での経験に基づいたお話を直接伺うことができました。特に、医療機器の最新技術や、現場でのトラブルシューティングの具体例など、教科書だけでは学べない貴重な知識を得ることができ、大変刺激を受けました。
また、実習では、実際の医療機器を用いた操作や点検の手順を学びました。これまで座学で学んできた内容で実際に手を動かして確認することで、理解がより深まりました。例えば、人工心肺装置の実習では、それぞれの回路がどのように機能しており、トラブルを未然に防ぐためにもどのような知識を持っておくべきかといったことや操作を行うときのコツなど様々なことを学び患者さんの命を預かる機器を扱う責任の重さを改めて実感しました。さらに、外部講師の先生方からは、医療現場でのコミュニケーションの重要性についてもお話を伺いました。医療機器の知識や技術だけでなく、医師や看護師、患者さんとの連携がいかに重要であるかを学び、臨床工学技士としての役割の幅広さを感じました。このような講義や実習を通じて、将来の自分の姿を具体的にイメージすることができ、ますます学びへの意欲が高まっております。これからも。臨床工学技士として医療現場で活躍できるよう、知識と技術の習得に励んでまいります。

最近の講義で学んだことの報告でした。改めて、実際に現場の方からのお話を聞くと、よりリアルに感じられたことでしょう。その気持ちを忘れずに、さらに学びを深めていってください。ありがとうございました。



◯後期日程が始まり早二カ月が経とうとしております。本日程は研究室活動がメインとなってくる時期ということもあり、この二カ月間は実験に追われている日々を送っております。今までの座学や実習とは異なり、未知のものを扱うということで楽しさもある反面、勉強すればいいという単純な話ではないので苦労しております。
近況報告は冒頭に続き研究室活動においてお話させていただきたいと思います。前述してようにこの二カ月間はほぼ毎日実験を行っており、卒業論文にむけてデータを出しております。しかし、この未知のものを解明するということもあり、どんな実験をするか計画を立てることも難しく、計画を立てたとしても上手くいかないことで最初からやり直すこともあります。実際に、ここ最近は実験が失敗続きで結果を得ることができず、試行錯誤の末ようやく成功したものの、期待していたデータではなかったため、別の手法を考える必要が出てきてしまいました。正直なところこのまま進めていくことで卒業論文が完成するのか先が見えず、不安に感じておりますが、この時期はそういう段階にあるものだというお話だったので、今後も頑張っていきたいと思います。次に研究室活動に関してお話させていただくときは良い報告ができればと思います。

研究室活動で試行錯誤しておられるとのお話。不安なようですが、気持ちを切り替え今はそういう時期と思われたよう。次回良い報告がきけるよう期待しております。ありがとうございました。



◯十月の近況報告といたしましては、九月二十四日より後期の講義が始まり、前期にはなかった新たな科目が多く並ぶ時間割に少しの不安を覚えながらも日々勉学に励んでいます。短大生活の四分の一がすでに終わってしまったという事実に驚くと同時に、時の経つ早さを感じます。「子どもたちの学びをサポートできる司書になる」と決めて、司書資格取得を目指して入学した日から専門知識やその他のことなど色々な事を学んでいくうちに、その思いに、より一層拍車がかかりました。「司書資格を取得するために必須の講義の内容も情報資源組織論や情報処理論など、前期と比べて難しく専門的なものになり、頭を抱えることもありますが、一緒に講義を受けている友人と励まし合いながら頑張っています。
次に。先日私が参加した活動のことについて書かせていただきます。九月十二日。JTB伊万里中B&Sプログラムボランティアの募集に応募し、修学旅行で鹿児島を訪れていた佐賀県の中学三年生の鹿児島市内自主研修に同行しました。西郷隆盛像や天文館付近の散策など、班分けされた中学生五人が事前に決めていたコースをガイドし、最終目的地であるいおワールドかごしま水族館まで案内しました。上手くガイドできるかどうかや中学生と打ち解けることができるかなど不安はありましたが、ガイドをしたり、一緒のテーブルで昼食を食べたりするうちに仲良くなることができました。また、それまで知らなかった鹿児島の魅力にも気づくことができました。私にとっても充実した時間となりました。
もともと人見知りで人と話すことがあまり得意でない私ですが、そんな自分から変わりたいという思いから、これまでリーダー研修や学生消防団、法人ボランティアなど様々な活動に参加してきました。未だに人見知りを克服はできていませんが、それらの活動を通して新しい知識や地域、県、年齢を超えたたくさんの人との出会いなど、得られたものは多く、自分の生きる糧となっています。このように残りの学生生活では引き続き勉学に励むことはもちろんですが社会人になってからも役立てることができるような活動に自発的に挑戦していきたいと考えています。

変わりたいとの思いから、自発的にいろいろな活動に参加されているとのこと。勉強も大事ですが、人との関わりから得られるものも沢山あります。若いうちにいろいろな方との交流をされていれば、将来素晴らしい武器となると思います。勉強もその他の事も悔いなく頑張ってください。ありがとうございました。



◯2024年も残り一カ月を切りました。私にとって、壽崎育英財団奨学生に応募したことは大きな挑戦でした。理由は奨学生に選んでいただける人数はとても少なく、奨学生の条件も簡単ではなかったからです。応募する前の私は、積極的に新しいことに挑戦する性格ではありませんでした。しかし、もし奨学生の選んで頂けたら、より学業に専念できたり、交流会で新たな知見を得られ、いい経験になったりすると考えると、応募したい気持ちになりました。選んで頂いた後、お食事会があり、そこでいろいろな職業の方からの貴重なお話を聞き、今後自分が大切にしていくべきことを学べました。また、同じ奨学生の話を聞いて、日々勉学や研究に励んでいることを知り、私も将来の夢に向かって勉強や実習に一生懸命取り組みたいと決心することができました。同じ大学の友達以外と目標や取り組んでいることを共有したことがなかったので、食事会を通して知れたことが私はとても充実した時間になり、挑戦して良かったと思いました。特に同じ看護学生や医師を目指している方の普段取り組まれている活動や目標は興味深かったです。私は卒業したら、鹿児島県内に就職し、地域住民が住み慣れた地域でその人らしい生活ができるよう支援したいと考えているので、次の機会でこの目標をお話したいです。

年に2回開催しております、奨学生指導会はこの方がおっしゃるとおり、普段はお話する機会のない先生方からいろいろなお話を聞くことができます。実習や、試験で参加できない方もいらっしゃると思いますが是非1度参加していただきたいです。なかなか参加者が少なくなってきておりますので、積極的な参加をお待ちしております。ありがとうございました。



◯近況報告として、資格の取得とボランティア活動について報告いたします。私は、今月新たに内閣府認定の全日本マナー検定中級と文部省後援の秘書技能認定二級の合格いたしました。マナー検定中級では、以前受験した初級よりもさらに幅広く学ぶことができました。冠婚葬祭など今までに経験があまりない場でのマナーを学ぶことは楽しいと感じた半面難しくもありました。秘書技能検定では、秘書としての状況にあった正しい対応やビジネス文書の書き方などが出題されました。短期大学での授業で秘書実務や秘書学概論などを学習していたため授業で学んだことを十分に活かすことができました。今回取得した資格をこれからの人生に活かしていきたいです。
また今月から鹿児島の大学・短期大学に通う学生で構成されているFROLKIという団体に加入いたしました。この団体は外国にルーツも持つ子どもたちに、学習支援などを行う団体です。私は国際交流がしたい、誰かの役に立ちたいという思いから加入することを決めました。今月は、日本のお正月遊びを子どもたちに体験してもらう活動に参加しました。初めての参加のため緊張していますが、楽しみながら頑張りたいと思います。

資格取得おめでとうございます。今の学生さんはボランティア活動にも積極的に参加されて素晴らしいですね。社会人になってもその精神を忘れずにいてください。ありがとうございました。


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