令和3年8月30日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

オリンピックが終わってのテレビは九州の大雨情報です。被害が最小。そして人の命が無事であることを祈るばかりです。ホームページ記載が7月分で今まで2回。今から3〜4回になるでしょう。今からは学生の手紙の書き写し、この奨学生さん1ヶ月どんな想いがこの報告なのだろうか、など考えながら書き写します。楽しいです。勉強になります。

では最初の奨学生の方から始めましょう。最初の方は短大1年生の方です。学生生活が1人身になり苦労していますが、学校では自分の好きなことをやれる大学に入学して学校に行くのが楽しい毎日のようです。では、

○この度は奨学生として採用していただきありがとうございます。採用のお知らせをいただいたときは、うれしい気持ちと同時にこれからもっと頑張ろうと少し応援されるような気持ちになりました。初めてのお手紙で少し緊張していますが、奨学生として採用をいただいたことへの感謝と近況報告を精一杯お伝えできたらと思います。近況報告ですが、私が宮崎から鹿児島へ来て、今の短期大学へ入学してから3カ月近くが経ちました。しかし1人暮らしの家事も課題の取り組み方もまだ慣れないことばかりで模索してばかりの毎日です。例えば夕食を作れない日が続いて夕食がカップラーメンの日が続いたり、甘いものばかり食べてしまったり、栄養に偏りのあるものを食べてしまいがちになります。授業も短期大学なので、授業数が多く休憩する暇もないような日々を送っています。朝の9時から夕方6時まで授業があり、私は主にデザインコースでドレス制作や陶芸、パソコンを使ってグラフィックデザインなどを学んでいるので、ほとんどの授業が実習で行われています。しかし自分の好きなこと、やってみたいことをとことん追求できているので、これまでにないくらい一時間、一週間が充実しています。また同じコースでの仲間もでき、毎日忙しくても互いに励まし合いながら笑顔の絶えない学校生活を送っています。休日はアルバイトもしていて、学校の違う先輩や同輩の色々な話を聞きながらお仕事に励んでいるので、とても良い経験をしています。この3カ月近く一日一日が濃く忙しい毎日を送っていますが、出会えた人たちがたくさん励ましをくれたり、時に笑い合ったり、どんな時よりも楽しい毎日を送っています。そして今は自分のことで精一杯かもしれないけれど、いつかは現在学校で学んでいることを生かして見た人を笑顔にできるようなドレスやグラフィックデザインなどの作品をつくれるようになりたいと思っています。
とおっしゃっておられます。

入学して3カ月短期大学最初は心配しましたが、段々頼もしい大学生になりファッション専門店の方はこの方に相談してお客様から喜ばれ、お客様が増えます。ありがとうございました。


次の方は大学対抗法律討論大会という誠に難しい大会を成功させたお話です。では、

○志学館大学法学部法律学科3年増田心です。暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。昨年に引き続き奨学生として採用してくださりありがとうございます。頂いた奨学金は大切に使わせていただきます。早速ですが7月の近況報告をさせていただきます。私は7月のサークルでオンラインの大学対抗法律討論大会に参加しました。昨年12月にも開催されたこの大会ですが今回の大会では討論を行う前にテーマとなる判例に関連する学説についての報告を各ゼミが1つずつ発表する場が設けられました。また私にとってもサークル引退前、最後の大会となりました。6月頃から準備が始まり、私が所属するサークルはテーマとなる判例及び関連する判例についての報告をすることになりました。その中で私は関連する判例についての報告を担当しました。判例を読むのも初めてで最初はとても難しく本番当日に発表をすることが出来るのかと不安な気持ちもありました。ですが顧問の先生やサークルのメンバーからのアドバイスを基に何度も作り直しをして、本番当日の発表まで質問の検討などをしました。本番当日は討論を行う中で準備してきたことを十分に発揮することが出来ませんでした。最後の大会だったので悔しい思いもありますが、気持ちを切り替えて公務員試験の勉強により一層励もうと思います。大学の授業でも4月から進路に向けたプログラムが始まりました。自己分析や性格診断SPIテストなどを通して自分で分からなかった特性などを知り、自分を見つめ直すきっかけの1つになっています。また6月19日には企業の合同説明会に参加し、知っている企業がどんな事業をしているのかということや全く知らなかった企業について理解することができたので、とても良い経験となりました。8月はいくつかの企業のインターンシップに参加します。このインターンシップを通して様々なことを吸収し、自分自身をより成長させる月にしたいと考えています。以上で7月の近況報告を終わります。

とおっしゃっておられます。
この方の報告の需要を採用試験で試験官に心の底からの話、失敗の話も申し上げて下さい。きっと合格します。私には難しいお話ですが、勉強させて頂きました。ありがとうございました。


次の方現在の研究が大学院で続けられる。世界に冠たる研究でありますように成果で世界中が喜びますよう祈ります。

○研究室に配属され、自分のテーマとして研究を始めて早くも3ヶ月が過ぎました。はじめは、何をするにも先輩に尋ねながら、教えてもらいながらだったのが、今では自分で考えて様々な実験を行うことができ、日々の研究生活に非常にやりがいを感じています。先日大学院入学試験の合格発表もあり、来年以降も継続して現在の研究室で学べることが決定しました。今はまだデータが十分に揃っていないため、もう少し先の話にはなりますが、学会での発表などを通して全国の研究者や学生の研究内容、考え方に触れられる機会が今後出てくることを思うと、高揚と焦燥で研究に対して前のめりになってしまいそうになります。しかしそうした機会に向けて今はとにかくインプットの時期だと自分で考えているため研究テーマに関する論文を読むことや、先生や先輩方とのディスカッションを通して知識や思考力を養うことに注力しています。生活面についても、研究室という毎日通う場所があることで一定のリズムを確立し、心身ともに健康に過ごしています。特に早起きが習慣になったことで朝の時間に余裕が生まれ、しっかりとスイッチを入れてから1日をスタートできるため実験のような手を動かす作業も、頭を使うデスクワークも集中して取り組むことができています。研究室と家の往復の毎日ですが、ここまで研究に没頭できるのも寿崎育英財団奨学金を頂いているからであると日々感謝の気持ちを忘れずに過ごしております。今後も奨学生にふさわしい学業への姿勢であるよう努めたと思います。以上簡単ではありますが、近況報告とさせていただきます。

との近況報告でございました。
どうぞ日本はおろか世界の人たちから喜ばれる研究成果でありますこと只々お祈りするばかりです。ありがとうございます。


次の方の近況報告は約2年間です。ご自身の目標を留学と決めたもののコロナ禍で留学中止などのお話です。では、

○こんにちは。コロナが一向に収まらず、不安定な日々が続きますが、寿崎様はお変りないでしょうか。私は先日1回目のワクチン接種を終え、元気に過ごしています。私は一昨年の1年間も奨学生として採用いただいた鹿児島大学の久木山優理と申します。この度は再度ご採用いただき誠にありがとうございます。今年で2年目となりますが、奨学生としての誇りと感謝を忘れず今後も精進していく所存です。さて今年初めてのお手紙は貴財団と出会ってからの約2年間について記させていただこうと思います。初めて貴財団に採用いただいた2019年短期大学から現在通っている鹿児島大学に三年次編入を果たしました。慣れない環境に戸惑い、1日1日を過ごすことで精一杯でした。その中で自分の目標は「留学」に行くことになっており、それを果たすべく、オーストラリア行きを決断しました。しかし留学直前コロナが世界中で流行し、留学は中止、申請していた休学だけが残りました。突然の空白期間に初めは絶望しました。しかしこの1年間は結果として私には必要な1年間でした。精神病を患う姉の体調の悪化、介護疲れしている母のメンタルケア、いつ渡航できるか分からない留学に伴う準備、そして私がいない間に家族に向き合える時間はいつも十分にとれることがなかったので、意義のあるものになりました。しかし、それだけでなく「私」としても自分と向き合う何にも追われない時間を過ごせたことで、真の目標に気づくことができました。それは自分のような「遺児の生活水準向上」です。初めてウガンダという海外で得た衝撃は「海外」だから得たのではなく自分が生涯かけて向き合う課題に直面したから得たものでした。「留学」は手段にすぎなかったのです。真の目標を達成するべく、まずはトビタテ留学に応募し自己分析や文献調査を行いました。今年度に修学し卒論や進路選択、編入生ということから講義も多いなか、2次選考を受け、ちょうど先週末トビタテ14期の枠を勝ち取りました。自分の想いが認められたこと。目標に向け前進できたこと。来年の進むべき道が決ったことへの安心感から涙が出ました。現在は受け入れ機関や担当者との面談と日々のレポート。事務作業に追われる毎日ですが、せっかくつかみとっていただけた機会を無駄にしないよう自分にできることから着実にこなす1年にしたいと思っています。最後になりましたが、どうかご自愛ください。

との報告でした。
バラエティーに富んだ2年間凄い人生だと思いながら書き写させて頂きました。ありがとうございました。


次の方4年生になり早々に内定を頂いたお話と入社したからの為の勉強や心構えの報告です。では、

○拝啓 梅雨が去り本格的な夏が姿を現し始めた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。この度は奨学生として採用いただき、誠にありがとうございます。私はこれで3度目の採用となります。これまでの2年間奨学生として毎月給付していただいたおかげで、惜しみなく勉学に励み様々なことに挑戦し、充実した大学生活を送ることができました。私は今年4年生です。最後の1年こそ今しかできないことを沢山やっていきたいと思っておりますので引き続き奨学金をいただけますこと心より感謝しております。さてこの1通目のお手紙を差し上げるまでの間に、私にはとても大きな出来事がありました。熊本国際空港株式会社様から内定をいただくことができ就職活動に終止符を打ちました。とても歓迎してくださり、もう1社最終選考の結果待ちだったのですが、辞退し内定を承諾することに決めました。やはり今後何年も働くことになる場所なら、自分を必要としてくれている会社に行きたいと感じたからです。総合職としての採用なので入社後はあらゆる部署の仕事を経験します。例えば営業部門なら地域連携やエアライン誘致、テナント誘致等を行います。管理部門では、管制塔に入り空港の安全を守ります。どれも責任が大きく、熊本にいながらグローバルな仕事ができます。私はエアライン誘致の仕事に携わりたいので、韓国語や中国語の勉強を始めようとしているところです。4月からのことを考えると、とても心が躍ります。就職が厳しくなっているこの時代に早く内定をいただき、かつとても歓迎され自分のやりたい職に就けるというのは大変幸せなことだと感じます。就職に限らず、これまで本当に苦労したことが沢山ありましたので、全て全力で頑張ってきてよかったと心から思います。そしてその原動力として、この奨学金をいただいていることはとても大きなことでした。改めて感謝申し上げます。最後の1年間も必ず充実した大学生活にする所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。これからますます暑さが厳しい季節となりますので夏風邪など召されぬようどうかご自愛ください。

との報告です。
内定を受けた会社からの歓迎の言葉を頂く。入社後についてこの報告にように面接時にお話したものと思いますが試験官から見れば、こんな人こそ我が社へ。と歓迎の言葉は当然だと思いました。ありがとうございます。


次の方高校の実習です。それは不登校だった子。心理状態が不安定な子。など勉強の報告です。では、

○寿崎様。初めてお便りを差し上げます。梅雨明けて息つく間もなくこの暑さ。お元気でお過ごしでしょうか。まずこの度は奨学金の支給を決定して頂いたことを厚くお礼申し上げます。奨学生の資格に恥じぬ様日々励んで参ります。さて私の通う鹿児島大学大学院臨床心理学研究科におきましては幸運なことに、このコロナ禍においても対面で授業をすることができ、日々充実した時間を過ごしております。そういった状況のなかで私は鹿児島県立開陽高等学校に実習に行って参りました。開陽高校は全日制、定時制、通信制という3つの課題を備えた学校です。生徒の特徴としては、普通の高校でうまくいかなかった子や、不登校だった子。家庭環境が充分とはいえず、心理状態が不安定な子達です。私はこういった生徒に実習で接してきました。そこで見えてきたのは生徒たちが苦しい状況に負けず日々自分なりにどうにか進んでいる姿です。そしてその歩みをどうにかして正しい方向に向かわせようとする先生方の努力でした。私も学校に行きたくても家からどうしても出られない。集団の中で自身が持てない、そういった子に対して、心の支援を行えるように研鑽を積む必要性を感じた経験となりました。それでは時節柄くれぐれもご自愛下さいませ。ありがとうございます。

との報告でございました。
不登校になる理由、学校でいじめにあう学校嫌い。どうするか。やる気がなくなる。人間マイナス面とプラス面は同じ。プラス面を大いに褒める。誰がする、保護者が逃げない。企業経営でも人を伸ばす90%は褒める。人間で無能な人はいない、貶し続ければ無礼といわれ、褒め続ければ凄いと言われる人になります。この高校は何を教え続ける?企業経営で人づくりは良さを引き出す。褒めることが業績向上のポイントでした。ありがとうございました。


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