平成23年10月10日
(財)寿崎育英財団の奨学生の皆様からの近況報告を頂きます。
その中で私の反省すべきこと書かして頂きます。
理事長   寿崎 肇


 先ず最初の奨学生の方です。
○私は高校の音楽科を卒業しており、音楽を専門に学んで来ました。ピアノとクラリネットを小さい頃から習わせてもらい、高校時代に演奏会を作りあげたり、演奏者をサポートする仕事に惹かれ(音楽)大学ではなく、商経学科である今の短期大学を受験しました。この短期大学を選んだのは県内唯一の夜間で学べる短期大学であるからです。私の目指しているオーケストラマネジメントは上京して学ぶことが必要です。そのため状況資金や今の学校に納める学費もあり、高校時代の貸与の奨学金を月2万5千円返却しています。
これ等をすべて自分の昼の働きでやりくりしているのです。5年前母親が倒れ、寝たきりの状況で費用もかかりますし弟もまだ小さいので父親には、あまり負担をかけたくなく、苦しい状況での寿崎奨学金は有難いです。私は更に精進しようと心に決めました。大変だと感じることも多いですが私は負けません。昼間の仕事は、バイキングレストランで大変忙しく毎日がバタバタです。夢への一歩として霧島音楽祭へ来週からスタッフとして参加いたします。もう1つの夢です。若い内なので追っかける夢が2つあっても良いと思っています。もう1つは私は手足が長いので、それを生かせたらと思いモデルさんに憧れています。私は今の瞬間1秒1秒を精一杯生きていきます。と結んでおられました。

私自身を振り返って考えた時、これ程の計画をもっての若い頃であったか、など反省いたしました。この方のお年より10年後位の事業の苦しい時によく自分を叱咤した言葉に熊沢蕃山の「憂きことの尚この上に積れかし限りある身の力試さん」や山中鹿 助の「我に七難八苦を与えたまえ」など自分に言い聞かせたものでした。この近況報告をお読みになった方はキットユウキをいただけただろうと思いました。私の残された人生、モットモット頑張るべきだと思いました。

○次の方のお手紙です。こうして手紙を書くのは今日で2回目です。言葉に方言が入ってないか不安です。前期試験で読解力附則だな、と感じる問題がいくつかありました。読解力をつける為に読書することと文章を自分で書くように心掛けております。月1回のこの手紙も、とても力がつくし、自分のことについて真剣に考える機会になっています。今夏休みで実家で過ごしています。1人暮らしの私と違い、母が仕事を終えて、くたくたのまま、家族の為の家事をしている姿を見ると、母親の有難さが、本当の意味でよくわかりました。母の姿を見て、自分の1人暮らしの気楽さを申訳なく思います。私も沢山の悩みや不安を抱えていると思います。しかし笑顔をたやさず、いつも温かく接してくれます。生活の乱れは心の乱れです。私が最も尊敬しているのは母親です。私も母のように強くて心の広い人になりたいです。と結んでおられました。
身近な言葉で申訳なく思いますがこんな言葉を聞きました。それは嫁にもらうなら親もらえなど昭和はじめのお話です。お母さんの姿を見て自分も負けないような人間になりたい、人間として姿をそのまま近況報告で頂きました。何事もプラス発想が成功と幸せの基だと思います。素晴らしい母上のお話ありがとうございました。

○次の方です。近況報告をします。9月に4つの学会に参加することが決まっています。1つは永野。次の2つが新潟。最後の1つが中国清南氏で開催されます。今はこれ等の準備に追われております。学会の為に実験をやりますが、授業を前期に11科目受けましたので、中々時間がとれませんでした。現在これ等の授業の最終レポート及びテストがほぼ全て終わりましたので、少し余裕が出て来ました。でもやることが多く、昨年に比べ10倍以上位自分へのタスク(仕事)があるように感じます。
歳をとるにつれて、タスクは増えて来るものだと実感します。社会人になったら、もっと増えるだろうと思います。今は社会人になる為のステップアップの意味で、これからやるべきことを精一杯熱していく必要があると思います。今後ともに頑張ります。と結んでおります。

ご自身に大変な負担をかけて、それを片付けていく。これを読まして頂き私自身反省いたしました。負けないように私も頑張ります。
素晴らしいと思いました。ありがとうございました。
 
○次の方の近況報告です。7月から8月にかけて、入学して初めての大学のテストでした。奨学生として常に上位を目指したい。又純粋に両親に喜んでもらいたい。と言う気持ちで準備して来ました。思い返していますと、自分の成績ばかりに意識がいってしまって、それぞれの科目を勉強出来ることを楽しめていなかったな、と思います。楽しいと思えてくると、もっと知りたいと思って、どんどん入り込めますが、私の場合楽しいと思うまで時間がかかります。後期では1日1日の授業を大切にして、その日にわからなかった事はその日に質問する、興味をもったところは、その日に深める、と言う生活のスタイルにしていきたいと思っています。と 

勉強を楽しむとは仕事を楽しむ姿と同じように思えます。
特に部下を持つようになりますとこの方の考え方が大いに役立つことでしょう。つまり部下にプロセスを楽しませる。どんな辛い仕事でもです。ありがとうございました。


○この回の奨学生の方の最後のお話を書かせて頂きます。お話は先日県立病院バスツアーに行って参りました。これは県病院局の企画です。宮崎、延岡、日南の県立3病院を一泊二日で見学させていただきました。各病院の特徴や設備について詳しく知ることが出来ました。延岡病院では救命救急当直と言う貴重な体験が出来ました。深夜には緊急の帝王切開手術があり生命の尊さを感じると共に、数年後には自分も医師として、医療の現場に立つのだと言うことを改めて実感しました。今は勉強勉強の毎日です。知識がキチンと定着するように頑張りたいです。私の妻も帝王出産で無事長男を出産してくれましたので、この話には感動いたしました。私個人にとってもお医者様は命の恩人です。ありがとうございました。
皆様のお話(財)寿崎育英財団の奨学生になっていただいたことに深く感謝し、今回の報告を終わらしていただきます。ありがとうございました。 
合掌

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