令和6年11月30日 |
壽崎育英財団奨学生の皆様へ |
理事長 米澤 房朝 |
早いもので今年も残りわずかとなり、やがて12月を迎えようとしています。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
前回でご紹介できなかった分を載せております。
◯拝啓
9月も奨学金のご支援を頂き、誠にありがとうございます。日毎に秋の気配を感じる今日この頃、皆様お変りありませんでしょうか。9月の近況報告をさせていただきます。
当初、8月29日と9月1日に参加が予定されていた保健業務インターンシップは台風の影響により中止になり、参加することができませんでした。しかし、それ以外にも8月は期末考査、9月初旬は2回目の実習に向けた事前課題、事前学習を頑張ってきました。8月後半に試験の結果が出て、無事に単位を全て取ることができ、安心しました。また、試験の結果を踏まえたアドバイザー教員との面談では、前期の反省と改善策を考えました。9月の実習に向けた事前学習では、夏休み期間に行う可能性のあるケアの練習をしに学校へ行ったり、自分の行く病棟の特徴や主な疾患等について調べ、情報をまとめたりしました。前回の実習とは異なり、患者さんを受け持つため、より責任感を持ちつつ、対象のことを知ろうとする姿勢、ニーズに気づけるように観察することを意識して取り組みたいと思います。話は変わりますが、最近また一つ頑張りたいと思うことが増えました。それは英語です。バイトで外国人の方に接客をすることがあったり、道でバスの乗り方を聞かれたりと英語が必要となる機会が増えてきました。しかし。なかなかすぐに伝えたいことを英語にすることができず、力になれない悔しさを感じました。そのため、ある程度の日常会話をできるくらい、英語でのコミュニケーション力を身につけたいと思いました。秋の気配が漂い始める季節の変わり目、どうぞご自愛ください。
敬具
この方しっかりと前回の反省を踏まえて、課題を自分に課し取り組んでいこうとされる姿、素晴らしいです。また英語を学びたいとのお考え。きっといろんな事をしっかり吸収されご自分のものにされるのでしょう。ありがとうございました。
◯拝啓 秋晴の候、理事長様はじめ壽崎育英財団の皆様におかれましては、益々ご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます。今月もご支援を頂きましてありがとうございます。
今月の近況報告をさせていただきます。8月中旬から二週間の保育所実習がありました。今回は主に三歳以上児の保育でした。三歳以上児は、自分のことは自分でできる子どもが多く、保育者は一人ひとりの発達段階をしっかり把握し、どのくらい援助が必要なのかを考えながら関わることが大切だと感じました。年長になると自分で考えて行動することができるようになり、友達とトラブルになった時には、言葉で気持ちを伝えて、子どもだけで解決することができていました。今回の担当保育は、年長クラスでゲーム遊びを行いました。ルールや約束事が多い遊びでしたが、全体を見ながらスムーズに進めることができたと思います。ゲームなので、悔しくて涙を流す子どももいましたが。子どもの気持ちを受け止めて共感することで、気持ちを切り替えてまた参加することができるようになるとわかりました。全体的に前回よりも様々な点を改善でき。良い保育ができたのではないかと思います。反省としては、子どもがすぐに理解できる言葉をもっと知っておかないといけないと思いました。全員が分かる言葉を使わないと、理解できた子どもと理解できない子どもがいて、楽しさが伝わりにくくなることがわかりました。今回の反省点を改善するために、再度実習の振り返りを行い、考えようと思います。九月の中旬からは、二週間施設実習があります。現在はその施設実習に向け、準備を進めているところです。私が実習を行う施設は、障害のある子どもが入所していて、十八歳までの子どもがいます。今まで小学生以上の子どもと関わる機会がなかったため、とても不安ですが、一人ひとりと丁寧に関わっていきたいと思います。子どもたちにとって、それぞれどのような支援が必要なのか考えながら取り組んでいきたいと思います。九月末からは後期の授業が始まります。学生生活も残り少なくなってきました。これまで通り勉学に励みながら就職活動も行わないといけないため、大変だとは思いますが、充実させられるようにしたいです。立派な保育教諭になるために、体調に気を付けながら頑張ります。最後になりましたが、時節柄ご自愛ください。
敬具
この方いつも実習での反省をしっかりなさり、必ず次回に活かされています。真摯に物事に取り組む姿勢に感心させられます。きっと素晴らしい保育教諭になられ活躍されることでしょう。また次回の報告も楽しみしています。ありがとうございました。
◯拝啓 夏を思わせるような暑い日が続いておりますが、理事長様はじめ壽崎育英財団の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。今月も奨学金のご支援をいただきありがとうございます。
九月の近況報告として、夏季休業中に体験したことについて書かせていただきます。初めに黎明館で開催されていた「動く浮世絵展」の一日インターンシップに参加しました。内容といたしましては、主に会場の入口でチケットの半券もぎり、会場内見回り、会場内にあるミニゲームコーナーの監視、グッズ販売の4つの仕事を体験しました。中でも私が最もやりがいを感じたのはチケットの半券もぎりです。会場は入口と出口が隣接していたため、入口に立っているとお客様の表情をよく見ることができました。お客様の会場内に入る前のワクワクした表情や出口で見せてくださる満足げな表情が「よし、頑張ろう」と自分自身を鼓舞するエネルギーになっていました。一日のインターンシップを通して、人と直に接する仕事の魅力に気づくことができました。今回の経験をこれから先の進路を確定していく中や就職活動時に活かしていきたいと感じました。
次に、私が所属している「観光研究サークル」の活動の一環としてキャニオニングを体験しました。観光研究サークルでは、垂水市の協力のもと学生が実際に体験したことをSNSに投稿し、垂水市の良さを発信していくという活動をしており、今回のキャニオニング体験もそのうちの1つでした。猿ケ城渓谷でのキャニオニングは、自然の岩を滑り降りたり、ジャンプしたり、時にはロープで降りてみたりとスリル満点のアクティビティでした。時に、先日の台風10号による大雨の影響で一時的にできたという岩から勢いよく流れる凄まじい水を体全体で体感した時は、自然の美しさや力強さをより深く感じることができました。また、周りの美しい風景や水の冷たさに触れたことで、普段では味わうことのできない爽快感を感じることができました。キャニオニングを体験して、垂水市の良さをまた一つ見つけることができたと同時に、引率の先生方や先輩方、同級生とも仲を深める良い機会となったことで、この夏一番の思い出となりました。これからも積極的にサークル活動に参加し、垂水市の良いところをたくさんの人にPRしていきたいと考えています。また、九月二十四日からは後期の講義も始まるため、引き続き勉学にも励もうと思います。以上で近況報告とさせていただきます。
敬具
この夏のインターンシップで経験したこと、感じたことの報告いただきました。経験を通していろいろ考え、理解が深まったようです。これからの進路を考える上での良い経験になられたようです。ありがとうございました。
◯拝啓 初秋の候、貴団体ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。今月分の奨学金もありがたく使わせていただきます。それでは、近況報告とさせていただきます。
私の所属する、短大の学科では、夏に5日間のインターンシップがあります。私はみやざきインターンシップNAVI主催の「キャリアコンパス」(複数企業インターンシップ)に参加しました。このプログラムは5日間で3社のオープンカンパニーに参加できるようなプログラムです。予定では3社でしたが、台風の影響により「株式会社教育情報サービス」と「清本鉄工株式会社」の2社のオープンカンパニーに参加しました。
株式会社教育情報サービスではeラーニングシステムを用いて、世界中の子どもたちに学びを提供している会社です。一番驚いたのは、途上国では教材が少なく、充実していないということです。試験の過去問も、問題と答えしか載っておらず、解説がありません。株式会社教育情報システムでは、このような途上国の教育問題を解決すべく、eラーニングシステムで教材を提供しています。今回のオープンカンパニーでは、社員の方からお話を聞けただけでなく、実際にオリジナルの教材を作りました。実際に作ってみて、思ったより地道な作業で驚きました。働くということを直に体験でき、とても良い経験になりました。
2社目の清本鉄工株式会社は、キャンディー製造機や船のいかりなど、鉄を使った様々な製品を作っている会社です。今回のオープンカンパニーでは韓国清本株式会社の方とお話する機会をいただけました。韓国と日本の働き方の価値観の違いや韓国のキャンディーを日本の機械が作っているということにとても驚きました。また、海外に関わる企業で働くためにはTOEIC770点以上が必要であること、自分の強みを把握し伸ばすことの大切さなど多くのアドバイスを頂くことができました。これらの貴重な体験から学んだことを残りの学生生活でしっかりと活かしていこうと思います。残暑厳しき折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
敬具
この方も夏の間にインターンシップを経験し2社働かれたとのこと。そこでの経験をもとに今後の学生生活に活かしていきたいとのご感想です。強み、弱みをしっかり把握することで、また新たな発見につながってくるかと思います。ありがとうございました。
◯拝啓 九月とはいえいまだ夏を思わせる暑い毎日ですが、理事長様はじめ壽崎育英財団の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。今月もご支援をいただきまして誠にありがとうございます。
さて、八月中旬のお盆には郷土料理を作りました。母親がよく作ってくれていた煮しめを今回は少し良い干しシイタケでだしをとって作ってみたところ、いつもとは一味違う深い味わいが感じられました。いつも作ってくれている母親に自分が作ったものを食べてもらうのはすごく緊張しましたが、いつも以上に美味しいと喜んでもらえてほっとしました、そして、この経験を通して、食材の質が料理に与える影響の大きさを改めて実感できましたし、郷土料理の大切さやその伝統を守り続ける意義を再認識しました。昔ながらの料理をこうやって今も自分が作って食べられているのは、これまでこの伝統を守りつないできた人たちがいたからこそだと感じます。自分もその一員としてこれからもこの歴史や文化を次の世代へとつないでいけるように努めたいと思いました。
そして、八月下旬にあった台風10号では大きな被害があり、断水と停電が発生しました。幸いにも一日で回復しましたが、その間はずっと不安でした。冷蔵庫が使えず電気のない生活が続く中、特に水道が使えないことが大きな問題でした。手洗いや料理も困難で普段の生活のありがたさを実感しました。しかし、カセットコンロと備蓄していたペットボトルの水があり、それが役に立ちました。母は阪神・淡路大震災を経験しており、その際の教訓や備えが今回の困難を乗り越える大きな力となりました。母の対応力に感謝する一方で自分の災害への危機感のなさ、緊急時の知識や準備が不足していたことを痛感しました。この経験を通じて、災害時の対応についてもっと学び実践的な準備を整えていく必要があると強く感じました。九月二十四日から後期の授業が再開するので、より一層勉学に励んでまいります。暑さ厳しい折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申しあげます。
敬具
料理を作ったことから、食材の大切さや郷土料理にたいするお考え。台風で停電などの被害を受けたことから、災害への備えの大切さや、備え不足な点にもしっかり気がつかれ、常になにかしらの学びを得られています。日々の姿勢が素晴らしい方だと思います。ありがとうございました。
◯拝啓 酷暑の候、貴財団におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、8月の近況報告についてご報告します。
以前よりご報告しておりましたME1種の試験結果が8月に届き、無事に合格することができました。ME1種は難易度が高く、医療と工学に携わる者としての専門的な知識が求められる試験ですので、この合格は自分にとって大きな達成感を感じています。試験に臨むまでの日々は、学業と研究の両立に苦労することもありましたが、その中で多くのことを学び、成長することができました。
合格の報告を研究所の教授に伝えたところ、ME1の難易度をよく理解している教授が、いつもは厳しい指導のなかで見せることのない笑顔を見せ、「よくやった」とお褒めの言葉をいただきました。教授のその言葉に、これまでの努力が報われたように感じ、より一層の励みとなりました。さらに、ME1種の試験合格後、卒業研究もひと段落つき、就職活動をスタートさせました。8月には、臨床工学技士として働くことを目指す病院の見学に2つ参加いたしました。病院見学では、昨年経験した病院実習とは異なる就職の視点から医療現場を観察することができました。さらに、見学先の病院では、現場の技士の方々から就活について直接アドバイスをいただくこともでき、就職に向けた準備がより現実的なものとなっております。また、就職活動の中では、自分が臨床工学技士としてどのような専門分野に携わりたいのか、どのようなスキルを磨くべきかといった具体的な目標が見えてきました。今後は、これらの見学や教授からの指導を踏まえ、自分の進路をより明確に定めていきたいと思っております。これからも引き続き就職活動を進め、臨床工学技士としての技術や知識を深めるとともに、社会に貢献できる存在になれるよう努力してまいります。
以上簡単ではありますが、近況報告とさせていただきます。
敬具
試験合格、まずはおめでとうございます。難易度の高い試験をクリアされ自分の自信につながったとのこと。その自信をもって就職活動もきっとうまくいくことでしょう。また嬉しいご報告お待ちしております。ありがとうございました。
◯拝啓 秋風の候、理事長様をはじめ壽崎育英財団の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。今月も奨学金を支援していただき、誠にありがとうございます。
ここで私の近況をご報告いたします。先月末に、宮崎県教員採用試験の合格通知が届き、来年度より宮崎県の小学校教諭として勤務させていただく運びとなりました。私は子どもたちの「生きる力」を育むことのできる教員になりたいと強く感じています。新型コロナウィルス感染症の流行により、私たちの生活が大きく変わったように、これからの社会も目まぐるしく変化していくことと思います。そんな未来で、子どもたちが「生きる力」をもち、絶えず学び、考え続ける姿勢を身に付けられるよう、私自身も精一杯努力していく所存です。そのためにも、まずは自己研鑽を重ねて参ります。
奨学金をいただけていることに感謝し、今後も一層努力して参ります。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
敬具
これまた嬉しいご報告をいただきました。小学校教員として来年度より勤務されるとのこと。しっかりとご自身の理想とする姿もお持ちで、素晴らしい方です。きっと子どもたちへ「生きる力」を与えられる先生になられることでしょう。また残りの学生生活もしっかりと悔いのないようお過ごし下さい。ありがとうございました。
◯拝啓 九月とはいえ、まだ夏を思わせる暑い毎日です。理事長様はじめ、壽崎育英財団の皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。今月も奨学金のご支援をいただきありがとうございます。
八月末に前期の成績が発表されました。どの科目もテストが難しかったため、正直単位が全て取得できているか分かりませんでしたが、全て取得できていました。また学年で五位という成績を修められていて、十位以内を目指していた私にとっては嬉しい結果となりました。後期は、さらに上を目指してGPAも上がるように日々の勉強を頑張りたいと思います。実習にも必要な単位を全て取得できたため、私は九月の第二週から二週間の期間の実習に行くことが決りました。初めて患者さんを受持ち、必要だと考えられるケアを自分自身で実行できるため、私は少し楽しみです。今まで座学やグループワークを通して、学んだことを生かして、自分の成長へとつなげたり、課題を見つけて改善したりする充実した機会にしたいです。そのために、夏休み中の現在、自主的に学校の技術室へ行き、ケアの練習をしています。一人では難しいため、友人に患者さん役をしてもらって血圧測定や清拭などを実践しています。この練習内容はあくまで、私が想定したケアなので、実際の患者さんには、その患者さんのためのケアを考えて、寄り添えるようにしたいです。
私は「新たな挑戦」として、体力つくりを始めました。中学と高校では運動部に所属していましたが、卒業後運動をする機会がなくなりました。看護師は体力を必要としたり、健康で丈夫な体にしたりするために、時間に余裕のある今、始めました。昼間は暑く、朝に汗をかきたくないため、夜に走っています。最初は500メートルほど軽く走っただけで足が痛くなり、歩いてしまいましたが、何日か続けるうちに1.5キロ走れるようになりました。雨の日や疲れている日は、自宅で腹筋や背筋、体幹トレーニングなどをして調整しています。今のところ運動はほぼ毎日続けられているので、今後も取り組んでいきたいです。
私の夏休みは終わりに近づいてきました。夏休み中はバイトをしたり、県外に旅行に行ったり、運動を始めたりして充実した日々を過ごすことができました。十分エネルギーチャージができたので、これからの忙しい実習を精一杯頑張りたいと思います。
まだ暑さが続きますが、皆様お身体に気をつけてお過ごし下さい。ご自愛のほどお祈り申し上げます。
敬具
前期の成績が学年で五位。十位以内を目指していたとのことですが、更に上位の成績を修められたようです。夏休みも有意義にお過ごしになられたようで、また後期からの勉強でもしっかりと目標を持たれ取り組まれることでしょう。ありがとうございました。
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