平成23年12月19日
(財)寿崎育英財団奨学生への皆様へ
理事長   寿崎 肇

近況報告ありがとうございました。読まして頂き、たくさんの奨学生の方々のお考えや行動力には感激いたしました。あまりたくさんありますので順番に記載させて頂きました。記載出来なかった方々にはお許しを頂とうございます。
○最初の方の報告です。
私は修士論文研究として”進化”をテーマにしています。生物の進化、それは知れば知る程、深く、不確定要素が多いものだと感じます。進化のメカニズムは検証が難しく、結局のところ、推論で定義するしかありません。そして過去のあらゆる生物が、その生息環境からの淘汰を受け、生き残り、生存し、結果的に進化して来たことで、現存するような生物の多様が生まれたということの証明になるもの、それが化石であり、現存生物そのものであるのです。しかし、それでも”進化”と言う分野には、未知な事項が多く、分子化学によるDNA解析が行われ、細胞レベルで進化系統や分類について議論が繰り広げられていますが、それでも明らかと、されているのは一部に過ぎません。このように”進化”についての研究は、今後ますます発展の余地がある分野になるでしょう。そして、そうした無限の広がりを感じさせる"進化”を子供に、どう教え何につなげるのか、という進化概念形成のための学習プログラム(カリキュラム)作りをすることが私の大きな目的です。アルバイトでは作文教室の講師をさせて頂いているのですが、そこで触れ合う小学生達のエネルギーに圧倒されてもいますその教室は小学生低学年を対象とし、1クラス20名程度を相手に作文の書き方や、字の書き方、等について指導をしているのですが少しずつ回数を重なるにつれ、子ども達との距離が埋まっていく喜びを感じています。まだまだ手探りなことも多く、困難にも対面することもありますが、子ども達の元気な笑顔を見ると、「モット頑張ろう」と思えます。と。

講義を聞かして頂ける気持で読まして頂きました。小売業の視察にニューヨークに参りますが小売業の生き残りはラインロビングで進化していくことだろうと思いこの近況報告を読まして頂きました。ありがとうございました。
 
○次の方は中学教諭への実習の報告です。
中学教諭の普通免許状取得に必要な介護等体験の事前実習に参加して、施設利用者との接し方、車いすの使い方、衣服着脱の補助の仕方、食事介助の仕方などを学びました。実習を通じて介護や介助の技術はもちろんですが、コミユニケーションをとるということが何よりも大切だということを学ばせていただき、人との接し方を見直す機会となりました。又特別養護施設での実習にも参加します。これは免許状取得に必要だからでなく、福祉について今何が必要とされているのか、私に出来ることは何か、ということをしっかり学んで来たいと思っております。オープンキャンパスでは当日の学生交流というブースで受験生や保護者の方々と直接的に関わりました。受験生たちは希望や不安に満ちた目をしており、私自身大学に入学したころの気持を思い起し、目標をもって頑張ろうと言う気持ちになりました。来月は教育実習予定の母校へ訪問するため数年ぶりに奄美大島へ帰省します。色んな体験を通してやる気に満ちている今だからこそ初心を忘れずに頑張っていこうと思います。

と結んでおられます。
我今何をなすべきか、を日、日、お考えになり取組んでおられるお姿に感動いたしました。
ありがとうございました。


○次の方はロボットの研究をなさっておられる奨学生の方です。
ロボットワークショップの活動はロボットの製作を行う為に作業内容や製作に必要なプログラミングなど学習予定は大変ですが、自分はこの活動を楽しくやっているので、きつい、とか、つらいとか思ったことはありません。先日就職関係の講師の方の講演がありました。その方がおっしゃるには、人とは違う何かを持つ、たとえば特技や個性などを大切にし、さらに自分が今までやってきた中で、人とは違う何かを積極的にチャレンジして自分から一歩踏み出すことが大切だとおっしゃっておられました。と。自分は今まで以上にロボットでも何でも挑戦し、そしてそれを楽しみ自分の堂々と誇れる思い出をつくりたい。

と結んでおられます。挑戦、挑戦又挑戦を続けられるお方のようにお見受けられました。この方の人生は素晴らしいものになるように思えてなりませんでした。ありがとうございました。


○次の方はご両親とお話をなさっておられるような近況報告です。
先日私は情けないことに、不意に体調を崩し、3日間程食べて寝るばかりの牛のような生活をしておりました。寝てる場合じゃないのに、と思いながらひたすら眠る3日間でした。精神と肉体とを分離せず、肉体の健全さも大切にしようと思いました。私の大学の前期の成績発表が先日あり、無事卒業に必要な単位を全て習得することが出来ました。ひとまずホッとしていますが自分自身を褒めてあげれるような評価ではなく、落込みはしないけれど、格別喜びもしない妙に落着いた気分です。自分の実力を「ああ、やっぱり、そうだよな」と受受止める感じです。私は今福岡で行われる、海事代理士試験の勉強の毎日です。新しいことを学ぶのは楽しいことです。知らなかったことを知る楽しさは、時間を忘れさせ、ときめきを感じます。海の法律は新世界でそういう刺激を与えてくれます。だから刺激たっぷりの新しい海事六法をひくことは、最近楽しみです。卒業について、生活について、進路について、交友関係について、悩みは尽きませんが基本的な生活を大事に、日々なすことをこつこつと足を地につけて頑張ります。こうして自分のことを書かせて頂いて嬉しく思います。まるで両親に向かい合う時のように、素直で、温かく、前向きな気持ちになります。

と結んでおられます。
悩みは尽きないとおっしゃいますが、毎日を力強く楽しく勉強しておられるようにお見受けいたします。お体をお大事に、ありがとうございました。


○次の方は大学に入学した1年生の方です。
先日のTOEICテストの結果が返ってきました。入学してすぐの4月に受験した第1回のテストの点数と比べると200点以上の伸びがありました。入学後すぐの点数とが目に見えて差があったので自身にもなり、英語を本格的に学びたいからと言って、この大学を選んで本当によかったんだ、と思いました。英語に対する不安に潰されそうになっていたので、自信を持つことができて、本当によかったです。しかしこの結果に満足することなく、さらに上の点数を取れるように後期の授業も励みたいと思います。

と結んでおられます。
よかったですね、このように努力を続けていけば、卒業の時は思いとおりのお仕事が出来ると思います。おめでとうございます。ありがとうございました。


○難しいと思っていた工学部のお話をわかり易く教えて下さった方です。
私は現在「長周期積層構造型高強度のチタン合金開発」というテーマのもと研究に取組んでおります。このテーマにもある「長周期積層構造」とは材料組織の一種で以前私たちの研究室で作製したマグネシウム合金(マグネシウムに数種類の元素を微量添加した合金)において初めてその形成が確認されました。またこの「長周期積層構造」はマグネシウム合金の高強度化に大きく寄与していることが報告されています。しかし今のところマグネシウム合金以外のほかの合金系では確認されていません。そこで私はこの「長周期積層構造」がチタン合金でも出来ないか、という考えの下に、研究に取組んでおります。しかしながら、これまで、マグネシウム合金から得られた経験則を元に、チタン合金を作製し、評価を行った結果、今までに、その組織は確認されませんでした。そこで私は今までにない、新しい発想で、この組織を形成すべく、新しい知識や、考えを得べく、いろいろと外部の講演を聴講したり、工場見学をしております。そして得た知識を自分の研究にフィードバックして新しい視点から研究を行っております。また先日は、定期試験が行われました。大学院ともなると、求められるものが学部時代に比べ、より高度となり、定期試験においても解答するにあたって、四苦八苦することも多々ありました。しかしながら、今のところ評価の発表がなされた教科すべてにおいて、最高の評価を得ております。また10月から授業が始りますが、今後も最高の成績が得られるよう努力していこうと思います。

と結んでおられます。
素人の私には専門的なことで、わかりにくい言葉が多い中、わかりにくい言葉が多い中、わかり易い工学部での研究のお話でした。凄い研究のようにお見受けいたします。成績も最高とのお話、わがことのように嬉しうございます。俗に途中でやめたら失敗、といわれます。成功するまで続けて頂きたいものと念じております。どうぞ頑張って下さい。
ありがとうございました。






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