令和2年8月24日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

拝啓 お変わりございませんか。ここ半年程コロナに振り回されましたが、新しいやり方には十分馴れて参りましたでしょう。お元気が何よりです。今年はコロナのお陰で奨学生交付式が中止になり、奨学生皆様の楽しいお話が伺えず、少し残念でした。変化の時代が来たのか、でも基本だけは徹底するのが人生です。どうぞお体には十分お気をつけになり頑張って下さい。

最初の方、教育実習は中学3年生で英語の授業は学力差があるので難しすぎず、簡単すぎない内容にするのがとても難しいお陰でとてもやり甲斐を感じました。から始まります。では

○今年度も私を壽崎育英財団の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。コロナウィルス感染拡大のため交付式がなくなり、直接お礼の言葉をお伝えできないことが残念です。奨学生として感謝の気持ちと責任感を忘れずにこの1年を有意義なものにします。それでは私の近況報告を致します。教員を希望している私は5月〜6月まで教育実習をしました。中学3年生を主に担当し、朝から生徒と一緒にあいさつ運動に参加し、日中は英語の授業をし、放課後は部活動見学をしました。中学生は元気いっぱいで、コロナウィルス対策で、グループ活動がなかなかできない状況ですが、学校に通い友達と会えていることがとても嬉しい様子でした。英語の授業は学級内での学力差があるので、難しすぎず、簡単すぎない内容にするのがとても難しく、とてもやりがいを感じました。道徳と学活に授業もしましたが、どれも自分の思い通りにいかず、悔しさが残ってしまいました。どれだけ準備をしても足りないことが分かりました。しかし私を応援してくださる先生方と生徒達のおかげで無事に3週間の実習を終え、かけがえのない時間になりました。最終日に女子生徒から絵と手紙をもらいました。「先生になってほしい」と書いてあり、なんとしてでも私は教員になりたいと思いました。7月は教員採用一次試験がありました。試験前日は緊張で全く眠れませんでした。試験の内容は思いもよらない問題ばかりで、泣きそうになりましたが、自分がしっかり対策していたところや英語で点を取ろうと思い、時間いっぱい全ての問題に全力で取り組みました。8月上旬に結果が分かり、一次試験に合格しておりました。信じられない気持ちと喜びで何度も何度も合否結果を確認しました。合格が分かり、毎日集団討論と個人面談の練習をしています。私は言葉に詰まってしまうところがあり、よく注意されています。友人は皆はきはきと話し、堂々としている姿が眩しいです。落ち込む日もありますが、私は自分の弱点から逃げたくないので、友人に私の改善点を毎回聞き、動画を撮ってもらっています。二次試験は今月末にあります。がんばりますので遠くからパワーを送って下さい。

とおっしゃっておられます。
二次試験の合格は間違いありません。すべてプラス発想の方です。長い人生必ず成功します。あめでとうございます。ありがとうございました。


次の方、オンライン授業は極めて合理的。でも意見交換が出来ない、人との話の大切さを。では、

○大学院も夏期休暇に入り、修士論文の完成に向けて文献調査と論文の執筆に日々励んでおります。4月から修士2年生になりましたが、新型コロナウィルスの影響を受け私の所属する科では前期の授業は全て自宅でオンラインの授業でした。感じたことは2つあります。1つは意外と学校に行かなくても大学院の授業は成り立つということです。私は通学に片道1時間はかかるので時間の節約にもなり、勉強時間も増えたので、この点は気に入りました。しかし対面で友人や先生に会えないというのは人と話すことが好きな私にとっては物足りなくこの点は少し残念でした。授業前後や一緒に食事をして話すことができず、日常や学校のことに関する情報交換ができなかったため、不安に感じたこともありました。また授業中に活発な意見交換もインターネット授業には向いてなく、私はどれだけネット社会が進んでも人と会って話がしたいと強く感じました。秋には学会が控えているのでこの夏休みにどんどん論文の執筆を行い、しっかりと準備をしていこうと思います。

とおっしゃっておられます。
インターネット授業についてよくわかりました。徐々に改善されていくでしょう。ありがとうございます。


次の方、授業中に制作したデザイン(芸術学部、デザイン学科)の販売をしてアルバイトの代わりとおっしゃる大学のデザイン学科1年生の方の近況報告です。理解が間違っておりましたらお許し下さい。では

○この度は公益財団法人壽崎育英財団に奨学生に採用頂きありがとうございます。通知を受け取った際、肩の荷が軽くなったような気持ちになり非常に安心感を覚えました。その後私はいの一番に母に連絡しました。ただでさえ母には多く心配をかけてしまっていますので、少しでも私と同じように母の肩の荷を軽くしたいと思いました。母は電話越しで安心したような声で私に祝いと労いの言葉をくれました。心配性な母を安心させることができたいへんうれしいです。大学の前期授業はほとんどがパソコンを用いた遠隔授業でしたが、その中でも作品制作して参りました。授業中の制作したデザインのひとつは私自身とても良い作品が出来たと自負しており、近々オリジナルグッズを作って販売を開始したいと考えております。本来であれば授業で取り組むはずの作品作りがほとんど課題に割り当てられこれまでバイトをする時間の余裕を持つことができませんでした。しかし課題で作成した作品を商品として売り、少しでも生計の足しにできれば、バイトができなかった分の穴埋めに多少はできるだろう。と積極的な方向に考えを改めました。前期の授業も後半からは一部対面授業も始まり、他の学生との交流も増えていきました。遠隔授業の時と違い他の学生の作品制作の様子を眺めることができ、またお互いに相談したり、助言し合ったりできるので対面授業は大切だと実感しました。前期が終わり、今は長期休みに入りましたが、実施できなかった授業の分の課題が多く出ており日々課題に取り組んでいます。仲良くなった学生と一緒に外出することもままならずまた自粛期間と同じような状況です。しかし今は自身を見つめ磨き高める時期だと思い他の学生にも負けぬよう日々精進していこうと思います。一奨学生としてそしてデザイナー、イラストレーターを目指す者として今後とも実技向上に励んでまいります。

とおっしゃっておられます。
私の理解不足で申し訳ございませんでした。作品を多く作っていく原材料費が大変だろうと思えば多く作ることが技術の向上になる。大学側として作品の販売のシステムを作ってあげることが学生にとって安心して多くの勉強が身につく。素晴らしいと思いました。ありがとうございました。


次の方は4年前大学に入学する前に決意を書いてある日誌でしょうか読み返した報告です。では、

○今年度は感染症拡大防止の為、年度初めにお会いすることができませんでしたが、お元気でお過ごしでしょうか。今年もよろしくお願い致します。私は大学4年生となりました。4年生に夏休みはないので、夏休暇に入りましたが、あまり実感がわきません。卒論・就活・看護師国家試験で忙しく充実した毎日を過ごしております。先日就職試験のために、志望動機を引っ張り出して目を通しました。まるで過去の自分からの手紙のようで、4年前の自分を思い出して懐かしい気持ちになりました。そのおかげでこれから向かおうとしている新たなステージに対する気持ちが一層増しました。人間は忘れる生き物ですので、たまには過去を振り返って自分を見つめ直すのも良い作業だと思います。マスクをつけて過ごす夏になりそうですね。地球温暖化による気温上昇によって熱中症で救急搬送される方は、年々増えています。今年はマスク着用で熱がこもりやすいため、更に熱中症患者が増えることが予想されます。体調には十分お気をつけ下さい。

とおっしゃっておられます。
私もこの奨学生の方のように昔の自分で思い出す日誌を見て自分を反省します。ありがとうございました。


次の方、コロナウィルスの影響で自己管理の大切さを学び、時間の使い方などについての報告です。では、

○今月(8月)で前期の授業が終わります。今年はコロナウィルスの影響もあり変則的な大学生活でした。4月の大学が休講になったため登校日が月曜日から土曜日の週6日になり、授業開始時間も40分遅らせることになりました。いつもとは違う大学生活にはじめは戸惑いましたが、できることを積み重ねていくことで少しずつ適応していきました。私はこの経験から自己管理の大切さを学びました。この変則的な時間割の中でできることを見つけて行動する習慣が身につきました。具体的には授業と授業の間の時間にレポートを書いたりや、予習復習をするようにしました。時間の使い方が上手になったことで1日の効率が高まりました。そして自己管理の中で最も重要だったことは体調管理です。週6日大学にいくのは体力的にきつく疲れが溜まりました。そこで何かできないかを考え日常生活を見直しました。まずは睡眠時間をしっかり取ること。寝る時間を決めて夜更かしをしないようにしました。そして一番体調管理で良かったのはドラマを見ることでした。毎週同じ時間にドラマがあるので「その時までは頑張ろう」と毎日頑張れました。ストレス発散にもなったので1つの健康法として有効だと思いました。

とおっしゃっておられます。
変化への対応を乗り切った自己管理の数々に感動いたしました。ありがとうございました。


次の方は薬学部5年生の方。半年間に実務実習で目指すのは患者に寄り添う薬剤師像だと心温まる報告です。では、

○私は薬学部5年生で2月から8月までの約半年間、薬局と病院、それぞれ約3ヶ月ずつの実務実習をおこなっていました。実習を通して沢山の患者様と接して、初回面談や服薬指導などの業務を行いました。その中で、自分が目指している患者に寄り添う薬剤師像というものが明瞭になってきたように思います。また実際に現場を体験することで、やりがいを感じより一層薬剤師になりたい思いが強くなりました。実務実習では薬剤師の業務を体験することで薬学の基礎的な知識はもちろんのこと実用的な知識を定着させるためにも複習をしっかりと行うことが重要であると考えます。そのためにもこれからは毎日の勉強を大切にしていこうと思います。生活面におきましては2月から8月までの半年間は実家での暮らしとなりました。実習が終了したため8月の半ばには大学のある延岡市に戻っての生活になります。これからはコロナウィルスの関係もあり自宅で過ごす時間が多くなると思いますが、時間を無駄にせず自宅で過ごす時間が多くなると思いますが時間を無駄にせず自分にできることをコツコツと頑張っていきます。

とおっしゃっておられます。
半年間の薬局と病院の実習は大変だったでしょうが、多くの勉強ができておめでとうございます。どなたのお話だったか。「成功は神が与えた試練」と。どうぞ謙虚さと感謝でお過ごし下さい。ありがとうございました。

トップページ
寿崎育英財団とは
理事長挨拶
募集要項
お問い合わせ
寿崎育英財団各県案内
私を語る
 商業界

 寿屋OB会

 ロータリー

 理事長からの
 メッセージ


寿崎育英財団
住所 熊本市中央区水前寺6?1?38
TEL/FAX 096-340-8520

Copyright(C)2010 寿崎育英財団 All rights reserved.