平成24年2月22日
(財)寿崎育英財団奨学生への皆様へ
理事長   寿崎 肇

読まして頂きました近況報告の中で私の勉強になったお手紙又皆様にも参考になるであろうものを記載させて頂きました。どうぞお読みになって下さい。12月下旬から1月上旬に頂いたものです。

○最初の奨学生の方から頂いたものです。
今月私は19歳になります。最後の10才代となりました。そこで私は19才の目標
を決めました。先ず英語力の向上です。近々TOEICのテストが予定されています。以前、練習問題を解いたが、それ以上のスコアを目指しています。毎日が英語漬けの日々を送っているので、それ以上の成績を出したいと思っています。次の目標は最後の10才代を悔いのないように生活することです。これより何十年生きていくうちに、今までよりもっともっとつらい事や悲しい事、幸せな経験をしていくと思います。だから私は10才代の最後に、どのようなことにも耐えていけるような強い心を持ちたいと考えています。そのために人の気持ちを考えて行動できるようにしたいです。私は今塾で中学三年生に英語を教えています。生徒達を見ていますと、自分の受験の時を思い出しました。大学受験です。一番頑張って、一番苦しく、一番つらい思い出です。しかし一番輝いていたと思う、思い出です。頑張った分だけ、いい思い出になるし、自分の自信につながるので、今の生徒達にも頑張ってもらいたいと考えています。

とおっしゃっています。
私自身を振り返って10才代最後の時は、こんな立派な考えはもっていませんでした。苦しくつらい事を突き抜けたら、キット喜びが待っているとおっしゃって中学3年生を励ましておられる19才の先生。素晴らしいと思います。私の方が勇気づけられました。 ありがとうございました。

○次の方の近況報告です。
今年も終わろうとしています。先日大学は冬休みに入りました。ゆっくり過ごしたい処なのですが、大学の勉強で追いついていない部分を補う為に大学の図書館で勉強しています。1月の下旬から後期のテストが始りますので、それまでに復習を終わらせて、テストに臨みたいと思っています。ニュースでは今年の漢字は「絆」でした。やはり今年一番のニュースは東北大震災だと思います。いまだ日々の生活に不安を持っていらっしゃる方々が居ると言うニュースを聞く度に、心が痛みます。その中で人と人とをつなぐ「絆」。これが今年の漢字に選ばれたということは、やはり人は助け合って生きていくのだ、と改めて感じました。私も薬剤師となり、人の助けの出来る人になりたいと思いました。

とお書きになっておられました。自分以外の処にあった災難を、自分のこととして自分の将来に生かしていくと言う決意に感動いたしました。素晴らしいお話でした。ありがとうございました。

○次の近況報告は今年1年を振り返ってのお話です。
今ファイナルテストの成績表をドキドキしながら待っている状態です。2011年を振り返ってみます。4月に入学して、毎日学校に慣れることに、必死になっていたらあっと言う間に6月でした。この時初めて奨学生の会合で、多くの先生方に出会い、沢山の素晴らしい方々のお話を聞くことが出来ました。そして初ファイナルテストがあり、4日間と言う短い時間の中で友人と協力しながら、励まし合いながら勉強したり教え合ったりしました。この時教えて下さった先生方は、とても優しく親切な方ばかりで、もし次のセメスターで授業を履修することが出来るなら、もう一度学びたいなと思える先生方でした。夏休みは小学校課程の授業をほぼ毎日勉強し、逆に勉強を続けられる良い機会だなと思いました。9月に入って再び学校がスタートし、待ちに待ったBeAStar祭りがありました。広報活動、友人とイベントを楽しんだり、最高の学祭でした。授業にも大分慣れた時がこの頃だったかなと思います。11月には人生で初ライブに参加することもでき、自分を広げられたかなと思います。今も次のライブに向けて練習中です。12月は本当に1ヶ月あったかな?と疑問に思うくらいとても短い月でした。昔の人が師走と名付けたことに、とても感動してしまいました。最後のファイナルテストの為に夜遅くまで友人と一緒にエッセイを仕上げたり、プレゼンテーションの準備をしたり毎日忙しかったですが、それも良い思い出なんだなと思うと、勉強頑張って良かったなと思えます。また何かを頑張ろうと努力する時や、している時には、いつも友人の姿があり、支えとなってくれる存在が居ることにとても感謝しました。出会えた人全てが私のベストパートナーです。このように一瞬で終わったように見える1年も濃密な思い出と一緒にできているんだなあ、素敵なことだなあと実感しました。またこの1年で様々なことを学んだお陰で、将来の夢について考えるのが楽しくなりました。今まで一つの道と決めていたので、たまには違う考え方や道をミックスしてもいいかなと思いました。将来の留学の為にも広い視野が絶対に必要だと思うので、また色んなことにチャレンジして経験値を上げたいと思います。

とお書きになっておられます。最後は財団に対する感謝の言葉で結んでおられました。奨学生の皆様が入学なさった時を代弁しておられることと同時に感謝の心のいっぱいの方だと思い記載させて頂きました。私も勉強になりました。ありがとうございました。

○次の奨学生のお方の報告です。今月は特に変わったことはありませんでした。毎日夜の9時頃に起床して自習室に行き、朝まで勉強して昼の講義を受ける、その後家に帰って寝ての繰り返しの1ヶ月でした。他人から見たら「なんてつまらない毎日だ」と思われるかも知れません。でも僕は毎日机に向かう度に、勉強に専念できる幸せを感じるので、心は生き生きしているつもりです。そして、今学んでいることを通じて、将来社会に貢献できたら、これ以上はありません。さて学習塾講師の経験から、子供の法律問題に関心がある僕は現在少年犯罪について、レポートを書いているところです。内容は少年法厳罰化とその後についてです。書きたいことの要約は@戦後、少年犯罪は増加凶悪化していたと言う認識は正しくない。A厳罰化によって少年犯罪が減少傾向にあると言う認識は正しくないBよって厳罰化は失敗であり少年を処罰の対象から保護の対象に切り替えるべきである。というものです。また他にも8通ほどのレポートを書かなければならないので今年の冬休みは、実家でレポート三昧になりそうです。最後に今年の近況報告は、これが最後なので、今年を振り返った感想を書きたいと思います。まづ今年は人生で一番辛く、悲しいことがありました。それは親友を病気で亡くしたことです。この話については、まだ心の整理がついていないので今書くことを控えさせて下さい。次に今年一番の良かったことは、彼女ができたことです。遠距離ですが「頑張って」のメールだけで、すべてのことにやる気が出てきます。自己評価としては80点ぐらいです。かなり頑張ったとも言えますが、細かいところまではまだまだやれたと思うからです。

このお手紙を読み終わって心の中で拍手喝采をいたしました。そして最後の財団へのお礼のお言葉には目頭が熱くなりました。レポートの少年犯罪に対するご意見には私も大賛成いたします。どうぞお幸せの人生でありますようお祈り申上げます。ありがとうございました。

○次の方は立命館アジア太平洋大学の留学生の方の素晴らしい日本語の近況報告です。
私は就職活動の厳しさを実感しはじめました。この前ユニクロの面接に行きました。残念なことに落ちました。多分これからもこのようなことが多くなるでしょう。私は心の準備をしないといけないです。私はこの前「日本文化コンテスト」に参加するため京都に行きました。私たちのテーマは「日本人と集団主義」で結果は6位で想像以下ですが、私はたくさん得るものがありました。前誰かが日本人は英語を喋れないと聞きました。今回の試合でその話は全然嘘と思いました。皆は英語はとてもペラペラで発表も素晴らしかったです。私は発表の時緊張したため結果は良くないと思っていましたが、実はそうではなく、内容や質問の答えの正しさなども評価の中に入っていました。一位をゲットしたチームは半年準備したと聞いて、私はそのチームをすごく敬服し、もし次回試合に参加する機会があれば私はもっと真剣に準備しないといけないと誓いました。現在私は学校に戻り宿題と授業と説明会の間で生活をしています。1月からもっと面接が多くなるので冬休みの間にちゃんと練習するつもりです。就職活動は試練です。

と報告しておられます。
この奨学生の方は3カ国(自国語・英語・日本語)の言葉の出来る方でしょう。面接のご苦労と成功話をお伺いしたいものだと思いました。ありがとうございました。

○ミッションスクールの奨学生からの報告です。
クリスマス礼拝はミッションスクールである私の大学にとってとても大切な特別な礼拝で通常の授業をお休みにして、午後から1時間に及ぶ礼拝をします。その中では賛美部門である聖歌隊オルガニスト、ハンドベルチームが賛美を行い教員の方々も楽器を演奏します。私もオルガニストとして演奏を担当しました。音楽と歌に満ちた静かで綺麗な時間と空間でした。12月25日は私の通っているピアノの先生の所でクリスマスコンサートがあり私もそれに出演しました。練習も忙しいものでした。私は楽しく慌しい季節が大好きです。今年1年アッと言う間でした。ついこの間2年生になったばかりが、もう3年生になろうとしています。今年もたくさんの方々とのつながり、助けてもらい何とかやって来ることが出来ました。毎月出すこの手紙も私を元気づけてくれます。今は私にとってなくてはならないものになっています。こうしてたくさんの大切なものが増えていく日々を本当に幸せに感じます。感謝の心。ご恩返しがしたいと言う心。なるべくたくさん返せたらと思います。

とおっしゃっておられます。宗教の学校のお話を読まして頂きながら、清らかな感じを強く受け、私の心も洗われるようにありました。ありがとうございました。

○次の奨学生の方の報告です。
今月師走は何かと忙しく過ぎました。17日には卒業設計の学内中間発表があり研究室一同何日も学校で泊まりこみながら準備をしました。教授のご友人で、世界で活躍する建築家の方に助言を頂き激励を受けとても元気が出ました。毎週行っていたゼミや学校ではもらえない言葉をもらえたことに刺激を受け、もっと自分を信じてやってみようと思いました。研究室の仲間からも作品について意見が聞け、正直に厳しく言ってもらえたので有難かったです。卒業まで後2ヶ月少々ですが後輩たちの手伝いを含めあと少し頑張っていきたいと思います。忘年会が続くと後少しで大学生活も終わってしまうことを実感します。この1年は“大学最後だからと”よく遊びもしましたが遊びながら楽しい、幸せだなぁと言う想いと、これが最後かと寂しくもなっていました。研究室の皆もやっと就職先が決まり、来春はバラバラになります。私の悪い所は心配しすぎる所なのであと少し、思いっきり楽しみ、研究では悩んで充実した日々にしたいと思います。

とおっしゃっておられます。卒業を前にした奨学生の方々を代弁なさっているようにも思われました。卒業後は1つしかない体の健康にご注意をなさって職業を通じ、世の為人の為に頑張って頂きたいと思います。ありがとうございました。


○次の奨学生の方は松下幸之助資料館で勉強したことを、ご自分の部屋の入口に貼っておられる方の報告です。
私の近況報告と今月学んだことを報告します。最近は自己啓発の本を多く読むのですが、その中でも好んで読む著書が松下幸之助です。2年前には京都にあるPHP研究所の松下幸之助資料館に行きました。中でも好きなフレーズがあります。以下。学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である。語らぬ石流れる雲、つまりはこの広い宇宙、どんな小さいことにでも、どんなに古いことにでも、宇宙の摂理、自然の理法が、ひそかに脈づいているのである。そしてまた人間に尊い知恵と体験がにじんでいるのである。これらすべてに学びたい。という文章です。これを部屋の入口に貼り、毎日読むことを日課としています。そうすることによって全てのものから学ぶと言う謙虚な姿勢になれるように努めています。まだまだ人間として未熟ではありますが夢や希望と同時に謙虚な姿勢をもって2012年に向かいたいと思っています。1月の奨学生指導会の出席を楽しみにしています。

おっしゃっておられます。経営の神様と言われた松下幸之助翁のお言葉を毎日読み続けておられる。凄い方だと思い20年後30年後が楽しみなお方と思いました。ありがとうございました。


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