令和2年9月1日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

拝啓 お変わりございませんでしょうか。気温38度とか40度体温より熱い。どうぞ大切な学業です。お体には十分ご注意なさいますようくれぐれもお気を付けなさいませ。コロナだけでなく熱中症も同様です。コロナの為にプラスになった反面、残念なことなどの報告を読ませて頂きます。皆様に申し上げることは1つの例外もなくマイナス思考の方はいません。今後の人生必ず大成功です。私の経験から奨学生の近況報告を読ませて頂き、並みなみならぬご苦労をなさっておられるお姿が報告書の中に見え隠れしております。只只頑張ってください、と申し上げさせて下さい。

最初の方は近況報告の手紙を書くことが嬉しい、と。又オンライン授業通学時間の助かって有難い。ズーッと家に居ますので1日10時間勉強している毎日との報告です。では、

○今年度も引き続き奨学生に採用して頂き感謝申し上げます。そしてまたこうしてお手紙を書けることとても嬉しく思っています。少しお手紙を書かない間に、世の中ではコロナが大変大きな被害を与えていますね。私がアルバイトしているお店も影響を受けており、あの手この手と工夫をこらし皆、一生懸命働いております。どこに行くにもマスクが手離せなく、そして年々増しているこの暑さ。寿崎様は体調崩されてはいないでしょうか。私は大学もオンライン授業となり毎日家に居る為体を動かす時間が減り、少し太ってしまいました。その為少し前から夕方、1時間両手に1kgずつの重りを持ってウォーキングして汗を流しています。私は日向市にある自宅から宮崎市にある大学に通っていたため、今のこのオンラインでの授業は正直助かっています。行き帰りだけで時間を多く費やしていた分、今は自宅で集中して勉強できています。私はもう4年生になり、いよいよ管理栄養士の国家試験が近づいてきました。ですが自分が好きなことを勉強しているので、勉強が苦ではなく、1日10時間勉強している日々です。というのも私は先月教員採用試験を受けました。私はずっと栄養教諭になりたくて大学で学んでおり、今年はコロナにより自宅で沢山勉強できたこともあり、先日1次試験合格に通知が届きました。自分でもまさか受かっているとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。運が良い事に2次試験が10月に延び試験内容も少し変りました。今年がチャンスだと思っています。勉強できる時間があるし、準備するには充分な時間です。私はまだ教育実習に行っておらず、二次試験が終わって行くことになりました。せっかくなので、何かできないかと教育実習をさせて頂く母校の校長先生に連絡をとり、話だけでも聞かせて欲しいとお願いした所、心よく招いてくれました。とても貴重な時間でまた授業も見に来ていいと言ってくれました。自分から動くことの大切さ、そして人の温かさを心から感じました。私は自分の夢を叶える為と思っていましたが、今は支えてくれている両親をはじめ、周りで応援してくれる方々の為にも絶対今年栄養教諭になろうと思っています。

とおっしゃっておられます。
私自身も勉強させて頂ける方の報告です。一生懸命に打ち込む姿、感謝を忘れない心の方です。今後人生で何をなさっても大成功なさる心構えの方の報告でした。ありがとうございました。


次の方は体育について深く研究の為に鹿屋に移住、スポーツ生理学からスポーツ心理学の研究へ。では、

○昨年度と比較して変わった点を報告させていただきます。1つ目は生活面です。学生部の頃は授業がない時間をアルバイトの時間として費やしていましたが、修士課程になってからは余裕がなくなってしまいました。また熊本から鹿児島の鹿屋に引っ越ししたのでアルバイト先も新たに探すことになりました。入学してすぐに新型コロナウィルスで休講となったりしたので、どのような生活になるのかが定まらずに、アルバイトを開始するのに時間がかかってしまいました。しかし現在は土・日のみのアルバイトで採用してもらい、平日は学校・土日はアルバイトという生活スタイルで安定しました。2つ目は学業面です。昨年度まではスポーツ生理学の研究室にいましたが、今年度からはスポーツ心理学を学んでいます。スポーツ心理学は範囲が広く、わたしが研究しようと考えている内容とは異なる部分も勉強する必要があります。これから研究をしようとしている立場なので少しでも基本的な知識を身に付けたいと考えています。今年度いただく奨学金でオンライン英会話を習いたいと思っています。これからの時代はどのような生き方でも英語は役に立つと思うので身につけたいです。

とおっしゃっておられます。
学生は勉強するため大学に入学した、当然ですが逞しい方。ありがとうございました。


次の方どの報告もコロナのために憧れの教室の授業などオンラインの授業などの報告です。 では、

○私は先日大学の定期試験が終わり夏休みに入りました。大学の授業は新型コロナウィルスの影響でほとんどオンラインに授業でした。憧れだった講義室での授業や入学式、キャンパス内で友達と過ごすといったことはできませんでしたが、初めて学ぶ本格的な講義にワクワクが止まりませんでした。4月に宮崎に来て周囲の環境や生活が一気に変わり新しい出会いにたくさん恵まれました。こうした中で、私は大学内にある「チャリティサンタ」というクリスマスに子どもたちに笑顔を届ける活動をしているサークルと「トイらぼ」という英語のサークルに加入しました。この4ヶ月で本当にたくさんの新しい経験ができ、私自身もたくさん刺激を受け、充実した日々を過ごすことができました。その中で学ぶことの楽しさ。当たり前の生活が送れることのありがたさに改めて気付けたことは大変大きかったですし、今後の大学生活での糧になると思います。これからも探求心と感謝の気持ちを忘れずに日々精進して参ります。

とおっしゃっておられます。
オンライン授業は初めてなのにワクワクが止まりませんでした。頼もしい限りの方。ありがとうございました。


次の方、4月は大学に行くのをできるだけひかえるように指示されたコロナの影響でした。では、

○今年は新型コロナウィルスの影響で奨学生交付式がなく先生方にお目にかかる事ができず、大変残念に思っております。早く新型コロナウィルスが収束するのを願うばかりです。今月の近況報告をさせていただきます。私は今年度から大学院に進学し農学研究科に所属しております。今年の大学生活は昨年と比べると友人のほとんどが卒業して社会人になっているため、少し寂しい気持ちです。また昨年の1年間は研究室に通い研究活動をするのみだったため、今年から再び講義を受けられて、そして他の学部と合同の講義で新しい友人ができるのも楽しみにしておりました。しかし実際には私の受講するすべての講義がオンラインになってしまい、今年度も講義室に行くことなく前期が終わってしまいました。さらに新型コロナウィルスの影響は研究活動にも響いており、4月は大学へ行くのをできるだけ控えるようにとの指示が出て講義が延期になっていたため、その期間は積極的に実験をすることができませんでした。そして講義が延期された分、夏休みの期間が少なくなり、今年に夏に大学の改修工事があることも影響して、研究するにはかなり厳しい状況となっております。ただ他県の大学に通っている友人に話を聞くと、研究室に行って実験をすること自体が禁止されていて、全く研究が進まないというところもあるそうなので研究ができる、学べることへ感謝の気持ちを忘れずにこの状況を乗り越えていきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
私もこの奨学生の方のように昔の自分で思い出す日誌を見て自分を反省します。ありがとうございました。


次の方、コロナウィルスの影響で自己管理の大切さを学び、時間の使い方などについての報告です。では、
○今月(8月)で前期の授業が終わります。今年はコロナウィルスの影響もあり変則的な大学生活でした。4月の大学が休講になったため登校日が月曜日から土曜日の週6日になり、授業開始時間も40分遅らせることになりました。いつもとは違う大学生活にはじめは戸惑いましたが、できることを積み重ねていくことで少しずつ適応していきました。私はこの経験から自己管理の大切さを学びました。この変則的な時間割の中でできることを見つけて行動する習慣が身につきました。具体的には授業と授業の間の時間にレポートを書いたりや、予習復習をするようにしました。時間の使い方が上手になったことで1日の効率が高まりました。そして自己管理の中で最も重要だったことは体調管理です。週6日大学にいくのは体力的にきつく疲れが溜まりました。そこで何かできないかを考え日常生活を見直しました。まずは睡眠時間をしっかり取ること。寝る時間を決めて夜更かしをしないようにしました。そして一番体調管理で良かったのはドラマを見ることでした。毎週同じ時間にドラマがあるので「その時までは頑張ろう」と毎日頑張れました。ストレス発散にもなったので1つの健康法として有効だと思いました。

とおっしゃっておられます。
歴史に残るコロナの影響を詳しく報告になり、ご自身の研究のできること、学べることへの感謝の気持ちを忘れず、難しい時を乗り越える決意を頂きました。ありがとうございました。


次の方は勉強する時は最後の成績より子ども達や保護者の為に役立たせようとの心。そして学校生活コロナで取りやめなどがあり自分を救ってくれたのが家族、友人、子ども達、先生と報告です。では、

○今年は新型コロナウィルスの影響で家庭状況が悪化し、悪化し落ち着かない状況だったためご支援のお陰で落ち着いて就職活動に取り組むことができております。本当にありがとうございます。さっそくですが3月以来の近況報告をさせて頂きたいと思います。先ず進路についてです。私は私立の保育園ではなく公立の熊本市と益城町の保育士試験を受験することに決めました。熊本市の一次試験が9月27日にあるため、現在はそれに向けて勉強を頑張っています。試験の内容は保育の専門と一般教養、小論文、面接、実技試験となっています。一次である専門試験の勉強をしていると約4年間大学で学んできた総まとめをしているようで良い復習でもあり社会福祉制度などより詳しく知る機会となっているので、とてもやりがいを感じています。また勉強する時は最後の結果に関係なく子ども達やその保護者さんのために役立たせようという思いで勉強に励むようにしています。次に学校生活についてです。授業は遠隔授業を取り入れながら、少人数で行い、実技演習ものは学校で行うなど限定して行われています。実習に関しては最後の幼稚園実習が半分の実習期間に減らされ、7月に行うことができました。しかし3月に中止となり、残る分の保育実習を8月にするとなっていた件については熊本の警戒レベルが“4”となった時点で「取り止め」となり大学の授業で賄うこととなりました。楽しみにしていただけに残念でしたが7月にできた実習では新型コロナウィルスへの対策や子ども達の様子を見ることができ、改めて保育のあり方について考えさせられた有意義な実習ができて良かったです。今年は先が見通せない不安と新しい生活スタイルに慣れないといけないという所からのスタートで、どうしても気が滅入ってしまうことが度々ありました。でもそんな時に自分を救ってくれたのが家族や友人、実習先の子ども達、先生方でした。遠く離れた友人からのメッセージは特に心に響きました。これは距離に関係なく人の温もりは伝わるし、それで人は生かされているのかなと思いました。自分ももっと温かい温もりで人と接するように心がけたいと思えた機会となりました。寿崎育英財団からの温かいご支援もまた私の「保育士として現場で働く」という夢を追いかけるうえで、心の支えとなっております。心から感謝しております。就職試験が目前となっていますが、これからも全力を尽くして良いご報告ができますよう頑張っていきたいと思っています。

とおっしゃっておられます。
3月からの報告を頂きました。コロナから振り回されていることでも丁寧な報告頂き何につけても感謝の念をおっしゃっておられるお姿に感動いたします。ありがとうございました。


次の方コロナもあります大学生活の初の1年生のお話とご自分の胃炎のピロリ菌のお話です。では、

○今年度も奨学生として恥じぬよう勉学に邁進する所存です。私達は夏季休暇の最中です。今年はコロナウィルスの影響で授業がオンラインになり、異例づくしの毎日でした。一部の授業(実習や試験)を除いて対面授業は無く大学に行くのは多くて週に1回でした。自粛中は家でマスクを作っていました。新しい趣味ができ楽しいです。後期もオンライン授業の方針らしく仕方ないですが新入生は本来の大学生活を知らないままでは少しかわいそうです。早く収束することを祈ります。話は変わりますが、私は以前胃カメラを受けてピロリ菌がいることが判明しました。胃炎になっており、これまで長年胃の調子が悪かった謎が解けました。胃がんの99%はピロリ菌が原因ですが、除菌をしたら胃がん、胃MALT,リンパ腫など様々な病気になるリスクを減らしたり、その病気が治ったりします。除菌は一次除菌、二次除菌まで有効性が認められたものがありますが、三次除菌は確立してものはまだありません。ピロリ菌陽性が分かって早速除菌をしたのですが、一次除菌では殺せませんでした。結局二次除菌で除菌に成功したのですが、二次除菌をして結果が出るまでの約2ヶ月、これで殺せなかったらどうしようか。将来胃がんになるのか、と少々不安でした。以前もお手紙に書いたことがあるかもしれませんが、私の叔父は微小癌を発見する研究をしています。癌に多くの人が悩まされ、しばしば命を奪いますが、癌はすべて残さず取り切れば治る病気です。いかに初期に発見し、取り切るかが勝負なのです。胃癌になるかもと不安になって初めて微小癌を発見する研究の偉大さがよくわかりました。将来私もそのような研究をしたいと思いますし、何より既存の治療法を用いて患者さんを治すだけでなく、まだ治療法が見つかっていない病気の治療法を見つける研究をして誰かを救うことを人生の課題にします。学生生活はあと3年半あります。まだまだ基本的な勉強は続きますが、有意義な学生生活になるよう頑張ります。コロナウィルスや熱中症には十分お気を付けてどうぞご自愛ください。ぜひ健康診断も積極的にご受診ください。感染が収束した後、指導会等でお会いできる日を楽しみにしております。

とおっしゃって頂いております。
ピロリ菌の検査を私はしていないが、チョット心配でした。まだ治療法が見つかっていない病気の治療法を見つける研究をして人を救うことがご自分の人生の課題と。誠に頼もしい、そして有難い決意。ありがとうございました。
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