平成26年8月20日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

新年度のホームページに載せる皆様の近況報告が7月になってしまいました。
新しい年度ですから近況報告なさる奨学生の方も新しい見方で近況をお知らせ頂いております。最初の方はタイでの教育支援を行っている方です。

私は来る8月に予定しておりますタイへの渡航にむけて、日々充実した日々を過ごしております。この度は近況報告として私が現在行っている活動を紹介したいと思います。以前奨学金交付式の折にお話をいたしましたが、私はタイで教育支援を行っている学生NGO団体に所属しております。その中でも私は里親事業(奨学金事業)のリーダーを務め、日々企画づくりに励んでおります。里親事業ではサークルのOB、OGの方から寄付して頂いた支援金を、タイ農村部の経済状況が厳しい子供達に届け、さらに手紙などを通じた精神的サポートも行っています。年2回行われる渡航では実際に彼等の家庭を訪問し、経済状況や進路希望の調査、奨学金の授与、また「里子の会」と称した奨学生同士の交流を深める活動を行っております。今年度で3年生となった私にとって、この夏が引退前最後であり、後輩に今までの活動を託す大事な渡航となっております。そのため現在は企画づくりをはじめ活動の準備に専念し、後悔のない渡航を作り上げるため尽力していきたいと思っております。テスト期間や就職活動の準備とこの先を考えると決して楽なことだけではありませんが頑張ります。
とおっしゃっておられます。
学生さんとしてすごいことに携わっておられるお話です。タイでの小学生に20才ぐらいの方も居ると伺っておりますし、人身売買が奥地では行われているとか。字を知らないと何をしてもされてもわからない地域がタイの奥地ではまだあるとのこと。私達ロータリークラブでもメコン河の近くのタイ北部で、水を小学校に。と深さ50メートル位できれいな水を小学生に飲んでもらっております。
そのお裾分けを近所の家庭からも喜ばれております。
タイの学生の為に頑張っておられるこの学生さん、心から敬意を表し同じ日本国民として衷心より感謝申上げます。ありがとうございます。

次の方はご自身の所属する研究室に他の大学の学生さんが実験を習いに来た、その学生に実験法を教えたことから近況が始まっております。
先日は奨学金交付式でお世話になりました。先生方の人生経験から得られたものを私達学生へ分け与えてくださり本当にありがとうございます。頂いたご恩を忘れず日々の勉学に励み自分自身を成長させていきます。今月の近況報告をさせて頂きます。今月中旬には私の所属する研究室へ実験を習いに来られた他大学の学生2名への実験法の伝授を行いました。彼等は全単結晶電極(全単子が規則正しく並んでいる電極)の作製のために1週間程熊本に滞在していました。私をはじめとした、うちの研究室の後輩達が、彼等と実験通して交流を深めることが出来ました。この様な実験は「自分の実験に対する理解度を確認する」という点だけでなく「自分の置かれている状況を的確に判断する」という点においても重要な事だと存じます。研究室に所属しておりますと人間関係が固定化されて、ある特定の人々としか交流する機会がない、という風になります。そのため今回の来客は上記2点を行う点で、とても有意義だったと存じます。7月1日から3日間私は材料分野の国際学会へ参加し、英語でポスター発表を行う予定です。そのために、現在自分の研究成果をまとめています。充実した発表と研究者間の交流を行うために、しっかりと準備して臨みたいと存じます。そして得られた情報を今後の研究活動へ活かしていきます。悔いが残らない様に1日1日を無駄にせず有効に使っていく様努めます。
とおっしゃっておられます。
他の大学から研究の勉強に来る。素晴らしい研究をなさっておられるからでしょう。日本でお手本になる研究なのでしょうか。ものの無い日本と言われる日本の唯一の技術の研究頼もしい限りです。ありがとうございました。

次の方は学校の先生になる為日夜を分たぬ勉強をなさっておられる近況報告です。
先日行われた県の教員採用試験を受験しました。今年度からこの教員採用試験に小学校英語が新設され、今回私はその部での受験となりました。振り返れば大学1年から今日までの大学生活の中で最も力を注いできました。在学中に小中学高校の教員免許を取得する為に、夏季休暇も冬期休暇も学校に通い続け、同じ夢を持つ仲間とともに学んできました。時には休日まで学校で授業を受けていると、周りの友人が、バイトや遊んでいる姿が浮かんで来て、つらく思うこともありました。しかし講師の先生方のお話がどれも面白く、実践的に模擬授業を行う際には、的確なアドバイスを先生方、仲間達からもらうことができ、とても充実した、学習環境にいることに、とても感謝しました。また教育実習も無事に終わり、その中でも生徒と心で触れ合う大切さや、一生懸命することは、周りの人々も理解して下さることなど、多くのことを学びました。このように恵まれた教育環境に支えられ教師になるという夢を自分の中に確立することができました。そして教員採用試験に向けて準備を進めることもできました。勉強を始めた当初は、あまり試験範囲の多さにとまどいました。しかし各教科の目標や内容を読み直してみると、どれも私が小学生の時に体験的学習していた事ばかりで、その2つを照らし合わせながら、勉強していくと内容が自然と理解できました。また小学校で学習すること、1つ1つに目標があり教育の一貫性に驚きました。この様に自分なりに勉強をし、試験に向けて対策しました。試験の1日目には水泳の実技試験があり、約400人の受験者が50メートルを泳ぎました。会場の人の多さに緊張しましたが、いざプールに入ると自然に緊張もとれ、ベストタイムで気持ち良く泳ぎきることができました。2日目が自分にとって戦いの1日となりました。教職、教養、適性検査、専門教養、リスニングが行われ今まで勉強してきた全てを発揮できるよう努力しました。しかし勉強不足な部分が多くあり、自分にはまだ専門性が身についていないということを実感しました。教職教養の中では、ただ法律の内容が問われるだけでなく、そこから県の取組み、そして教師が教育に取り組むべきなのか、まで問われていました。自分の反省点が今回教員採用試験を受け、明らかになると同時に、教育の奥深さを感じました。合否はまだ分かりませんが、自分に足りていなかった部分をしっかり補充し、教員という仕事に生かせるよう、これからも努力していきます。卒業まで残り8カ月ということを踏まえ、新たな目標を作り、充実した学生生活を過ごしたいと思います。
とおっしゃっておられます。
大変な勉強の量です。私が事業を始めた若い頃お寺の和尚さんがこんなことをおっしゃいました。何の質問だったか覚えていませんが。「人並みなら人並みぞ。人並みはずれや、はずれんぞ」今思い出してもなるほどと思います。頑張ってください。
ありがとうございました。

次の方はお得意の英語のボランティアとして市内の2つの中学校の担当教員のサポートをしたり英語学習指導員をしておられるお方です。
私は4月から今現在も大学の講義とは別にボランティアとして市内の2つの中学校に週1度ずつ訪問させて頂いております。活動としては1つの中学校では英語学習指導員として担当教員のサポートをしたり、授業で分からない所を教えて回ったりしています。別の中学校では別室登校の生徒に勉強を教えたり、相談にのり、アドバイスを与えるといった活動をしています。どちらの学校も玄関を入るだけで出会った生徒たちは元気の良い挨拶をしてくれます。私の方が、いつも生徒たちから元気をもらい、今日も1日頑張ろうといった気持ちになります。こうして実際に中学校の現場に行くことでしか、学ぶことのできないことは沢山あります。中学校の英語教師になることが夢である私にとって、この経験は必ず将来生きてくると信じています。大学の講義では履修している科目はすべて真剣に学習に取り組んでいます。特に「スピーチV」という科目では授業の予習にも数時間を費やあいます。というのはスピーチVの講義では2つのグループに分かれ自分たちで決めた題に対して英語で討論を行うというものです。それぞれ賛成又は反対の立場で意見を一週間で考えます。そして主張をより強力なものにするための情報を図書館で探したり実際にアンケートを取り信憑性の高いデータも討論に組みこみつつ私たちは英語で意見を言い合います。もちろん流暢に完璧な英語を話すことは難しいですが私なりに日々試行錯誤しながら英語で自分の主張がうまく出来るようになろうと訓練しています。自分の大好きな学問を学んでいるため、勉強していることが楽しくて仕方がありません。今後もますます視野を広げ英語力を今以上につけたいと思います。そのため私の持ち前であるコツコツ地道に努力する精神を今後も忘れず、学業に励みたいと思います。
とおっしゃっておられます。

 

次の方は患者さんと接する、アルバイトではお客様に接する楽しさや未熟さ、学校の試験だけでは身につかない自ら「考える」大切さを話して下さっています。
私は今看護に関する専門的な技術や知識を学んでいます。その授業の中に「看護技術を発表する」というものがあります。どういうものかと言いますと、自分たちで患者さんに対する援助(食事介護など)などを決め、どのように看護を提供していくのか考えて実演発表するものです。1年生の時から今まで習ってきたことを実際にするとなるとなかなか上手くいかず、何度もグループで話し合い、時間を見つけ練習しました。2年生により看護師になるという自覚がはっきりとでき、同時にこのままでは、患者さんに対して未熟な看護をしてしまう、という自覚もできてきました。7月末から試験がありますが、試験だけでは身につかない「考える」ということを、この授業で学ぶことが出来ました。「考える楽しさ」というのは、大学入って感じたもので、自分で考えて行動できるということが今の私にとって、とても有難いこととなっています。来春の休みには、ナイチンゲールが建設を進めた病院へボランティア留学をしたいと考えております。この留学は4年間の大学生活での1つの目的でもあります。同じ志を持った人々と会えること、またその人達から、たくさんの考え方を学ぶことがとても楽しみにしております。また今はその目的を達成するために、バイトをし、貯金を頑張っております。バイトでは接客の楽しさを毎日感じています。毎日とても充実しており、時の過ぎるのが早いです。1日1日を大切に頑張っていきます。
とおっしゃっておられます。
患者さんから喜んでもらう、アルバイトでお客様に喜んでもらう、相手に喜んで頂く為に毎日の人生を送る。人間として最も幸せなことではないでしょうか。ありがとうございました。

次の方は教育者としての勉強をなさっており、中学校、高校の5種類の教員免許(一種)をとることを目的として励んでおられる方です。
近況報告として先週まであった教育実習のことを、お話ししたいと思います。私は中学と高校の理科及び家庭科さらに栄養教諭の5種類の教員免許(一種)がとれるよう授業をとってきました。教育実習では母校の中学校に3週間行き、さらに小学校で栄養教諭の教育実習に行ってきました。計4週間の実習ではありましたが驚くほど速く終わってしまったように感じ、またとても楽しく中身の濃い4週間を過ごすことができました。中学校の3週間は母校での実習ということもあり、とても懐かしく、またバイト先の塾の生徒さんで知っている子も居たりと、とても過ごしやすい3週間でした。家庭科の実習で行ったのですが私が理科の免許もとっていることをふまえて理科の授業の見学もさせて頂きました。その他道徳や学活の研究授業も行うなど、家庭科に限らず、たくさんの経験をさせて頂きました。生徒たちも皆可愛く、また生徒からもたくさんのことを、学びました。仕事の内容は大変なものではありましたが、それでも、やっぱり学校の先生っていいなと思え、改めて教師という仕事に魅力を感じた3週間になりました。また小学校での1週間は先程までの中学校とは全く異なり、小学生の無邪気な姿に癒された1週間でした。ほとんど授業見学を行い、研究授業を1回行いました。食育を子供たちに、どう伝えていくか、取り組ませるのかを学び、学校における栄養教諭の在り方を改めて感じました。先生方には本当に良くして頂き、感謝することばかりでした。この4週間の経験は私にとって宝であり忘れずに大切にしていきたいと思います。このような素晴らしい時間を過ごし事が出来て、改めて周りの支えて下さった人に感謝し、自分の進路について考えることができました。大学院進学という目標は変わりませんが今回の経験は、これからの私にとってとても重要なものになると感じています。応援して下さった先生方のためにも、これから必死で自分の目標に向かって走りたいと思います。
とおっしゃっておられます。このような感謝の心豊な方が先生になり若い子供達を導いていく素晴らしい子供たちが育ち日本を背負っていく。私の方こそ心を込めてありがとうございますと申上げ感謝いっぱいで終わらせて頂きます。ありがとうございました。

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