(財)寿崎育英財団奨学生の皆さんへ
(財)寿崎育英財団
理事長 寿崎 肇より

奨学生の皆様から、たくさんの近況報告を読まして頂きました。ありがとうございました。奨学生の皆様が挑戦なさっておられる姿を読まして頂く時、読みながら、心の中で頑張れ!頑張れ!と声援をおくっている自分に気づきます。素晴らしい奨学生の皆様です。
字数の許すだけ、頂いたお手紙のお話を載せて頂きます。

○最初の奨学生は駅伝チームのリーダーとして、優勝はおろか、順位をあげ得なかった口惜しさが、文面に滲み出ておるお話。でもキャプテンとして、チームを引っぱって来たことは、何よりも自分の財産になり、人間として、ひと回り、成長出来た、大きくなったと胸を張るお姿に感動しました。

○次は母子家庭の奨学生から頂いたお話です。今月は就職に向けて、自分のこれまでの行き方、そしてこれからの生き方を考えることの多い月でした。母子家庭は母親中心で、お金は自分の為には使わず、自分のしたい事も押し殺して生きて来た感じ、友達とも深く関わろうとせず、人生での大切な絆や思い出の少ない自分。今の自分に全く自信がもてない。この私の不安に、その原因をシッカリ把握して、1つ1つ解決していきたい。友達を大切に、出会いを大切にし、1日1日自己改善を行い充実した人生をおくります。と決意をお書きになっていました。
私の場合、悩みや苦しみは進歩の母だったようです。ドン底の時、もうこの世に用はない、人生の終わりと思ったもの、妻も子供も居る。もう一歩ふみ込み考えます時、相手の立場など考えず、自分のことしか考えていなかった時でした。見方を変えます。ご恩になったお方のこと、お客様のお陰。社員皆様のお陰。お取引先様のお陰。この方々の喜んで頂けることは何か。そして実行します。今までの悩みが嘘のようでした。昔教わった言葉で「俺が俺がの“ガ”を捨てて、お陰、お陰の“ゲ”で暮らせ」ドン底の原因は、俺が私がで相手の喜ぶことを忘れていた時でした。

○次は或る大学院生の奨学生のお話です。勤めている介護老人保健施設で、あるクライアントが家族からの虐待への対応が検討課題になっており、人の体を傷つける虐待は明らかに犯罪行為ですが、クライアント本人から「殺されても良いから、自宅で仲良く一緒に暮らしたい」と言う想いに対して我々専門職が、どこまで踏み込めるのか。が臨床のジレンマとの近況報告のお話。介護に携わっておられる奨学生の方々にも色々とジレンマを感じながら、実習などなさっておられる方も多いと思います。

○次の方。卒業論文の提出を目前にして、大事な時期で風邪もひけず、論文のページ数が50ページ超、あと少し、あと少し、と自分に言い聞かせながら、推敲を繰り返しているが、苦しい反面大きな充実感を感じています。卒業研究は論文のテーマに出合わせてくれた先生。一緒に頭をひねって問題点を考えて下さる先生。そしてゼミの仲間達。大学生活を思い出しますと、有難い方々ばかり、感謝申上げる人達ばかりでした。そして最後に「人の為に動いたつもりが、ずいぶん自分が得をしたな、と言う気になります」で報告は終わっておりました。
素晴らしい奨学生皆様の近況報告を頂き逞しい若い皆様。苦労も人一倍なさっておられる。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」と先輩から教わりました。今から10年20年の後、頼もしい奨学生の皆様です。 ありがとうございました。   合掌





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