令和7年1月30日
壽崎育英財団奨学生の皆様へ
理事長  米澤 房朝
 

先日ご紹介した分の続きです。
10月〜12月にかけて送っていただいた分からランダムにご紹介しておりますので、時期が前後しますが、ご了承下さいませ。尚冒頭の挨拶文は省略させていただいております。


◯11月に入り、今年も残すところあとわずかとなりました。
最近は急に寒くなり、慌てて冬服を引っ張り出しました。また風邪が流行り始めていますので、体を温かくして、体調管理をしっかり行いたいと思います。
では、近況報告をさせていただきます。
後期の授業が始まって1ヶ月が経過しました。
10月の始め頃と比べると、授業の理解が深まり、新しいことを学ぶことがますます楽しくなっています。特にプログラミングの授業では、教科書とそれに対応した動画を活用して予習を行っているため、1回の授業で教科書の1章分をほぼ理解しながら進められています。その結果、前回学習したことを応用して、新しい問題を解いていくことができ、このサイクルがとても楽しいです。現在所属しているゼミでも、1年後期から2年前期にかけてプログラミングを学んでいました。その経験が基礎となり、今の授業内容をしっかりと理解しながら学習できているので、繰り返し学ぶことの大切さを改めて実感しています。
原価計算の授業では、最初はどの数字をどのように計算すればよいのかを考えるのが難しかったです。しかし、教科書を使って予習・復習を続けることで、授業内容をスムーズに理解できるようになりました。1回の授業でほぼ全体を理解できるようになったため、プログラミングの授業と同様、予習・復習は大事だなと感じました。
11月上旬に日商PC検定(文書処理)2級を取得することができました。夏休みの頃から少しずつ勉強してきた努力が実り、無事合格できてとても嬉しいです。週1回、過去問を解いたり、先生に添削していただいたりして、「たぶん合格できるだろう」と感じるようになりました。しかし、本番では見たことのない問題が出題されたり、問題文が難しかったりして、焦る場面がありました。先生からも「本番は予想問題より難しいことが多い」と聞いていましたが、想像以上でした。それでも、ミスを減らすことを心がけ、気持ちを落ち着けて1つずつ丁寧に取り組んだ結果、ぎりぎりではありますが合格することができました。この経験を通して、コツコツと努力を積み重ねることの大切さや、本番でも焦らず行動することの重要性を改めて学びました。11月後半には学校の学祭があります。学生生活最後の学祭となるので、全力で楽しみたいと思います。

授業の理解度が高まり、勉強が楽しくなったとのご報告です。予習・復習、基本的なことが大切だと痛感されたようです。ありがとうございました。



◯先月、漢字検定2級を受験しました。嬉しいことに結果は合格でした。1回目受験した際は後7点と大変悔しい結果でした。2回目の受験ではありますが、喜ばしい結果となったので良かったです。大学2年生になって心理学についてさらに深く学ぶようになりました。心と身体は強く密接していると改めて知れました。話が少し変わってしまうのですが、キャリア形成におけるお手本にできる人は誰かという授業がありました。そして、その人との共通点や違う点を見つけました。共通点を考えてみると、自分もこのような人になれるかもしれないと自信を得ることもあります。そして、私が始めに考えた人はアインシュタインでした。次に山中伸弥教授を挙げました。アインシュタインは宇宙の理論である相対性理論を提唱した人物でした。私自身、宇宙について知ることが幼い頃から好きでした。神話を読むことや、中学の理科で宇宙に関して考えることは楽しかったです。アインシュタインが提唱した上記の理論がGPSにも使われていることにも感銘を受けました。
山中伸弥教授やアインシュタインは自分の知的好奇心を「努力という形で1つの成果として作り上げたこと」=誰にでも成し遂げることではないという点を尊敬しています。この講義を通して、私も成果を残し、誰かの役に立ちたいと改めて思いました。そして、さらに心理学を学ぶことが楽しくなりました。日々努力を重ねたいです。

漢字検定2級合格おめでとうございます。授業から感銘を受け、自分自身も成果を残し、人の役に立ちたいとお考えになられたようです。ありがとうございました。



◯9月の近況報告です。9月は初めて患者さんを受け持つ実習が二週間ありました。実習前から私が患者さんとコミュニケーションをうまくとれるのか適切な情報収集ができるかなどとても不安でした。そのため今までの既習知識を使えるように復習やまとめノートを作って学習を計画的に始めました。また、学校で清拭やバイタル測定の練習も行いました。患者さんを受け持たせていただくという感謝の気持ちと責任感をもって事前準備ができたと思います。しかし、実際に患者さんと初めてお会いした時は、私が緊張してしまい、挨拶はできましたが、その後会話が続かず、初めてコミュニケーションで悩みました。私が考えていたよりはコミュニケーションに課題があると感じ、会話のキャッチボールの仕方を、カンファレンスを通してチームで話し合いました。コミュニケーション面で私は自信をなくしてしまい、その後病室を訪れることが怖かったのですが、カンファレンスと通して私は対象に質問ばかりして、対象の言葉一つ一つに反応できていないことが分かったので、対象をもっと信じてお話しようと心がけました。また自分が欲しい情報を直接聞くのではなく、ケアやお話中に自然と会話に入れることを心がけました。そのような意識を持って接することで、実習最終日には「寂しい、本当にありがとう」とお礼を言ってくださり、二人で泣きました。今回の実習で対象とのコミュニケーションのコツを学び、看護のやりがいを感じました。三年次の実習も楽しみになり、より一層勉学に励みたいと思いました。

実習でコツをつかみ、やりがいを感じられるようになられたようです。次回の報告も楽しみです。ありがとうございました。



◯十一月の近況報告といたしましては、先月の二十日に鹿児島女子短期大学で紫苑祭が行われました。体育館のステージではサークル、軽音楽部による舞台発表やカラオケ大会などに加えて、鹿児島の伝統的な踊りであるおはら節やハヤン節などを踊り、鹿児島の魅力を発信する「ヤング踊り連Team鹿女短」の舞台発表もあり、どのステージもとても盛り上がっていました。また、講義室や食堂スペース、中庭では学生がたこ焼きやから揚げなどの模擬店の出店や、障害者の方が作ったかわいいパンやレザー生地のキーホルダーなどの素敵な商品販売も行われており、目移りがとまらず、思わずたくさん購入してしまいました。私自身も図書館ボランティアに参加し、当日は図書館でヒントをもとに本を探し出す「本の宝探しゲーム」というイベントを行いました。ゲームに使う本決めやヒントの作成、ゲームとは別に入口付近に設置する漫画の歴史に関する本の展示やポップ作り、ポスター作りなど、夏季休業中から少しずつ準備を進めてきた甲斐あって、多くの人に参加いただき、「楽しかった」「面白かった」など嬉しい感想を聞くことができました。司書になりたいと考えている私にとって本に携わった活動ができたこと、面識のなかった他学科の一年生や二年生と「図書館ボランティア」という活動を通して仲を深められたこと、そしてなによりもイベントが成功したことに対する達成感から「やってよかったな」と感じました。
また、十月十二日に「のんど!市電KOGOSHIMA焼酎のんべえコース」という企画にガイド役として参加しました。志学館大学から二人、鹿児島女子短期大学から二人の合計四人が二車両に分かれて、県外からの参加者総勢五十名に鹿児島市の原風景を車窓から見てもらうと共に、焼酎を飲んでいただきながら鹿児島の歴史についてクイズを交えながらガイドをしました。流れとしては、鹿児島駅から出発し、天文館通りを通り谷山駅まで向かった後に、ルートを変更し鹿児島中央駅前を通って鹿児島駅まで戻るコースとなっていました。事前に作成した原稿を持ちながら、マイクを片手に、ポイントごとに鹿児島の歴史をガイドし、時には場を繋ぐために、アドリブの話を付け足すなど臨機応変に対応しつつ約二時間半のガイドを最後までやりきることができました。市電から降りる際に「とても楽しかったよ」「また鹿児島に来たくなった」などと声をかけていただき、それまでの苦労が報われたように感じました。ガイドをするにあたり準備を進める内に、知らなかった鹿児島の歴史を自分自身も学ぶことができたことも企画に参加してよかったなと感じました。
将来の夢を「子どもたちの学びをサポートできる司書になりたい」と定め勉学に励んでおりますが、同時に「今しかできない経験」というものに対しても焦点をあて、より充実した学生生活を過ごしていきたいと考えています。

学園祭の様子、ボランティアに参加してよかったこと、充実した学生生活のご報告でした。今、を大切にさらに学生生活を充実させてください。ありがとうございました。



◯後期の授業が本格的に始まり、後期よりも忙しく右往左往しております。最近では、企業からのご依頼に取り組み、実際の仕事同様の事を行っております。取り組んで分かったのですが、デザインの中一つ一つに対しても意味を持たせ細かく考えながら制作しなければいけません。様々なパターンを作り、何にでも対応でき、使いやすいデザインを制作していこうと思います。また、プレゼンをするので、しっかりと考えをまとめ、採用していただけるように頑張りたいと思います。また、絵を描くことに熱が入り、最近ではずっと描くようになりました。様々な画材で書いてみたりしているのでとても楽しいです。私は画材など百円均一で購入しています。最近ではガラスペンやGペンといわれるペンを購入し、絵を描く事を楽しみながら描いています。絵一つに対してもスターリーをもたせ、キャラの設定など考えなければいけないのでとても難しいです。また自分はまだまだ画力や実力が足りないので、これからもっと勉強し、フリーでも仕事がもらえるように描いていきたいと思います。
最近、個展を開く方が多く、自分も開きたいと考えているので、いつも参考にさせていただいています。皆さん個性的で同じギャラリーで開いているにも関わらず、世界観や空間の見せ方が同じようなものがなく、どれもひきこまれるような個展ばかりでした。個展を開く際には、多くの作品を書き、貯めておかねばいけないので、毎日一枚は書けるようにしたいと思います。またその時に短編になってしまうかもしれないのですが、宇宙をテーマにした漫画制作をしたいと考えています。現状では、様々な絵師さんや漫画を描いている方々に質問し、少しずつですが形になってきています。これから構図や体の動きを練習していこうと思います。完成した時には、ぜひご覧していただきたいと思っていますので、その際には手紙と一緒に同封させていただきます。

個展が開ける日を楽しみにしたいます。ありがとうございました。



◯現在私は卒業研究として設計活動に取り組んでいます。
卒業設計は学部三年次までに行う講義での設計課題とはことなり、自ら設定した課題の解決に向けて取り組みます。私は地元である長崎県平戸市の潜伏キリシタン関連遺産が残る集落とその歴史の継承をテーマに計画を行っています。現在、世界中で様々な規模の争いの数を減らすべく私のできることを考えた結果、潜伏キリシタンに辿りつきました。彼らは禁教期に信仰の方法を偽装することで他宗教やそれを信仰する人々と共存していました。その思想、行動の過程に今日の社会で他者を尊重し、共に生きるためのヒントがあると考え、潜伏キリシタン史の継承を行うことにしました。自分で納得できる成果が得られるよう、期限まで精一杯取り組みます。

卒業研究のご報告でした。歴史から今の社会でのヒントを得られたようです。ありがとうございました。



◯近頃一気に冷え込みました。先日までは暦の上では冬に差し掛かっていたけれどまだまだ暖かさを感じる気温でした。しかしこの一週間ほどで街中を見渡すとマフラーやコートを身に付けている人が多くなっています。私もセーターやタートルネックの服を着る機会が増えました。冬の寒さはまだまだ続きますが、既に起きる事が難しく感じます。布団を出るのが億劫で、なかなか外へ出にくい時期です。後期になり、大学への慣れなのかは、徐々に出席をしない生徒が増えてきました。前期のような新鮮で緊張感が抜けていない頃が懐かしく、最近は自身の自由な時間に充てる人もしばしば。芸術系なので、制作を優先する場合が特に多いです、前期に比べ、課題のレベルが上がり。量よりも質な内容になってきました。ゼミでは進路相談の時間が取られ、来年度の卒業に向けて動き始めています。私は、短期大学を卒業した後、専攻科の方へ進みたいと思っているため、来年度の試験に向けて制作を進めていきます。一年前は、短大卒業後、編入試験や就職をして、新しい場所へ行き、刺激を受けたいと考えていました。しかし、大分で新たな出会いや繋がりが出来た事で、それを大事にしたいと思うようになりました。七月に参加したボランティアをきっかけに会社やクリエイターの方々と繋がりが出来、十一月に行われた耶馬渓のイベントにスタッフとして参加させていただきました。ボランティアをきっかけに企画、運営に携わる方に雇われ、県内外のイベントに参加する機会が増えました。そのおかげで、今まで知らなかった大分の土地へ踏み出す事も増え、様々な人と出会い、刺激を沢山受けています。この経験から大事なことは行動力や積極性だと思い、どんな環境でもが自分がアクションを起こす事でその後が変わるのだと思います。大分にいる時間はまだまだあるので、今後沢山の人と話、新たな発見をしていきます。

一つの事をきっかけに、刺激を受け、考え方も変わったとのご報告です。いつも人との繋がりを大事に充実した学生生活が送れるようお祈り申し上げます。ありがとうございました。


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