平成30年11月19日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

10月も半ばを過ぎました。奨学生の皆様お変わりございませんでしょうか。お伺いいたします。皆様の近況報告を読ませて頂きながらあのように挑戦、又挑戦をなさって体の方は大丈夫だろうかと思いながら書き写させて頂いております。私自身を振り返ってみても若い時は大丈夫と思います。でもこれだけはいつまでに仕上げるんだ、とか学生時代は2度とない。とかやるべきことが3つとか4つとか重なってあるがそれをやり遂げようとする意気込みには感動いたします。凄い学生さんが壽崎財団に奨学生として籍をおかして頂いております。ありがたいことでございます。話は変わりますが今年は明治維新150年の記念すべき年に商業界53回九州・沖縄ゼミナール鹿児島が行われました。「損得より善悪が先」と「知恵と力をあわせて助け」など商売十訓という商人としての哲学を学びました。鹿児島ですから西郷隆盛翁のことも「敬天愛人」私なりに勉強させて頂きました。又、慶応義塾の福沢諭吉先生は「西郷南洲(隆盛)を維新の三傑の中でもひときわ秀でた大人物である」と話も伺いました。チャンスを見て大西郷の道をお若い方に話せるようになると良いなと思っております。

最初の方は心理臨床の現場は多様化ですが新たな分野である産業領域での心理職を目指す勉強についての報告書です。では、

○今月は日本心理臨床学会に参加し、現在心理臨床の現場ではどのようなことが行われ、何が求められているのかについて学んでまいりました。「心理学」というと、カウンセリングや心理テストをイメージする方が多く、もちろんそれも仕事の1つではあるのですが、人々の多様性とグローバル化が進む現代社会においては、学校や職場などの集団生活の枠のなかで、個々人がその人らしく生きる為の心の援助方法を様々な領域で考えていく必要があります。私の所属する研究科が養成している臨床心理士は、家裁や鑑別所などの司法領域、児童相談所や養護施設などの福祉領域、スクールカウンセラーの学校領域、精神科、心療内科における医療領域などで、非行や虐待、いじめ、精神疾患などに関わり援助していく仕事です。しかし、私は新たな分野である産業領域での心理職を目指して勉強しています。産業領域の心理職は、産業医や保健婦とメンタルヘルスケアのチームを組み、組織で働く人々の心の健康をサポートし、従業員の心の疾病によって生じる本人と会社の損失を防ぐ仕事を行います。労働安全衛生法が改正され2015年よりストレスチェック制度が企業に義務付けられるようになり、従業員の心の状態にまで目を向けるという企業の取り組みは、これからもっと注目されていく、されるべき領域だと思います。人の心の健康は、決して気合や本人の心の強弱だけでどうにかなる問題ではないことを、もっと多くの人々が理解し、また発達障害や精神障害を持った方が経済的に自立できるよう共に助ける職場づくりのためのお互いの理解を教育・啓発していくことが必要だと思います。心理職の活躍の場としての産業領域は司法・福祉・学校・医療領域に比べると、まだまだ新しく、しかし学会で注目され始めている領域でもありました。

と報告してくださいました。
最初読んだ時は何だか難しい報告でしたが、3回読み返して素晴らしい報告だと思いホームページに載せさせて頂きます。私の現役時代を振り返って昔は経営者の勝手放題だったと申し訳ないとの思いで反省しました。ありがとうございました。


次の方は保育園に30日間の実習として子どもの立場で物事を考える、子どもの心を理解したお気持ちの報告です。では、

○私は今、全ての実習が終わり、残りの夏休み期間を過ごしています。実習が終わってからも何度か園に行き書類などの提出がありまだ実習は終わっていない実感です。実習はすごくて学びのある30日間になりました。子どもに1つ1つの声かけの仕方や接し方は園や先生で違います。良いなと思ったことは日誌やメモに書き、次の日に生かせるようにしていました。自分の言動で子ども達への伝わり方が変わり、思ったようにいかない時は悩みましたが、先生方がすごく優しくて、たくさんアドバイスをしてくれました。それをやってみると、うまくいき、子どももすごく嬉しそうで。こういうこともあるから、もっと頑張ろう、工夫しようと思い私の出会った素敵な先生方のようになっていけるんだなと思いました。1日1日がとても濃くてきついけど絶対に保育士になりたいと思う気持ちが強くなりました。プライベートで外に居る時に子どもに会うとすぐ声をかけてしまう時もあり、実習の力はすごいなと思いました。本当に学びのある30日間の実習になりました。学校生活に戻ったらもっと子どものことについて勉強していき、実習で出会った子ども達のパターンそれぞれに対応できるような準備などをし、将来自分が先生になった時に困らないようにしたいです。私が困ってしまうと子ども達もどうしたらいいのかわからなくなると思うので、今のうちから準備をしておきたいと思います。頑張って絶対素敵な保育士になるのでこれからもよろしくお願いします。

と結んでおられます。
素晴らしい保育士になって頂くとお母さん方が安心です。余分なことですが人間としての躾をして下さるとお母さんも喜ぶし、保育園なやらあそこと評判になるのではないかと、愚考するものです。ありがとうございました。


次の方は助産学生の方が分娩介助実習の報告です。では、

○私は今月の初めから助産学生として分娩介助実習をしています。実習場所は1日の分娩数が大変多くスタッフは多忙な中、学生(原文のまま)に指導して下さっています。私は勉強したつもりの部分が露呈され、指導助産師の方に足りない部分を指摘して頂いています。学生だからこそお1人のお産に向き合い丁寧に学習できます。これまでの看護学実習とは異なり、分娩介助という行為を実施しているため、行動1つに責任が伴います。教員からは「助産師になりたいという気持ちでなれる職業ではない」という言葉があり責任と自覚と判断力そして精神力が重要だと気づきました。忙しい現場で私の動きが遅く、スタッフをイライラさせてしまい自分が何をすべきか頭が真っ白になっています。産婦さんと赤ちゃんを思ってケアを行なっているつもりでも自分の動きを考えながらだとどちらも中途半端になってしまい、やはりスタッフに迷惑をかけている状況です。「助産師になりたい」という信念を持ち続けてはいますが、行動が伴わず自信をなくしています。母に毎日相談して気持ちを奮い立たせ踏ん張っています。小さい目標をこつこつ達成して学んでいきます。

とおっしゃっておられます。
ご苦労さま大変ですねと申し上げても足りない感じです。私の長男の産まれた時帝王切開でしたが、なかなか泣かない、湯につけて水につけて漸く泣いた時はホッとしましたが、この時の助産師さんのお気持ちいかがだったろうと考えると同時に今実習生の立場でのお話なら・・・などなど考えて目頭が熱くなりました。ありがとうございました。


次の方は赤ちゃんについて親の姿の報告です。お産に続いたような報告です。では、

○長男が生まれてはや1年3ヶ月。4月から0歳児の保育園に登園させました。周りの子供たちが寝返りをうてるようになった時にも我が子は全く寝返りもできず、お友達が伝い歩きを始めた頃にも伝い歩きもできなかったのですが、少し遅れては寝返りもハイハイもできるようになり、最近では2本足で少し立つことができるようになりました。6月生まれなのですが、6月以降に生まれたお子さんの方がハイハイができるようになった様子を見てうちの子も真似がしたかったのでしょうか、なかなかできずに機嫌が悪くなったりすることがありました。0才といえども周りの子と比較して悔しい思いをしたり自分の方がまだできていないんだなと感じることがあるのだなと思うようです。周りの子が寝返りがうてるようになったときに我が子は遅かったのですが妻は心配はしていましたが、私は遅いことが気にならなかったのでそれが良かったのかもしれません。私も心配しすぎると夫婦揃って心配に、悪循環になるところでした。あまり何もかもできないと否定的にならないようにしないのがコツなのかもしれません。

とおっしゃっておられます。
私も20代子育ての時代よく教えられたことは「這えは立て、立てば歩けの親心」とか子供の心配を話すと「親バカチャンリン」など教わったものです。夫になる人は心配の仕方がやさしいが腹を痛めたお母さんの子育ての心配は大変なことだと思います。昔は子供を寝かすのに、寝ていてもうちわの動く母心、だったかな。ありがとうございました。
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