平成27年6月22日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

今年の春は何だか季節の移り変わりが早かったようにありました。
梅の花の咲くのが遅かったようにありましたが、素晴らしい香りを楽しませていただくうち、暑い寒いも彼岸までと言われているように暖かくなったかと思っていましたら桜の花見。満開が続くと良いな、と思っておる時一夜の雨、風で本妙寺、加藤清正公の参道で桜花の絨毯の上を歩く朝の散歩でした。
皆様の近況報告を写させていただきながら、2年、4年、6年を卒業なさる方々の成功、失敗そして社会人としての決意など感激させていただくものばかりでした。ありがとうございました。


早速ですが最初の方のお話です。

○遅くなりましたが、先月の奨学生指導会にご招待いただきありがとうございました。1ヶ月後には社会人としての一歩を踏み始める私にとって、先生方のお言葉は、とても学ぶことが多く4月からも先生方のお言葉を心に留め、自分の夢を叶えていくとともに、社会への貢献のために活かしていこうと思いました。本当にありがとうございました。
さて今月の下旬に看護師国家試験がありました。4年間の大学生活の集大成の試験ということで、今まで以上に勉学に励みました。講義で学んだこと、実習で経験したことを結びつけて試験の合格のために一生懸命努力をしました。試験を受けるにあたり、様々な人が応援をくれました。家族や親戚、学校の先生や職員の方々、地元の友達や大学で知り合った友人、先輩や後輩、またアルバイト先のお客様にも応援をしていただきました。私は「多くの人に支えられて、これまでここまで頑張ることができてるんだな、合格するということは、自分のためでもあるが合格することで、今まで支えてくれた方々、応援してくれた人々に感謝の気持ちを表すことができる」と思い、より一層励みとなり、力になりました。試験当日ですが、適度な緊張感をもってコンディションは最高の状態で臨むことができました。あるスポーツ選手の言葉に「試合で本当に楽しむには強さが必要である」というものがあります。これは試験にも当てはまると考えています。看護師国家試験を受けるにあたり、私は今までの努力を信じ、多くの方々の応援を受けて試験を楽しむことができました。結果は来月発表の予定ですが、自己採点の結果大方受かっているであろうという点数でした。国家試験を終えるということは同時に学生生活が終わりに近づくことを意味します。社会人になるまでの残り約1ヶ月間、学生にしかできないような遊びや苦労を積極的にしていき、社会人のなるための準備をしていかなければならないという気持ちで生活していきたいと思います。

とおっしゃられています。「試験を楽しむ」とは「国家試験を楽しんだ奨学生」と教えてくださいました。満開の桜が散った。昔の諺に「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」の反対を心掛けたこの奨学生。社会に出ましたらどんな苦労も楽しむ。命もいらないと思い苦労に挑戦することがたくさんあります。苦労を楽しむことが挑戦に勝ち続けていくことです。そして世の為、人の為に尽くしてください。ありがとうございました。


次の方は塾での英語教師のアルバイトでの歓びをおっしゃっておられます。

○テストに向けての勉強やアルバイトなど毎日が追われています。その中私がアルバイト先の塾は担任制の個別指導塾であるため集団塾とは違い、1人1人の生徒と関わる時間が多いです。その分生徒と近い距離で授業をすることができます。生徒たちは勉強の話だけでなく、学校の話や、趣味の話、さまざまなことを話し、私自身とても楽しくさせていただいています。その一方、生徒に対する責任や成績を上げなければならないというプレシャーも大きいです。私は昨年からこのアルバイトをしていて、今受け持っている生徒は4人。また全員中学3年生という受験生であるという状況です。だんだん受験に向けてラストスパートをかけないといけない時期で私自身も精神的に少し負担になっていました。そんな時、担任の生徒の県試の成績がぐんと上がったと聞きました。するとその結果を見た生徒が「僕、先生のおかげで英語がすごく好きになったんです。だからもっと英語頑張ります」と。私はこの言葉を聞いた時「このために私は頑張っているのだなあ」と思いました。
この言葉に、この子達のために頑張る力をもらいました。受験まで残り少ないですが、私にできる精一杯のことを、この子達にしてあげたいなと思います。私自身もどんなことでも教えられるよう日々努力したいと思います。

とおっしゃっておられます。1月に頂いた近況報告ですが、やり甲斐とはこんなものだと改めて感動いたしました。ありがとうございました。


次の方は土日昼夜を問わず研究室に通い詰めておられるご苦労のお話をなさっておられます。

○最近は研究の成果を残すべく、必死になって日々の研究に励んでおります。地位や名誉のために研究を行うことは蔑まれる事かもしれませんが、その一方で成果を残し続けない限り研究を継続して行うことができないのも事実であります。従いまして「生きる」ためには成果が必要なのは研究者の人生に共通しております。その重圧に押し潰されることなく、質の良い研究を続ける事ができればなお良いです。私の場合はその「生きる」ための成果がまだ足りていないのが現状です。これから先、成果を教報論文にしなければ、研究者として「生きる」事が危ういため、土日昼夜を問わず研究室に通い詰めております。幸いにも現在行っている研究に対し興味を持っておりますし、研究を行う事は「好き」ですので必ず壁を乗り越えられるものだ、と信じております。「好きこそものの上手なれ」と言いますし、興味を絶やさず日々試すことを試し続けたいと存じます。

とおっしゃっておられます。自分はできるんだ、好きだから出来るんだ、必ず成し遂げるとこが出来る。と信じて迷わない。そのようなお方だと思います。失敗に挫けない、人間やろうと思ったことは必ず成功するものです。途中でやめたら失敗です。この方を採用した会社は貴重な宝とも思える人材を採用するわけです。どうぞ頑張って成功を続け会社のためは勿論ですが、世のため、人のために貢献なさいますよう、お祈りいたします。ありがとうございました。


次の方は質問をなさっておられます。それだけに答えさせていただきます。この方のおっしゃっておられることは。物事が順調に進んでいない、谷間にはまりこんで四苦八苦し脱出する時が人生で一番成長の時。活路を見出すことの出来る人間は人としての基礎のガッチリできている人間であろうと思います。が、自分はまだ基礎ができていないので助言を頼むとの要望です。この方は解決方法を十分経験なさっておられるようにお見受けいたします。基礎とは使命感なのか、俺は出来る人間だとの信念。私の場合40年トップとして人には言えませんが跪き苦しんで、これはやめようと考える前に自分は何故これをやるのか?元に戻るというか基本は何かを考えますと新しい道が拓けてきました。苦しい時の神頼みという言葉もあります。これは神前で柏手打って頼むつもりの時「何故自分はこれを」その時「成る程これだ」と冷静な頭で源流に戻る時に解答が得られておりました。何だか言えることは、10の苦労した後20の苦労が降りかかってきますと大変悩みますが、10以下の苦労は苦労とは思えません。私の場合人間として苦労、悩みはついてまわるもので山中鹿之助が主家再興の為「我に七難八苦を与え給え」など思い続けた時もありました。この学生さんは大学院前期課程1年の方です。研究室に籠って研究なさっておられることは私の体験は参考になりませんが何かのヒントになればと思います。失礼いたしました。ありがとうございました。

次の方は2015年の抱負を報告しておられます。今年がんばりたいことを3つ挙げておられます。
○まず1つ目は「教員採用試験に合格する」ということです。一昨年、昨年はとても高い倍率の本県の教員採用の一次試験は突破することはできたのですが、二次試験で合格するところまでいくことができませんでした。自分は教師に向いていないのか・・・と悩むこともありましたが、やはり先生になりたいという思いは捨てきれなかったので今年も頑張って、今年こそは合格をつかみたいと思います。2つ目は子供達とたくさん関わるということです。今3つのボランティアでそれぞれ子供と関わっています。長いものになるともう6年目に突入するボランティアもあります。学生としてボランティアに携わっていけるのも今年まで。ということは6年間一緒に過ごしてきた子供たちともお別れです。残り少ない日々を大切に過ごし、子供たちの成長を見届けていきます。3つ目は親孝行をするということです。本当ならば社会に出て働き親を楽させてあげなければならない年齢ですが、今こうして大学院で学ぶために学費を稼いでくれています。今年は少しづつ親に対して感謝の気持ちを伝えていけたら良いなと思います。以上3つが私の今年の抱負です。2015年も頑張っていきます。

とおっしゃっております。どうぞ教員採用試験に合格してお母さんを喜ばせてあげてください。お母さんのお腹を痛めて生まれてきてから目の離せない毎日、「這えば立て、立てば歩けの親心」そして今大学院生。今日まで親に心配をかけなかった日は1日もありませんでした。大学での生活をお母さんにお会いするたびにお話してあげてはいかがでしょうか。お母さんは「よくぞ今日まで育ってくれた」と目を細めてお話を聞いてくださることでしょう。それも親孝行の1つでしょう。ありがとうございました。


 次の方は目標ではなく4年間の学生生活を振り返っての報告です。

○4年間の学生生活を振り返ると様々なことを経験することができました。4年間で一番印象に残っているのはやはり2年生の時に行ったオーストラリアへの海外留学です。大学で1枠(ひとわく)しかない奨学金制度を獲得するために、1年生の時から必死で勉強し、その1枠を獲得できた時はとても嬉しく、自分自身を初めて誇らしく思えました。初めての7か月という長期間の海外留学は思っていたよりも厳しいものでした。言語の壁は勿論のこと、文化の違いにより、理解することが難しいものにも直面しました。しかし1つずつ課題を乗り越えていくごとに、自分が成長していくことを実感しました。


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