令和6年11月18日
壽崎育英財団奨学生の皆様へ
理事長  米澤 房朝
 

11月も半ばを過ぎ少しは朝、夕寒くなってまいりましたが、お変りなくお過ごしでしょうか。ここ数カ月奨学生の皆様からいただいた近況報告ができなくすみませんでした。また少しずつ紹介させていただきます。よろしくお願いします。

◯拝啓、爽秋の候、理事長様はじめ壽崎育英財団の皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。今月も給付奨学金のご支援をいただきありがとうございます。ご厚情深くお礼申し上げます。
夏期休暇も終わり、後期の授業が始まりました。夏期休暇中はアルバイトに力を入れました。その成果もあり、アルバイト先の保育園を就職希望の第一候補にすることを決定しました。就職試験の予定は十一月です。夏期休暇での貴重な経験が自分の将来を見つめる良いきっかけとなりました。
後期の授業は主に最後の実習に向けた準備と卒業論文の執筆となります。最後の実習は特別支援学校での境域実習で、今月末から二週間行います。特別支援学校の教員免許取得のための行うものであり、自分自身初めての学校での実習です。就職を希望している園が障害児保育にも力を入れているため、この学びは将来の自分に大きな影響を与えるものになるのではないかと考えています。この実習のため、現在は模擬授業を行ったり、事前学修を通して準備を進めています。卒業論文についても調査を進めながら執筆しています。私の論文テーマであるマーチングは、先行研究も多くないため、なかなか進まない時もありますが、その分新たな学びを得ることもあり、有意義な時間となっています。引き続き積極的に取り組んでいきます。
少しずつ涼しい風を感じる季節となりました。しかし日中は気温が上昇することも多く、体調を崩しやすい温度差です。実習を控えているために、体調管理をしながら過ごしていきたいと思います。最後になりましたが、時節柄くれぐれもご自愛ください。
敬具


卒業を控え最後の実習に臨まれるお方のご報告。後期に入りあと半年ラストスパートです。しっかり準備なされて実習に入られるようですので、後悔にないようにしっかりお過ごし下さい。ありがとうございました。



◯拝啓 理事長様
突然で申し訳ないのですが、まず謝罪から始めさせていただきます。4月からの5カ月の間私は手紙を出し忘れていました。奨学生として援助していただいている身でありながら、自身の務めを果たしていなかったことを心から申し訳ないと思いますし、とても恥ずかしいことだと思います。これから1人の人間として生きていく上で約束事を守れないような人にはなりたくないと思います。これまで送ることができていなかった分は取返しがつきませんが、今後お手紙を続けていきます。大変申し訳ありませんでした。
日記からの抜粋になのですが、4月からの経過を書かせていただきます。
4月には1年生が入学して新たな学年のスタートを感じました。入学から1年も経ったことに実感が湧きませんでした。中旬には妹が15歳の誕生日を迎え、もう15歳になったのかと思いました。月日の流れがとても早く感じられました。
5月には成人式の前撮りがありました。父が写真で生計を立てているので、父が写真をとってくれました。これまで沢山の成人の前撮りを手伝ってきましたが、やっぱり自分の立つ場所が変わるだけであんなにも違うのですね。晴れた日に良い写真が撮れました。20歳の誕生日を友人に祝ってもらい嬉しいことだらけの月でした。
6月には薬理学という科目が始まり、苦戦しながら勉強に取り組みました。語尾が同じようなものが多く、とても苦手です。7月はテストの月でした。1年生の時も大変でしたが2年生ではさらに専門性が高まり、毎回ドキドキしながらテストの合否を確認しました。無事合格することができ、夏休みに入りました。
7月中旬から8月上旬はアルバイトに明け暮れました。8月にどうしても山口県まで旅行に行きたかったので、ほぼ毎日アルバイトをしました。色々な人と関われるのでアルバイトが嫌いではありませんが、日曜日のお昼頃は辞めたいと思うくり忙しいです。8月下旬に山口県に行って秋芳洞へ行きました。自然は心を綺麗にしてくれる気がします。9月2日から2学期が始まりました。養護教諭の授業が始まり、気合を入れてオンライン授業を受けました。担当してくださった先生の言葉で印象的だったのは「自分の感情を十分に受容してくれる体験が自己主張の前提だ」という趣旨のものです。感情の受容を行うには、相手を分かろうとすることが必要だそうです。当たり前のことですが、自分が最後に人と向き合って相手を分かろうと努力したのはいつだろうと考えると重くのしかかってくるようでした。9月中旬は友人の誕生日が多く、明るい雰囲気を感じました。毎年祝い合える友人がいることが本当に幸せだと思います。9月下旬は看護科目に苦しみました。なかなか自分の中で納得のいく道すじが思いつかず、疾病の理解の難しさを実感しています。今後1番使っていく知識なの噛み砕いて自分のものにしていこうと思います。
お手紙ながながと書いてしまい申し訳ありません。私の周りではマイコプラズマ肺炎が流行しています。少しずつ気温も下がっていることもありますので、お体に気をつけてお過ごし下さい。
敬具


近況報告を忘れていたようで、4月からの報告をいただきました。月に1回手紙を書くとこにより自分を振り返ることもでき、いろいろなことが見えてくると思います。また来月からの報告を楽しみにお待ちしております。ありがとうございました。



◯拝啓 爽やかな秋風を少しずつ感じるこの頃、理事長様およびに壽崎育英財団の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。また、九月分の奨学金ありがとうございました。
近況報告といたしましては、最近やっとパソコンを買うことができました。買ったことにより、できる事の幅が広がったので、これから先の制作に役立てていこうと思います。また、今まで学校で作業を終わらせてしまっていたため、急ぐことが前提になってしまっていたのですが、これからは様々な資料やゆっくりと考える事により今までよりもさらにデザインの事について学ぶことができ、さらに自分の活動の幅も広げる事ができるので頑張っていきたいと思います。
夏期休み後半に私が行った事は、集中講義を二つ受けました。最初に受けたのは「近代デザイン史」というのを受けました。建築デザインや椅子など細かな装飾について学びました。その物がどう作られたのか、背景には何があるのかを学び、新しく得るものがありました。内容は難しく、すべてを理解することはできませんでしたが、建築物の様々な模様や形は見ているだけでも楽しかったです。次に受けましたのは、「デザイン特講」という写真の基礎や知識を学びました。写真を撮るのは好きで、特に空に写真をよく撮っており、今回の授業でも一眼レフカメラを使い、空を撮影しました。また、ストリートスナップという街中で声をかけ写真を撮影させていただくという活動もしました。私はなかなか声をかける事ができませんでしたが、最終的に4組の方々に撮らせていただく事ができました。この活動では、写真について学ぶとともに人とのコミュニケーションの取り方など改めて学ぶ事ができました。この授業を受け、本当にカメラが欲しいと思った時でもありました。この夏期休みで様々な事を学ぶ事ができました。また、後期の履修登録が始まり、講義が始まるので心を入れ替え頑張っていきたいと思います。卒業制作も開始するので、すこしずつ準備していきたいと考えています。さらに個展を開きたいと思っているのでそちらも進めていきといと思います。また最近バイトを始め、新しいことばかりなので、一つずつこなしていきたいと思います。

敬具

夏期休み中に有意義な時間を過ごされたとのご報告。集中講義を受けたことにより、新たな学びを得ることができたようです。後期も今の調子で新しいことにチャレンジしていってください。また報告が楽しみです。ありがとうございました。



◯拝啓 残暑が厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。今月も温かいご支援をいただきまして、ありがとうございます。
この夏、私は大学の集中講義で和声アナリーゼの授業を受講しました。リストやエルガーの作品を題材に、和声の移り変わりや旋律の音の使われ方から、楽曲全体の構造まで幅広い視点で分析を行いました。この講義を通じて、作曲家が曲を書いた当時の視点に立って作品を見つめ直すことができ、音楽が非常に緻密に構築されていることに気づきました。これまで以上に楽譜を深く理解できるようになり、音楽の知識が格段に深まったと実感しています。後期を和声アナリーゼの続きがあるので今からとても楽しみです。また今月からは練習方法を見直しました。これまでは1日の練習時間や成果に縛られ、モチベーションが上がらないまま練習に取り組むことが多くありました。しかし。今は長期的な視点に立って練習するよう心がけています。1日で大きな成果を求めるのではなく。効果を実感できる練習を中心に据え、楽器を吹く楽しさを再発見することを優先しています。このアプローチが本番でのびのびと演奏する表現力の向上につながることを期待しながら日々の練習を充実させています。
先週の土曜日には、母校の高校の同窓会で演奏する機会がありました。過去の卒業生や先生方と交流する場もあり、高校時代から成長した姿をお見せできたと思います。また、現役の吹奏楽部の生徒と一緒に演奏することもでき、たくさんのパワーをもらいました。今月は大きな本番が2つ近づいており、日を追うごとに緊張感が増してい季節の変わり目でございますが、ご健康に留意され、どうぞお健やかにお過ごしください。今月もありがとうございました。

敬具

集中講義を受講することにより、これまで以上に楽譜を深く理解できるようになり、知識が格段に向上したと実感されたとのこと。練習方法も見直し、長期的な視点でみることにより充実させていらっしゃるとのこと。日々錯誤しながら物事に取り組んでおられ感心させられます。ありがとうございました。


◯拝啓 晴れやかな秋空が広がる季節となりました。理事長はじめ、壽崎育英財団の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
今月もご支援をいただきまして誠にありがとうございます。さて、夏季休業が終わり九月下旬から後期の講義が始まりました。前期と比べて、後期は調理実習やレポートが増え実験の準備にも時間がかかるため時間をうまく管理することの大切さを強く感じています。そして、応用栄養学実習では月齢別に適した離乳食について学びました。ビデオ教材を用いて赤ちゃんの成長に応じた食事の工夫や食材の選び方について理解を深めることができました。また実際に離乳食を作る実習も行いました。下ごしらえから調理のすべての工程を経験することで栄養をしっかり考えながら赤ちゃんが安全に食べやすいように作ることの大切さを学びました。特に、味つけは大人の食事とは違い、赤ちゃんの消化に優しい薄味にする必要がありました。この実習を通して家庭での食事作りが子どもの成長にどれほど大きな影響を与えるのかを改めて感じました。後期も引き続き栄養学の知識だけでなく、実際に役立つスキルも学びたいと考えています。栄養だけでなく将来現場で使える技術や心構えをこの期間に身につけることが目標です。これからも支援していただいた奨学金を活かして充実した学びを得られるように努力していきます。秋冷の折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具

後期の講義が始まり、時間管理が大切だと実感されているようです。その中でしっかとご自分の後期の目標を明確にされておられます。後期の成長が楽しみな方です。ありがとうございました。。


◯拝啓 心地よい秋日和が続くこの頃、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申しあげます。
さて、9月の近況報告です。交付式の際にほうこく致しました、イタリアの建築学生とのワークショップへ今月初めより参加致しました。9月4日より3週間、イタリア・フィレンツェ大学にて臨みました。このワークショップへの参加が決まった4月よりコミュニケーションのための英語を勉強していました。始まるまでは上達の実感はありませんでしたが、この期間中は全く問題が無く、そこでの勉強の成果を感じました。また今年の2月に同様のワークショップが日本で催された際には、言葉によるコミュニケーションが取れずとも、絵で、簡単なジェスチャーで、建築用アプリケーションソフトウエアで、伝え合うことが出来ていました。今回、あちらの学生と専門的なコミュニケーションに関して多少問題はありましたが。前回よりもつつがなくこなすことが出来ました。また、ワークショップ修了後はイタリア各地を、周りました。歴史が深く、建物から感じられる歴史も日本とは一線を画すものでした。構造、デザイン、建築法など、何においても建築的な面で大きな衝撃を受けました。今回の旅で得たものは、海外で生活する経験・他国の同専攻学生との交流・歴史的建築物の実視など様々ありますが、特にためになったことは「実行してみる」ということです。英語の勉強の成果は、実際に生活することで感じることが出来ました。頭で理解することも大事ですが、実際に行動することの重さを実感しました。これらは社会に貢献できる人材となるための貴重な経験と感じております。末筆ながら皆様のご健康がまもられますよう心よりお祈り申し上げます。
敬具

貴重な経験をされた報告をいただきました。「実行してみる」経験に勝るものなし!まずはやってみよう!何事の経験です。ありがとうございました。


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