平成28年5月6日A
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

お変わりございませんでしょうか。今回は卒業のお話が主になります。
ついに桜見物の季節が終わり、続いてふくよか見えるボタン桜が楽しませてくれ、赤い花、黄色い花、白い花の色とりどりの花が人間を楽しませてくださっており楽しい季節を迎えております。特に私にとっては二度と楽しめない季節かもしれません。有難いことでございます。奨学生皆様も大いに今をエンジョイしてください。
では最初の奨学生の方はアルゴリズムの重要性についてからお話頂いております。

○先日第2回目の卒業研究の成果発表が行われました。今回の発表はポスターセッションで行われ、全体で90分の時間が設けられていたのですが、次々と学生や教授が来てくださり8割以上の時間で発表することができました。私が最も伝えたかったことはアルゴリズムの重要性についてでした。特に「実装環境や実装条件によって最適なアルゴリズムが変化する」ことを伝えることに重点を置きました。発表を通じて聴講者から「発表の内容を学ぶにはどうすれば良いか」という興味を持ってもらえたことが分かる質問があったことが私にとっては一番良い出来事でした。理由として卒業論文発表は今まで取り組んできた自分の成果を発表するだけでなく、聴講者である学生に対して本質的課題を解決するためにはアルゴリズムの重要性を伝える必要があると判断したためです。この1年間の取り組みの集大成である発表はアッという間に終わったような感じがしましたが、非常に充実感のあるプレゼンとなりました。3月は本業で卒業式が行われました。卒業式では学科代表として登壇者に選ばれました。事務の方から学科の教授より推薦があったという連絡の旨を聞き嬉しく感じました。これまでの4年間の取り組みが評価された1つの形として受け取ることができたためです。またこの期待に応えるためにもこれから先社会人としてより一層努力していかなければならないと感じました。また改めてこの4年間を振り返ってみると、公益法人壽崎育英財団様はじめ、教授や研究室のメンバー、そして家族といった多くの方々に支えていただいたのだと実感しました。大学生活のなかで私が勉学に集中できたことは皆様のお陰であり、心より感謝しています。今日まで私が身に着けた知識を社会に貢献できる立場になれるので、まだまだ未熟ですが、社会に対する恩返しとして、これから社会人として業務に励みたいと考えています。

とおっしゃっておられます。
生を受けて20余年ご恩に感謝し、今後一生の間ご恩返しの社会に貢献したいお気持ちの近況報告であると私は受け止めさせて頂きました。お体に十分お気をつけになり業務にお励みになられますよう頑張ってください。ありがとうございました。


次の方は昔ものホームページに載せさせて頂いた方だったと思います。宮崎の方です。大学名も分からないようにしてきましたが、今回だけはお許しを頂いて掲載させて頂きます。

○今月も近況報告させていただきます。私は公務員、獣医師として働きながら大学院に通っていますが、先日職場である家畜保健所の業務発表会がありました。昨年11月に宮崎県代表として選出され、今月16日に九州ブロックでの発表会があり、そこで発表してきました。今年は宮崎県で九州ブロック大会が開催されましたのでいわゆる「ホーム」での発表であり、とても緊張しましたが、ミスなく発表することができました。そして無事4月に東京にて開催される全国業務発表会に九州代表として発表する予定です。その後、この発表を学術論文にしたいと考えています。宮崎県の業績が全国に、ひいては世界に発信していけるよう指導教官や職場の上司に報告、相談し早く論文にするつもりです。その前にまずは4月の全国発表会にて最高位の内閣総理大臣賞を受賞できるよう頑張って参ります。また2月は韓国や関東から友人が宮崎に遊びに来てくれました。あふれる自然、美味しい食べ物に宮崎を満喫して楽しんでいるのを見て、本当に嬉しくなりました。物質的な豊かさ、便利さはありませんが、心身ともに健やかに穏やかに過ごせるこの地が私は大好きです。宮崎県の長であり県庁に勤務する私のボスでもある河野知事はかつて「土地を好きであれ、仕事を好きであれ、女房を好きであれ」とおっしゃったことがありました。それ以来土地を愛し仕事や研究を愛し、周囲の人を愛するように心がけています。目の前の便利さばかりに流されることなく大切なものを大切にできる生き方をしていきたいものです。3月は別れの季節、後悔のない今年度の締めくくりを迎えたいです。

とおっしゃっております。
4月の全国発表会に九州代表として最高位の内閣総理大臣賞の栄誉に輝けるように心からお祈り申しあげます。ありがとうございました。


次の方も卒業のお話です。

○私は4月から横浜市の小学校で勤務する予定であり今は市内の小学校で現場体験をさせて頂いております。6年生を担当しており先生方と共に卒業式に向けての準備をしたり児童と遊んだりと、とても楽しく充実した日々を送っております。教育実習では3年生担当だったのですが、3年生の様子とは全く異なり成長している姿を目の当たりにし、教育の必要性や重要性を実感しております。私は日々の小学校での体験の中で楽しみにしていることがあります。それは児童の日記を読んでコメントを返すことです。宿題の1つに日記が含まれているのですが、ノート1頁以上も書いてくる児童も多く、読むととても心が温まります。6年生にもなると、その日に起きた事実や出来事を記入するだけではなく、それを通して感じたとこや考えたことなどを記入しているため、児童の良さを見つけ日々の成長を感じることができます。小学校での現場体験を通して授業づくりや教室環境の整備、児童理解や生徒指導などまだまだ勉強しなければいけないと感じることが多いため、学び続ける姿勢を忘れず、日々頑張っていきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
4月から教壇に立つ先生がこんなに勉強、勉強とおっしゃっておられる時、私はどうすれば良いか。OB(寿屋)の方々が事業をなさっておられる。変化の激しい今。この方々に進路を間違いなくアドバイスする義務が私にはあります。ロータリーの国際大会に参加してお話を伺ったり、市内を見学して報告書を差し上げる。又毎年10月は石原先生の米国の商業視察に参加してその報告書を差し上げ、報告会で感じたことを申し上げる。規制がなく競争の激しい米国小売業は日本の未来を指示してくれているように見えます。私も負けないように勉強します。ありがとうございました。


次の方の先月の近況報告の中に土木工事の中で今最新鋭の機械といわれる。土木といえばコンクリートが主題ですが、ドローンを利用してのお話がありました。今月のご報告は大学院理工学研究科海洋土木学専攻の学生生活最後の近況報告です。

○こんにちは、先日卒業式があり、ついに学生生活が終わりを迎えました。いかがお過ごしでしょうか。学科で行われた卒業式の中で、明日から学生でなくなるかと考えると少し寂しい気持ちになると同時にやっと社会人になるという嬉しい気持ちで複雑な思いになりました。特に研修室配属からの3年間は時が経つのがあっという間でしたが、人生で最も濃い3年間でした。毎月の近況報告を読み返しても日々が目まぐるしく過ぎていったことが分かります。3月は同期の学生と卒業旅行に行き、個人的に海外旅行にも行きました。いつもは実験仲間であるみんなとこうして晴れた気分で遊ぶことは最初で最後であると思いました。皆4月からの入社先が土木関係の仕事なので、今後大きな悩みや嬉しいことがあった時は最も相談しやすい仲間であり、一生付き合っていく関係だと思い大事にしていこうと思います。今現在4月以降住むことが決まっている千葉県への引っ越しや、家、研究所の片づけに追われドタバタして郷里を離れることになりますが、仕事に余裕ができたら新たな資格の勉強、英語を身につけるための勉強に励んでいこうと思います。限りある人生なので1日でも早い取得を目指し、研究所にいた時のように頑張っていきたいと思います。また学生時代は物事に貪欲に生きていたため、周りが見えなくなることが多かったように思います。そのためこれからは周りのみんなに目を配り、助け、協力していきたいと思います。最後になりますが、ご支援をしてくださった関係の方々にお礼申しあげます。これからは卒業生として新たな奨学生となる方々の模範となれるよう精進して参りたいと思います。郷土の24年間は私にとって感謝の連続でした。感謝してもしきれないない程、多くのことを頂きました。いつか故郷に戻り恩返しできるよう頑張っていきます。ありがとうございました。

と近況報告が終わりました。
学生生活に終わりを告げる。郷里を離れて仕事につく。どこを向いても考えてもありがとうの連続。こみあげてくる今の心境を報告してくださいました。故郷に錦を飾る日。今からおよそ半世紀。大いに失敗もやり、成功を重ねてください。そして故郷の尊敬される方々の仲間入りをしていただくよう心よりご祈念申しあげます。ありがとうございました。


次の方はスペインの美術教育に小学生から大学院生までを対象に浮世絵や墨絵のワークショップや教育学部の講義の参加を通じて勉強になったことの報告です。

○私は先日、ゼミの先生、そして富山大学の先生、学生の方々と共同研究のためスペインに現地の小学生から大学院生を対象とした浮世絵、墨絵のワークショップを行ったり教育学部の講義に参加させて頂いたりしました。スペインの美術教育では、日本の造形あそびのように結果としての作品よりも、行為そのものの重きをおく活動がなく、子供たち、学生たちはとても興味深そうに取り組んでいました。活動後には自然と拍手が起こり短い時間で人の気持ちをつなげることのできる美術の力の大きさを改めて感じることができました。また現地の方々とのコミュニケーションは英語だったのですが、言葉の上手さよりも「伝えたい」という気持ちを持って接しているかどうかがはるかに大切であることが分かりました。わかってもらえるだろうという甘えをもっている自分に気づかされました。それと同時に表情をあまり変えない、言葉にあえてしないことに価値をおく日本人の考えを”日本の文化”だとスペインの方が言って下さったのを聞いて、主張しない力も主張できる力とともに大切にしていかなければいけないのではないかとも考えました。スペインの方々は自国の歴史や文化をとても大切にしており、自信と誇りを持っているような印象を受けました。この姿勢は日本でも見習っていくべきものだと強く思いました。今回の研修で日本と文化や価値観の大きく異なるヨーロッパに初めて訪れ、活動全てを通して自分の視野が広がったように思います。とても貴重な体験をさせて頂く事ができました。これも壽崎育英財団のご支援があってこそ出来たことです。私は大学2年生から奨学金を頂いております。(今大学院2年)長い間本当にお世話になりました。心から感謝申し上げます。これから教育を通じて社会に貢献することで、このご恩をお返ししていきたいと思っております。頑張ります。ありがとうございました。

と結んでおられます。
スペインの報告などは私も大変勉強させていただきました。ありがとうございました。又財団に対するお礼については極力控えさせていただきましたが、今回はつい写させて頂きました。この方も卒業なさるのではないかと思います。次の分も卒業生の思いでなども載せさせて頂きます。私はいつも奨学生の方々の近況報告を読ませて頂き、書き写させていただきながら、時代と共に我々の時代とは格段の違いの感じを受け今の学生さんは凄い、凄いと思うばかりです。ありがとうございました。



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