平成23年3月31日
財団法人寿崎育英財団奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇

今頂いておる近況報告は必ず東北関東大震災について涙の出るお話ばかりですが、今回までは震災前に頂いたものを主にご返事のつもりで書かせて頂きます。

○卒業研究発表会で1番の得票を得た方
何故トップだったのかを考えたことは「いかに見て聞いている人の立場で理解してもらえるか」と心掛けてお話をしましたとおっしゃっておられました。

昔自動車王と云われたフォード一世が成功した理由を質問されたのに対して「若し世の中に成功の秘訣があるとすれば、それは自分の立場ではなく相手の立場にたって物事を考える能力がいか程あるかによって決まる。」とおっしゃったと私は教わりました。

○医学部の学生さんの近況報告
99.9%看護師になると思っている方が別の会社でのエントリーシートのお答えになったものを同封して下さいました。
先ず自己PRについて「自分は決して諦めない」をテーマに、母を亡くした父は喪失感に苛まれ仕事が手につかず残された子供達は生活に困る状況でした。でも自分は大学での学びたい意志を貫き、学業に専念したお陰で学費全額免除、塾の講師、洋服店で販売のアルバイトと何事も諦めず今大学生活を謳歌しておる内容のお話でした。

この奨学生さんはどんなお仕事につくとも20年30年まで大成功なさる方と思います。

○工学部の学生さんの報告
卒業設計と発表の為、横になって寝れない日々を2週間続けました。諦めず最後の最後まで奮闘したお陰で作品を完成し、学内最優秀賞を頂いたとの報告を読まして頂きました。

私は昔40才頃無理が祟って肋膜炎で6ヶ月入院し、その佐伯市の南海病院を退院の時、緒方院長先生が「今から忙しくなり夜寝れない日が続く筈です。その時は力を抜いて横になっているだけで疲れはとれています睡眠不足など考えないこと」
以後45年になりますが病気で日中布団で寝ることはありませんでした。事業を経営しますと遅寝早起きが当然です。経営は夢と希望で高い希望をもち執念と命がけで楽しく毎日を過ごせば夢は必ず叶うものです。

○スポーツ総合課程3年の方の近況報告
指導者と云う立場でサッカーをしました。トレーニングをするだけでなくトレーニングをコーディネートする立場に立って感じたことは「指導者もグランドでたくさんの学習をする」ということを学びました。教師は教室にいる時でも教室は教師の学びの場です」このことを常に心掛け多くのことを学習したい。とおっしゃっておられます。

○就職活動で悟られた方のお話です。
私が重要だと思うことは会社での筆記試験への対策でなく自己分析です。自己分析をすることで今まで自分がどのように考えていたのか大切にしていることは何だったのか、突きつめた結果は自分は世の中の人達に役立つ事をする事です。

私が昔まだ30人位の学生さんの採用面接で聞いたのは「今まで苦労した事を聞かして下さい。」でした。筆記試験が少々悪くとも、これで感心したお話の方々20年後取締役などの役員になっておりました。

「若いときの苦労は買ってでもせよ」諺は奨学生の方々が実行しておられることでした。
ありがとうございました。では又次回に。   合掌




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