令和3年4月23日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

桜の満開をテレビで楽しませて頂いた今は葉桜になった元気な姿に私も元気を貰っております。奨学生の皆様がこのお手紙が最後です、と皆さんおっしゃっておられます。2021年度の方が決まるのは4月新入生が入学して大体6月位になるのではないかと思います。今奨学生の方も新年度も応募なさって下さい。今までコロナ禍全盛?の時ワクチンから次第に平常に戻ってくると良いな。と大変期待しております。新年度の近況報告は読まれる方が奨学生以外の方、ホームページで5000名の方がご覧になっておられます。ホームページで読まれる方々大変楽しみに毎月お読みになっておられるようです。

それでは最初からですが、医師国家試験合格、千葉に引っ越し勤務地からの報告です。早速ですが、書き写させて頂きます。

○現在就職先である千葉県浦安市に無事引っ越しを済ませその新しい自宅から最後のお手紙を書いております。先月のお手紙で報告しておりました、医師国家試験につきまして先日正式に合格発表があり無事に合格しておりました。本当にありがとうございました。前職で働きながら医師を志してから6年。ついに目標である医師となることができました。振り返ってみれば一瞬で過ぎ去った6年に思えますが、その過程で寿崎先生はじめ、支えて下さった方々、友人、そして妻と娘という新たな家族と出会うことができ人生が大きく前進した6年間でありました。そのうち4年間も寿崎先生にお支えいただきました。経済的に苦しい中、いただいた奨学金によって学業に専念することができまして、目標を達成することができました。感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました。改めてここまでの人生を振り返ると多くの場面で多くの人に支えてもらい、ここまで来ることができたことを実感します。私はこれから医師として働きます。これまで人に支えてもらったご恩を胸に一人でも多くの患者さんを支えることができる医師を目指します。まだまだ一人前の医師になるにはさらに多くの方に支えて頂くことになると思いますが、その有難さを決して忘れず日々精進してまいります。最後のお手紙となりとても寂しい思いがこみ上げてくるのですが、いつの日にかまた寿崎先生にお会いできることを心待ちにしております。

「お話のように奨学生OBの方々に奨学生指導会が年2回ありますから、来賓として自慢話を」この方は千葉県の病院にお勤めなさっておられます。前職で働きなが医師を目標に。6年間で目標達成。私も6年です。良いかなと思いました。申し訳なく思いますがお許しください。私が東京麻布税務署から故郷の佐伯に呼び戻され実家の化粧品店で働くように。当時年間売上高700万。商業界ゼミナールの「同室7人の約束、5年で年商1億達成」私は6年かかりました。前年売り上げの2倍を目標に毎年死を夢見るような毎日でした。この奨学生の方6年いろいろな事で大変だったことでしょう。ありがとうございました。


次の方は阿久根市の漁業のために研究に励んでいます。学会発表も終わり、日本水産学会での質問が多かったのも嬉しかったです。では、

○今回で最後のお手紙となりますこと大変寂しく感じています。お手紙や領収書の未提出がありながらも最後まで温かくご支援いただきましたこと心から感謝しております。さて先日初めて学会発表を行いました。私の研究の一部を日本水産学会にて報告させていただきました。報告後の質問では私が研究対象としている鹿児島県阿久根市の漁業に関する質問を多くいただきました。研究だけでなく鹿児島県の漁業についても興味を持って頂き大変うれしかったです。今後とも阿久根市の漁業のために研究に励んでまいります。現在、最も力を注いでいるのは就職活動です。今後漁業が資源や環境と上手く向き合っていくために何ができるのかを考え、持続可能な漁業に貢献することを軸に就職活動を進めております。面接では第一志望でないと伝えてしまうなどの失敗を重ねておりますが、経験を積み自分をうまくアピールできるよう精進していきます。結果として納得のいく就職活動になるように頑張ります。昨年の4月からご支援いただき1年間ほんとにありがとうございました。寿崎様にお手紙を書く中で自分の話を聞いて下さる喜びを感じておりました。自分を見つめる時間にもなり大変有意義なものでした。ホームページに私の手紙が掲載されたときは、とても嬉しく家族や友人に報告しておりました。心残りは新型コロナウィルスの影響で直接お会いできなかったことです。今後、もし機会がありましたら直接お会いしお話したいです。ぜひご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

とおっしゃっておられます。
日本の水産。日本列島の沿岸線は世界一長い。漁業を取り上げて頂き有難いことです。漁業が資源や環境と上手く向き合っていきための方法。そして持続する漁業に貢献する。日本の古くからの食生活の魚。学会発表ありがとうございました。


次の方やりたいことにどんどん挑戦の方です。早々と就職活動を始め何社も選考を受けたものの四次選考で落ちた。では、

○この度はコロナウィルスが世界中に脅威をもたらすという予期せぬ事態が起こる中、1年間に渡り毎月奨学金を支給していただきましたこと厚くお礼申し上げます。奨学金を頂いたおかげで今年度も学業に専念することができました。さて私は来月から4年生となり、いよいよ進路を決めていかなければなりません。就職困難の時代であることを恐れ、昨年の夏頃から就職活動を始めていました。冬頃には早期選考も受け始めました。しかし受けていた会社を四次選考で落ちてしまったことや、早くから始めてしまったことからモチベーションが保てなくなっていました。そんな中ぼんやりと就活サイトを見ているときに偶然「ここだ!」と直感的に思える会社を見つけました。会社といっても学校法人で通信制の高校です。その学校は「未来の学校」と呼ばれITを駆使した教育、多様性を活かす教育を行っている学校として注目され、現在全国に拠点を広げているようです。私は教職の免許を取っており就活しながらも教師という選択肢も大いにあったので、その学校に大変魅力を感じました。分業などもしっかりされており教師は生徒対応に充分時間を充てられるということです。私は仕事探しの軸を「人と関わる仕事」「人に影響を与える仕事」としているため教師として生徒1人1人とじっくり向き合える環境はとても良いと感じました。また私自身「普通」に合わせることはあまり好まずやりたいことにどんどん挑戦できる環境が理想だと思っており、それが実現できる学校で若者が伸び伸びと成長するのを支えることができるのは大きなやりがいを得られるに違いありません。数日前にその学校の一次面接を受けたところです。もし順調に選考が進むならぜひ働きたいという強い思いをしっかりと伝えていけたらと思います。私に関しましては1年生の頃から寿崎奨学生に採用していただき3年間に渡り奨学金をいただきました。改めて心より感謝申し上げます。このお手紙を差し上げるのも今年度最後になりました。財団の皆様におかれましては来年度も幸多き1年となりますよう心よりお祈り申し上げます。今後もご縁がございましたら、その際は嬉しく思います。ありがとうございました。

とおっしゃっておられます。
やりたいことにどんどん挑戦する性格の方。頼もしく思います。また人と関わる仕事、人に影響を与える人生観は素晴らしいと思います。教師として指導した生徒達の人生も将来喜ばれると思います。ありがとうございました。


次の方は研究と学業を両立に満足しておられ、2021年度日本科学協会の笹川科学研修助成に内定です。では、

○今月の近況報告といたしましては、先日卒業式に参加しました。コロナウィルスのため縮小して執り行われましたが、丁度桜も満開で晴れやかな気持ちで終了することができました。この修士2年間の学業については合計のGPA4.0中3.98の評価を頂きました。残念ながら次席という結果でしたが、研究と学業を両立できたので満足いく結果となりました。研究については、国内学会および国際学会でポスタ発表を2件発表しました。コロナウィルスの影響からオンライン開催でしたが、他大学や海外の研究者の方と1対1で質疑できる良い経験となりました。また学術論文については2報告投稿することができました。査読後に改訂が必要ですが、来年度の夏までに採択予定です。また今後の研究の萌芽性から2021年度日本科学協会の笹川科学研究助成に内定しました。初めて研究費を獲得できたので、非常に嬉しかったのと同時に自身の研究に責任を感じる良い機会となりました。以上の様に経済面の心配をせず、全力で研究に向き合うことができたのは、本奨学金を頂けたからです。修士課程に進学する以前は、家庭の経済面から就職するべきかアルバイトをしながら進学すべきか悩んでいました。この2年間、生活面の不安を感じずに研究に専念できたことで、研究の辛さ、楽しさ(まだまだ若輩ですが)や周囲の先生方から助言を頂き、将来研究を続けていきたい、という目標が確固たるものになりました。将来を前向きに考えることができたのも寿崎様をはじめ周囲の方からの経済的、精神的な支えがあったからこそだと思います。まだまだ未熟者ですので、尊敬する方々の歩みを学びつつ人間としても成長していきたいと思います。自身の研究が少しでも社会に貢献できたら本望です。博士課程でも周囲の方々への感謝の気持ちを忘れず精進して参りたいと思います。最後になりましたが、寿崎様をはじめ寿崎育英財団の皆様へ重ねて心よりお礼申し上げます。

とおっしゃっておられます。
ありがたいお話です。修士2年間の学業GPA4.0中3.98は読ませて頂く者として次席だったとは極めて残念に思います。2021年笹川科学研究助成に内定。飛び上がって慶ぶことです。努力の賜物です。どうぞお体には十分お気をつけなさいますよう。ご研究が世のため、人の為になることをお祈りいたします。ありがとうございました。


次の方はご自身の研究を細かく毎月報告して頂いておりました。専門語が多く、又ご説明の紙数も多いので次回次回と思い、今回は本日入社式で配属も決まった報告です。誠に申し訳ございません。ホームページに載せそこなった事をお許し下さい。ご本人の決意は、お役に立つアイデアを創造し、困っている人々に役立つ意義ある事をするのだと。では、

○お世話になっております。日本文理大学大学院・工学研究科・環境情報学専攻・福島研究室2年、大里一矢と申します。これまで貴財団よりご支援いただいたおかげもあり、大学院を無事に修了致しましたのでご報告させていただきます。さらに修士研究を通じた2年間様々なことを勉強し、挑戦させていただいた成果の賜物として大学より4つもの賞を頂戴することができました。ご支援賜り本当にありがとうございました。これまで培った経験を元に社会に役立つものにつながるアイデアを創造し、困っている人々の役に立つ意義ある活動をこれからも取り組んでいきたいと思っております。また本日入社式が開催され配属先として「事業開発企画グループ・事業開発企画担当」に決定され、本日付け(4月1日)で着任いたしました。大変なことも多々あると覚悟しておりますが「お客様」のために誠意を尽くし全力で向き合っていきたいと考えております。早速ですが今月3月分の報告をさせていただきます。3月における活動成果を以下に示します。{3月分}1.特許出願補助に関連した感謝状をいただきました。日本文理大学は建学の精神・教育理念として「産学一致」を掲げており、地域に対する「知の拠点」として様々な企業と協力して社会課題解決に向けた取り組みをしています。この度シェルエレクトロニクス株式会社から感謝状を頂きました。モノづくりフェア2020(日刊工業新聞主催)インターネプコンジャパン(アジア最大級のエレクトロニクス製造、実装展)で発表された技術開発において、アルゴリズム、プログラム実装、組込み装置化を共に取組ました。ちなみにインターネプコンジャパンンの展示会場で流されたPRビデオの制作にも協力して完成しています。この感謝状は取り組みの中で「社会課題に応えられる技術の習得」を「これからの歩みで活かせる自己スキル」として会得したことの証です。そこに至るには、それまでに体験したり学んだりしたことの全てを終結する必要がありプログラムが書けるだけでも、取り組めるだけでもない「何か」に気付き、社会的に評価されることの喜びとそれに向けた挑戦が楽しいことであることを実感しました。日本音響学会2021年春季研究発表会がオンラインで開催されました。この学会では次に2通りの発表形式にて全14会場(に相当するZOOMチャンネル)で開催されました。@口頭発表(発表スライドを使って発表時間と質問時間が分かれて行われる発表形式)Aポスタ発表(事前にポスタが提示され持ち時間に来た人“ZOOMのブレイククアウルームという機能を使いポスタ毎に直接話せます”にポスタの補足説明をしたり質問したりする発表形式)私は「Aポスタ発表」で日頃の成果を発表しました。「@口頭発表」では一度に多くの人に聞いていただくことができるものの、質問やコメントを頂ける時間が5分程度しかありません。「質問怖くない?」と思う人もいるかもしれませんが、本気で取り組んだ成果が「さらに良くなるヒント」や「応用方法のヒント」が手に入るチャンスとして挑戦しました。学校では「先生」が答えを知っていて「正解/不正解」を判定することがあります。研究では「困っている課題」に対して知恵を絞って「解決策」を産み出すものです。もちろん大学では「そういう取り組みが出来る様」講義を受けつつ実践する機会があります。全員が画一的にではなく、例えばコース、例えば課内、課外活動という「チャンス」に自ら飛び込みつつ「自分はこれがしたかったのだ」に到達していきます。そうなると「質問タイム(発表者からベテラン研究者に逆質問もできます)」は「できればじっくり時間を取りたい」と思いませんか?そんな思いから「Aポスタ発表」を選択しました。大学の卒業研究発表も第1部は「@口頭発表。」第2部は「Aポスタ発表」となっており第1部は文科省が掲げる学士の質の保証・第2部は後輩にしっかり技術を伝えることで「社会に羽ばたく最終準備」兼「研究の継続性」がはかれるようにしています。3.卒業式が開催されました。令和2年度/2020年度卒業式が2021年3月13日(土)に挙行されました。新型コロナ対策として第1部「大学院・工学部・別科日本語過程」と第2部「経営・経済学部」の2回開催となり会場の本学体育館には一部の教員と卒業生のみで実施されました。参加のできない保護者に対してはインターネット配信(You Tubeライブ配信)を行いました。このインターネット配信は情報メディア学科の映像系研究室「小島研究室」。音楽・音響研究室「星芝研究室」。ネットワーク系研究室「福島研究室」の3つの研究室が協力し合いました。4台の4Kカメラ映像をスイッチャーで切り替え、会場内7つの有線、無線マイクの音声と国歌や学歌などのCD音源とカメラ映像のタイミングを合わせ、学内LANを使用したインターネット配信とネットワークトラブルに備えたバックアップを行いました。インターネット配信は成功に終わり。ライブ時の視聴者数は第1部と第2部を合わせて400名となりました。なおこのインターネット配信映像は保護者のみが視聴可能で実施後1週間程保存されています。2021年4月3日(土)に行われる令和3年度/2021年度入学式も今回と同様にインターネット配信で実施される予定です。これまで寿崎理事長を始めとした寿崎育英財団の皆様には大変お世話になりました。このような貴重な成長の機会を頂戴し感謝の気持ちでいっぱいです。心よりお礼申し上げます。今までありがとうございました。今後は後輩らが私の意思を引き継ぎ、バトンをつなぎました。今後後輩がどういう風に成長をしていくのか大学から会社が近いこともあり社会人として研究室にたびたび顔を出して気にかけていくつもりです。当研究所からも今後寿崎育英財団の奨学生に応募する学生も今後出てくるかと思います。私が貴財団より賜った「挑戦する機会」で得られた経験を後輩に託し、また今後もサポートし続ける所存です。当大学から貴財団のお世話になれる学生が一人でも増えることを願っております。今までご支援賜りありがとうございました。今後ともご縁がありましたら何卒よろしくお願い申し上げます。

とおっしゃっておられます。
詳しいご説明ありがとうございました。「挑戦する機会」は奨学生指導会でご出席の各先生のお話の中で各先生方の若い頃からの挑戦のお話をなさいます。この方は先生のお話を10回近く伺っております。ありがとうございました。


次の方卒業制作展でのご苦心の日々を報告しております。ちょっと長いですが楽しいです。私がコピーして配った作品です。では、

○やわらかな春の日差しが嬉しい季節になりました。お元気にお過ごしでしょうか?さてこの1年は本当にあっという間に過ぎていきました。卒業制作展の準備や制作はもちろんのこと、ボランティア活動や課外活動などにも取り組むことができ、充実した大学生活を送ることが出来ました。特にこの4年間の集大成となる卒業制作展に向けて作品制作をしていく中で、己に足りない技術や描写などを見つめ直しながら作品を制作することができました。昨年古典技法でもあるテンペラ画技法を研究し、その技法を用いて作品制作することで己に足りなかった細密描写力で作成しながら画面上における絵画表現の新たな可能性や己の画風にどのように活かしていくか等を研究しながら作品制作しました。しかし今年は新型コロナウィルスに振り回された大変な年になりました。活動やコンクールが制限、自粛される中、制作活動や研究を行う時間が制限されてしまい、例年の比べると作品性制作時間及び研究、実験を満足に行うことがかないませんでした。アクティブ活動できず、未知なウィルスに不安ばかり募り、心が塞ぎこんでしまうこともありましたが、同じ道を志すクラスメイトや、先生方に支えられ時に励まし合いながら、制作のモチベーションを保ちつつ制作することが出来たように思います。この卒業制作展に出品する作品では4年間を通して取り組んだ「人」と「自然」をテーマとして制作した作品のモデルの場所として昨年7月熊本県南部を襲った「九州豪雨災害」で被災した私の思い出のある公園の風景を取り上げました。ここを描きたいと思ったのは九州豪雨災害の復興ボランティアに参加したことがきっかけでした。当時テレビのニュースや報道で思い出のある町が大雨で建物は崩れ落ち、美しい橋が流され見るに耐えない姿に思い出の場所が自然の脅威で壊されていく事実に絶望と悲しさと何も出来ないことの悔しさで胸がいっぱいでした。教育実習後すぐに災害復興ボランティアに参加(人吉)させて頂き、変わり果てた町の姿に胸が締め付けられました。残暑の残る暑い日でありましたが、怪我や熱中症対策はもちろん、新型コロナウィルス感染対策としてマスク着用、ソーシャルディスタンスを意識しながら一生懸命活動しました。私はこの復興ボランティアを通して被災地の復興を果たすには、まだまだ長い時間と多くの人の力が不可欠であり、さらにそれをまとめ支え合う「人と人との輪」が必要であることを思いしらされました。(人吉市の復興写真)。この度新型コロナウィルスもひとつの災害といえますが、人との接触を減らさなければいけないこの世の中でも、社会課題のひとつとして相互に助け合い支え合うことが必要であると感じています。今このように多くの人が難局にあるとき作品を通して鑑賞者の心を癒し浄化させる力を秘めているアートの力でこの社会のために何かできることがあるのではないかと考えました。私は制作において「人」と「自然」をテーマとして何度も取り上げてきましたが、この復興ボランティアを通して感じた自然の脅威と常に変わっていく自然の中でも思い出の中にある美しい情景を風化させず作品としてとどめておきたいという想いでこの場所を描きました。そして、この美しい情景をまた取り戻せるよう復興の祈りを※て、清らかな情景を表現しました。卒業制作展で作品を見にきてくださった方にも、この作品を描いた経緯をお話しますと、皆さん感動してより一層作品を鑑賞してくださったので、とても嬉しく感じました。今後も人の内面から溢れる様々な感情を、清らかで美しい情景と重ねることで鑑賞者が心安らかに浄化していくような感覚を生み出させる作品を制作していきたいと考えています。(写真は卒業制作展の「鏡花水月」F150号)活動が制限される中で、思うように作品制作ができない状況に苦労しましたが、その一方でこのようなボランティア活動を含め教育実習や課外活動、学外活動にたくさんの学びがあり、その経験のおかげで私自身の考え方もとても変化したように感じます。まだまだ以前のような“当たり前の日常”に戻れる日は遠いように感じますが、この中でも私にしかできない使命があると思います。制作活動はもちろん、興味がある活動には積極的に参加し、もっと深い考え方を身につけ作品制作のコンセプトを心に訴えかけるような、今の社会問題を取り上げていきたいと考えています。大学院生に進学する予定なので、この2年間引き続き古典技法と油彩の混合技法の研究を含め、もう1度「作家研究」を通して自分に見合った画風を見つけていきたいと考えています。例年とは異なることばかりで今年は多難な年でしたが、それでもしっかり作品制作や研究に集中することができたのは多くの先生方の指導はもちろん、お互いに支え合い切磋琢磨しながら過ごしてきた友人たち、大学生活をサポートしてくださった職員の方々、そして何よりこの3年間私の夢を応援し、ずっと支え続けくださった寿崎育英財団様のおかげであると家族一同感謝申し上げます。将来立派な人材となって社会に貢献していく形で恩返しできるよう、あと2年間大学院生として作品制作に励んでまいりたいと思います。ご支援頂きました本当にありがとうございました。木の芽吹き時は体調を崩す方も多いようですので、何卒ご自愛くださいますよう念じ上げます。

とおっしゃっておられます。
ご自身の性格を優柔不断な、とおっしゃっておられますが慎重な方で失敗の少ない方と。人の目や気持ちを察する。何かのお仕事でも相手から喜ばれます。私の経験では小売業に携わりますと大成功。疑いなしの方です。ありがとうございました。


次の方は奨学生指導会の年2回の食事会と場所が宮崎観光ホテルだからか。お話は先生方も。60人程の奨学生の方々からのお話がヒントに。では、

○桜が咲き始め春の訪れを感じられるようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。3月の近況報告です。私ごとではございますが3月10日に4年間通った宮崎国際大学を卒業し幼稚園教諭の免許と保育士の免許を取得することができました。無事卒業することができたのは寿崎先生のおかげでもあります。3年間ありがとうございました。奨学金を頂くことができるだけでありがたいのに年に2回普通に生活していると経験することのできない食事会にも参加させていただき自分の人間力の向上にもつながりました。またその年に2回に食事会で他の奨学生の近況報告を聞き、自分のモチベーションにもつながる素晴らしい時間で有意義な時間を過ごすことができました。順番が前後しますが、3月1日からはアルバイトとして就職先の子ども園で働かせていただいています。私は昔から「人に聞く」ということが苦手で人から指示されるのを待っている状態、いわゆる「指示待ち症候群」になっていました。しかし父から社会人になってからは、それではダメだと言われてから、分からないことがあったら進んで先生に聞くように努力しました。するとある先生から「分からないことがあったら聞いてくれるから何を教えればいいかが分かる」と褒められました。4月かたは年長クラスの担任として先輩の先生とがんばります。今まで3年間本当にありがとうございました。これからもお体に気をつけてお過ごしください。

とのご報告でございました。
益城、人吉のボランティア活動、課外活動そして卒業制作展は4年間の集大成と人間として磨かれた日々のお話。3度も読み返しました。哲学者の画家がボランティア活動などで体験したことを、心をこめて制作した卒業制作のF150号の「鏡花水月」頂いた写真を拡大して知人に配り、喜ばれました。ご苦労さまでした。ありがとうございました。




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