平成31年4月24日②
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

桜満開の毎日です。雨と風が少ないので長く楽しませて頂けます。年寄りの私ですが、ずっと前までは、桜が楽しめるのは今年が最後か。などと思っていた毎年でしたが、今は100才まで桜を楽しませて頂けるように祈る桜の季です。残してこの世を去るのは申し訳ない、何とか納得してからと思っています。若い奨学生の方にこんな不躾なことを申し上げ申し訳ございません。卒業の時を迎えた方々の近況報告もお気持ちを察して目頭が熱くなり、目標に向かって挑むお言葉に私の方が切歯扼腕をさせて頂く、奨学生の方々の近況報告を読まして頂き書き写させて頂く。ほんとに有難く私の人生の幸せなひとときであります。有難いことでございます。ありがとうございます。

最初の方は平成音楽大学を今年卒業した方で1月の近況報告です。では、

○早いもので新年1月を迎え今年も精一杯悔いなく頑張る1年にしようと決意することができました。3月には卒業を迎えるので残りの大学生活も精一杯楽しみたいと思います。1月16日はANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイにて「奨学生指導会」に参加させて頂きありがとうございます。理事長はじめ沢山の先生方の貴重なお話を頂き今後の糧となりました。何事にも失敗を恐れず、チャレンジする大切さを改めて学ぶことができたので、大学生活または社会でしっかり生かしていこうと思います。美味しいお食事も本当にありがとうございます。また最後は代表挨拶の機会を頂きありがとうございます。お世話になっている先生方にきちんと感謝の気持ちを述べることができ良かったです。奨学生指導会で学んだことを忘れずしっかり心に留め何事にも精進していきます。1月23日平成音楽大学ミュージックパークにて音楽制作コース学生が作曲、編曲した作品を披露する場として開催されます。私は音楽制作のミュージック&ビジュアルコース作曲コースの同級生2人の作品にフルートで出演することができました。1曲目は編曲作品でダンスミュージックとして今メディアなどで話題沸騰中の「shirokuma」という曲を演奏しました。トランペットとフルートのデュオで音楽を奏でました。とても楽しい曲なので思いっ切り演奏することができました。会場のお客様から沢山の手拍子も頂き、演奏中和やかな雰囲気に包まれました。フルートソロもトランペットとのアンサンブルもうまく演奏することができたので安心しました。2曲目は自作の作曲作品で、組曲「人形のラプソディー」という曲を演奏しました。喜び、楽しさ、安心、憧れ、不安、悲しみ、怒り、驚きなど言い出したらキリのない人間の感情、それらを内に秘め、押し殺したまま日々を過ごす。まるで人形のような私たち人間を題材とした神秘的な作品に仕上がっています。フルートとピアノで喜怒哀楽を激しく出し、情熱的に演奏することができました。作曲者自身と演奏することができ、私自身凄く新鮮でとても有意義でした。私はフルートの楽曲を演奏する時、楽曲の曲の成り立ち背景ばかり中心に読み取り学習するだけで、この曲の作曲者に対する感謝など考えたこともありませんでした。ですが今回、作曲者と共演し「このような素晴らしい曲をつくってくれて、また演奏させてもらうことができ本当にありがとう!!」という感謝の気持ちが生まれました。作曲者の素晴らしい作品があるからこそ私たちは楽曲を何不自由なく演奏できる、改めてありがた環境にいるのだなと実感することができました。このありがたい環境にいることに感謝し、1曲1曲を大切に演奏していこうと思います。また作曲者への感謝の気持ちも忘れません。今回のコンサートを通じて作曲者、編曲者への感謝の気持ちを持つことの大切さを学びました。1月29日(火)は同じく我が大学にて声楽コース主催の「vocalサロンコンサート」にオブリガートフルートとして出演しました。J.Sバッハ作曲の「ロ短調ミサ曲」より“神なる主、天の主”という曲をソプラノ・テノール・フルート・ピアノで演奏しました。バッハなので楽曲解釈が難しく吹き方、音色などの研究に苦労しました。ですが、だんだん演奏に慣れてきて楽曲への理解も深まり、心から曲を楽しめるようになりました。本番もソプラノ・テノールとうまく調和して演奏でき幸せでした。歌と一緒に演奏する機会は今まで全く無くとても楽しかったです。この経験を大切にして今後アンサンブルを更に極めます。最後に演奏会のお知らせです。2月17日(日)熊本市健軍文化ホールにて「アートの森コンサート」が開催されます。私は箏・ピアノの方と一緒に共演します。最後は全出演者による「越楽天」も見どころです。2月24日(日)はお菓子の香梅光の森にて「第3回光の森フリーステージ!」が開催されます。クラッシック、熊本民謡、昭和歌謡と幅広いジャンルの音楽をフルートで奏でます。2つの公演のチラシを同封しておりますので是非ご覧下さい。ご来場の際にはご連絡頂けますと、御招待券を用意致します。精一杯心を込めて演奏致しますので宜しくお願い致します。頑張ります。今年も壽崎育英財団奨学生として向上心を忘れず何事にも全力でチャレンジしていきます。

とおっしゃっておられます。
誠に申し訳ないことにこの奨学生の方の卒業の記念とも思える演奏会に出席できず伏してお詫びを申し上げます。お許し賜わりますようお願い申し上げます。ありがとうございます。


次の方、セミナー講師に将来の生き方を質問した時「苦しみこそ恵み」「今できることを今行う」と諭されたお話。読ませて頂きながら私も感動いたしました。では、

○私は2月上旬より2か月間の春期休暇を頂いております。そこで2月下旬に関東で学んだことをご報告させて頂きます。関東へは学生の為のカンファレンスと卒業論文で使用するインタビュー調査の為行かせて頂きました。それぞれの場で大きな学びがありました。まずカンファレンスでは埼玉県に300名を超える学生とともにセミナーやグループタイムを持たせて頂きました。私は将来のビジョンをより明確化させて頂きたいと考えてカンファレンスに望み私の人生をかけて行いたいと考える大きなビジョンを得ることや全国の素晴らしい学生との交わりを持たせて頂きました。ビジョンとしましては、私自身がより成長することで人生の中で聖職者としての歩みを行いながら、神様や人々を愛して仕える者となることです。特に日本を背負う次世代に重きを置き、大学で学ばせて頂いている教育学もクリスチャンとしての観点から適応しつつ取り組むというビジョンを抱かせていただきました。次に卒業論文の調査ではある団体に属するあらゆる方々の歩んだ人生経験を聞くと共に同団体が主催されておりました貴重な方々のセミナーにも出席させて頂きました。そのセミナーの講師の方は佐藤彰牧師という福島第一原子力発電所にいちばん近い教会の牧会されていた方でした。東日本大震災原子力発電所を経験され当時住われていた家や教会は今もなお立ち入り禁止区域になっているという経験をされている牧師先生を通して語られる言葉には一つ一つに重みと力がありました。私は恵まれて牧師先生に将来の選択・生き方についての質問をさせて頂きました。私には考えることもできないほどの苦しみや悲しみを経験された方の「苦しみこそ恵み」「今できることを今行う」という言葉から私の自身に甘んじていた弱い姿が浮き彫りにされ、示されると同時に励ましをいただきました。私はこれからの学びを頂くとともに皆様の御支援をいただいていることに感謝いたします。そして私は祝福されていることと人生に責任を感じながら各事柄に取り組む義務がある事を忘れず、皆様にも恥じない成長と実践を行うべく尽力してまいります。

とおっしゃっておられます。
学業とは別にいろいろと勉強を求めておられるお姿には感動いたします。私自身振り返って失敗した時はもう死んでも良いと思うことが度々でした。しかし失敗は成功のもとと教わってからは前に進むことを覚えました。「苦しみこそ恵み」素晴らしいお言葉です。今後皆様にお話の時この奨学生のことを話させて頂きますようにお許し下さい。ありがとうございました。


次の方は医学部の5年生。家族の事情などで大変のようですが、前の奨学生の示して下さったお言葉を取り入れては如何でしょうか。では、

○さて近況報告です。3月の中旬から本格的に病院実習が始まりました。これから1年間かけて各診療科を2週間ずつまわり、実践的に学んでいく予定です。5人1組で班を組んでローテーションしていきます。私達の班は神経内科スタートでした。初めて自分の担当患者が割り当てられ医師と同じように(もちろん許可のもとで)カルテを閲覧し、回診について行き診察させていただき、カンファレンスで発表し・・・初めて尽くしで戸惑うことも多いですが頑張ろうと思います。知識が実践と結びついていくのはとても楽しいです。病気だけでなく人を診ることができ、患者さんを第一に考えられる医師になれるようこれからも励みたいと思います。今年度もご支援賜りましたこと厚く御礼申しあげます。学年が上がりますますバイトと勉強の両立が難しくなり、バイトを辞めざるを得ない状況の中で教材費はどんどん高くなり20万円程教科書だけでかかるようになってきて貴財団の奨学金がなければ集中して勉学に臨むことができなかったと思います。父は今年に入ってまた会社を変わり、退職金もなく東京へ単身赴任となり妹も就活が始まり、企業説明会や面接等での交通費やスーツ代、その他必要な物の為にお金が必要な時期で私が家計に負担をかけられない状況でした。年明けすぐには国家試験に準じる重要な試験があった為、バイトもままならない時で本当に奨学金には感謝しかありません。また定期的に開催していただける会(奨学生指導会)で理事長である寿崎先生自ら直接励ましていただいたり握手していただけたりすることは大きな力となりました。今年度1年間誠にありがとうございました。また来年もお会いできれば大変嬉しく思います。今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

とおっしゃっておられます。
奨学生として歓んで頂ける私達寿崎育英財団として大変嬉しく光栄でございます。ありがとうございました。



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